鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

見る目の無さを自覚する

 

1449文字

 

昨日の続きの4本立て。

 

1本目

 

ブレイクにおける体の使い方(俗に「体重移動」と言われるやつ)の難易度にも段階があります。

 

「体を使う」「体を動かす」って言ったって、何もデルーナみたいに動かす必要はないわけでw

 

基本のキの体の使い方であれば、パワーアップ効果は小さいですが、そのぶん習得難度も低い。手打ちでのパワーアップを図るよりも、基本のキの体の使い方を覚える方がよっぽど効率が良いと言えます。

 

「なぜそこまで手打ちに拘るの?」「体動かしちゃった方が、絶対に効率がいいですよ?」と言いたくなる人が結構多いんですよね。

 

漠然と「体を動かすのは難しい」「体を動かしたブレイクを習得するのには時間がかかる」と思っていて、そのせいでかえって遠回りをしてしまっている人がいると感じます。

 

「体を動かすのは難しい」「手打ちは簡単だから、自分でもできそう」というイメージが間違っていることも多いです。



2本目

 

体を動かすことを「難しい」や「苦手」ではなく「嫌い」「格好悪い」という理由で敬遠しているらしき人も見かけます。本人に自覚がない場合も多い。

 

「体を動かすことが嫌い」「体を動かしてブレイクをしている人は格好悪い」などの好みにより「自分は手打ちブレイクをする」と考えている人はいる。

 

好きなもんは好きだし嫌いなもんは嫌いなんだから、自覚を持って「自分は手打ちが好きだからやるのだ」と考えているならいいんですけど、好みで選んでいる自覚がなく自分の本音が分かっていない人は色々と支障が出ますね。



3本目

 

湯山Pくらいのショットスピードがあると「プレイの撞き方でのフルショット」で35kmくらい出そうですけど、体格も筋力も技量も並の男性プレイヤーであれば30km程度がプレイのフルショットでの限界だと思います。

 

もし「この人、手打ちなのにブレイクつえぇー!」って思う人がいたとしたら

 

  • 手球が跳ねているなどの見た目の派手さがあるだけで、実は大して強くない。
  • 手打ちではない。

 

この二択ですww



ブレイクを強くするためには技術か筋力のどっちか(またはその両方)は必ず必要なわけで、「手打ちに見えるハードブレイク」をしている人ってのは「体を使っているようには見えない体の使い方をする、物凄い技量を持った人」なわけですよ。とてもではないが、簡単に真似できる対象ではありません。

 

「技術や筋力がなくても、コツを掴めば強いブレイクはできる!」と妄想している人を見かけることがありますけど、そんなコツは存在しません。存在しないものを追い求めるべからず。



4本目

 

手打ちブレイクと似たような話だと思ったのが、「ゆっくりに見えるのにキューが切れるストローク」でした。

 

強く撞いているように見えないのに押し引きが切れる。そんなストロークをする人っていますよね。

 

「ゆっくりに見える。鋭さがない。簡単そう」とか勘違いする人がいますが、んなわけあるかい。

 

「ゆっくり撞いてるのにキレている。自分の知らないコツがあるのだ!」とか考えている人もいますが、あなたが浮かべているそれ、魔法です。この世に存在しません。



私自身が散々に様々な勘違いをしてきたからこその反省ですが、「自分の目を信じるな」ですww

 

初級者は初級者なりの見る目しかない。格上プレイヤーの技術を見て盗もうと思っても盗めるだけの見る目がない。

 

聞けるものなら格上プレイヤー本人に尋ねるべきだし、それができないなら身近な仲のいい上級者に「この人のストローク、どうやってるんですかね?」と尋ねるべきでしょう。

 

自分で判断しない方がいい。