鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

調子悪い時こそが

 

1816文字

 

1本目

 

「調子の悪い時が本当の実力」

 

こう口にする人をしばしば見かけます。きっけー氏と私が馬鹿にしているセリフです。「この人達は『アベレージ』という言葉を知らんの?」と。

 

「調子の悪い時が本当の実力」というのは自分に言い聞かせる心構えですよね。自分の中で消化するべき考え方です。

 

その考え方を表に出すことがあるとしたら、誰かから話しかけられた時くらいでしょう。

 

乙「惜しかったね。今日は調子が悪そうだったけど、実力が出せれば勝てたんじゃない?」

 

甲「いや、これが実力ですよ」

 

みたいな感じ。これだったら分かります。殊勝な心がけだと感じる。

 

けど、球界隈で見聞きする「調子の悪い時が本当の実力」というセリフは、大抵自分で言っちゃってるw 自ら「自分はこんな謙虚な考え方をしているんですよ!」と言っちゃってるから、ただのドヤにしか感じないわけであります。

 

「自分はこんな考え方をしてるんですよ!(ドヤァ)」か、または「お前もこう考えるべき!!」という押し付けか。そのどちらかばかりです。

 

そりゃ、自分に言い聞かせる心構えなんてのは本来は表に出てこないわけですからね。表に出てきちゃっている時点で、それを発している人は単なるドヤ野郎ってことになってしまいますわな。

 

「本当はもっと上手いんだ!」と言い訳をする人と、「調子の悪い時が実力ですよ」と言い訳狩りをしてドヤる人と。どっちもどっちという話になりますねw



2本目

 

歳上に対してはヘコヘコし歳下に対しては高圧的な人など、相手によって態度を変える人ってのは嫌われますよね。

 

一方で、「玄人相手には専門用語を使い、素人相手には噛み砕いて話す」というのは、良い意味での相手によって対応を変える例だと思います。しばしば、こういう良い意味での対応にまで「相手によって態度を変えるだなんて舐めてる!!」とか言い出す人がいますけど、お願いですから専門医に看てもらってくださいませ。



自分の立ち位置というのも、場にいるメンツによって変わってくるものです。

 

たとえば私。自称A中という実力です。普段はC級からプロまでいる中でのA中という態度を取ろうとしています。

 

時には「場にいる中で自分が一番上手い」というシチュエーションになることがあります。サークルに属していた時やJPAをやっていた頃なんかがそうでした。そういう時は「コミュニティ内の最上級者」としての振る舞いが必要になるし。

 

「場にいる中で自分が一番下手」というシチュエーションになることもあります。最近もSAとプロに囲まれての球談義をしたことがありました。そういう時は下級者としての振る舞いが必要になってくる。

 

周りの人達との関係次第で、自分が取るべき態度というのが変わってくるものです。それが普通。一貫して同じ態度を取る人は、以下のどれかに当てはまると思います。

 

  1. 本当に実力があり人柄も良いので、一貫した態度が高評価される
  2. 愛嬌があるので、一貫した姿勢が許されている
  3. 地位があるから誰も言えないが、一貫した態度が嫌われている
  4. 一貫した態度が、ただただ敬遠されている

 

1や2のパターンってのは物凄くレア。大体は3か4です。

 

「場に合わせて対応を変える」ってのは凡夫の処世術として大事なことでしょう。



しばしば、謙虚な姿勢を貫こうとしすぎて不遜になっている人って見かけませんでしょうか。

 

本人は謙虚なつもりらしいけども、他者評価と噛み合っていない。自分のことが客観視できていないから、周りをイライラさせるような人。

 

1本目でネタにした「調子の悪い時が本当の実力」と口にする人の中にも、客観視を出来ていない人がいるように感じます。

 

 

3本目

 

実際に出会ったことがあるわけではなく、「こういう人もいそう」というただの想像なんですけども、「調子の悪い時が本当の実力」という考えのもとで下のクラスを名乗っている人って、どこかにはいそう。

 

「調子が良い時にはA中、アベレージはA下、調子が悪い時はB」という人がいたとしたら、私でしたら「この人はA下である」と考えます。けども、「調子の悪い時が本当の実力」という考えに従うとBクラスってことになっちゃいますよね。そうしてBを名乗る。こういう人、いそうだなぁ。

 

調子の悪い時であってもAクラスに引っかかるような実力になるまでBクラスに居座られたら、たまったもんじゃないですよね。

 

「調子の悪い時が本当の実力」と自分に言い聞かせるのは勝手ですけど、それを口に出してドヤってみたり、対外的にまでその考え方を押し通そうとするのはやめてくれ、って話でした。