鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

2発目

 

2427文字

 

1本目

 

公式戦に出る時は「スロースターターだ」などという言い訳はしていられません。そんな言い訳を口にしようと思えないほどしっかり準備をします。逆に言えば、それだけの準備ができないようであれば公式戦には出ません。

 

1人練習もしっかりするし、相撞きもしっかりするし、模試としてハウスに出たりもするし、体調管理もしっかりする。頭の中もスッキリさせておく。

 

そうした万全の準備を整えて臨んだ試合では「スロースターターだ」と思ったことは今のところ無いです。

 

というわけで、万全の準備をすればスロースターターではなくなる。しかしながら「万全の準備」を常にするのは無理。ビリヤードのことだけを考えていられる人生ではない。

 

なので、私の「スロースターターでぇ〜〜っす!」という言い訳は「万全の準備はできてないです。人生におけるビリヤードの優先順位を第1位にはできません」という意味合いなのですな。



球歴の初期、「長時間撞けるから『スロースターターだ』なんて言っていられる。常に短時間しか撞けない生活だと、短時間で合わせるしかないから、スロースターターだなんて言っていられる余裕はない」というようなことを上級者から言われたことがあります。

 

また別の上級者からは「スロースターターを直すために、『入店して即賭け球』とか『練習無しでいきなり試合』だとかを繰り返した」と言われました。散々に痛い目を見たけれど、おかげで気持ちが追い込まれてスロースターターではなくなったとな。

 

一理あると思っています。気持ちに甘えがあるからスロースターターを自称していられるんですよね。

 

実際私も、一時期(3年間くらいだったでしょうか)「高頻度で撞けるが、1回1〜2時間しか撞けない」という生活だったことがあったのですが、その時は立ち上がりが良かった記憶があります。スロースターターではなかった。「短時間しか撞けない」からこそ、その生活に合わせようという気持ちが働いたのでしょうね。

 

一方で、普段は「今日は3時間撞けるしぃ」とか「今日は1時間しか撞けないけど、次回には3時間撞ける」など気持ちの逃げ道がある。「絶対にスタートダッシュをかまさなくてはいけない」という状況になく、「スロースターターだ」と言い訳していれば済んでしまう。

 

そういった自覚を持つようになりました私。最近も「スロースターターだ」という言い訳を口にすることは多々あり、実際スロースターターになってしまっていることが事実でもあるのですが、「今はあまり真剣にビリヤードに取り組んでいません」という意味合いであったりもするのです。



さて。以上はプレイの話です。

 

ハードブレイクに関しては、未だかつて「序盤からでもガンガンに当てに行ける」というイメージが湧いたことはありません。どれだけの準備をしても、序盤は当たらないものだと思っている(もちろん強さ次第ではある。MAXパワーの8割まででしたら、調整次第で序盤からでも当てられる)

 

Hプロの「序盤のブレイクなんて当たりやしない。当たらないことを前提に組み立てている」というセリフも、私の持論を後押ししています。

 

しかし最近、その持論が揺らぐ出来事がありました。たまたま見かけた、とあるSA様の練習風景です。

 

ハードブレイカーである印象はなかったのですが(試合では強く撞かないからでしょうね)確実に40kmを越えているであろうブレイクをするSA様。

 

そのこと自体も「この人、こんなにブレイク強かったんだ」と衝撃だったのですが、最も衝撃的だったのはフルブレイクを当てるまでの行程でした。

 

なんと、店に来て一発目のブレイクからフルブレイク。その結果は、びっくりするくらいの大ミスキューでした。「こんな音、聞いたことない」ってくらいの、手球やキューが傷んでそうなミスキュー音。

 

しかし、2発目からは40km越え。そう。僅か2発目からフルに近い力加減で当ててきたのです。

 

その日の一発目から40kmを出せる人は他にも知っています。ただ、私が知っている人達は50km級のハードブレイカーです。彼らにとっては40kmも「抑えた力加減」であって、フルブレイクではないんですよねw 「序盤は抑えている」ことに変わりはない。

 

一方で件のSA様はMAXで40kmちょぃだそうです。そのMAXを2発目で出す。これは衝撃でしたね。。。



私は今のSA様に至るまでの過程が気になりました。

 

今は「ミスらなければ40km以上で撞ける自信がある」という状態でしょう。だから一発目でド派手なミスキューをしてしまっても、2発目からもマン振りしに行くメンタル的余裕がある。

 

ただ、SA様だってブレイクが下手だった時代は絶対にあるわけで、その頃から「一発目からマン振り!」という方針だったのだろうか。それとも、下手だった頃は「序盤は抑えて、徐々に強く」と考えていて、上達して自信がついてから「一発目からマン振り」に切り替えたのだろうか。

 

どっちなんだろうな。気になるな。



なんにせよ、序盤からブレイクをフルで当てに行ける人の実例を見てしまったもんだから、「強めのブレイクは序盤は当たらない」という考えも改めなきゃいけないと感じています。

 

技術とメンタルの両方を兼ね備えていれば、序盤からでも行けるのかもしれん。

 

いや、しかし、技術もメンタルも今の私には無いのだから、今すぐどうにかできる話ではないが、、、




2本目

 

1本目で書いた出来事もキッカケの1つになっているのですが、最近「ハードブレイクは、2発目までが肝」と思っています。私のメンタルの話です。

 

フルブレイクとは行かないまでも、2発目までにそこそこの強さで「悪くない」と思える程度に当てられた日は好循環。できなかった日は悪循環にハマりがちなのです。

 

じゃぁ、いかにして2発目までの成功確率を上げるかと考えると、結局はメンタルの問題になってきてですね、、、

 

メンタルを整えるための結果を出すためにメンタルを整える必要がある。

 

うむ。。。。。