鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

同じだけ撞けるハンデ

 

2016文字

 

1本目

 

とあるC級さんと初めて相撞きした時、たまたま私の調子が良くて球を入れることができ、あまり回さずに勝利を納めました。

 

そうしましたらC級さんから「回ってこない!次回はもっとハンデください!w」と言われました。

 

面識のほとんどない相手なのであまり深く追求はせず、曖昧な笑みを返す私。

 

後になってから「C級さんの本音はなんだったんだろう」と考えていました。

 

冗談めかして言っていましたが「もっとハンデがほしい」は本音だったと思います。その時のハンデはオーソドックスなセット数ハンデでした。セット数ハンデをもっと大きくするとか、ボールハンデも追加するとかするのは全く構わないんですけども、ただ「回ってこない」という不満は解消できませんよね。セット数ハンデを増やせば勝ちやすくはなるけれど、回ってくる頻度が上がるわけではない。

 

「回ってこない」というのが「勝たせてくれ」という意味なら従来通りのハンデを増やせば良いだけですが、「もっとたくさん撞きたい」という不満なのだとしたら、ハンデの付け方を考えなくてはいけません。




 自分よりもずっと上手い人と相撞きする時はハンデがほしいと考える初心者初級者が多いと思います。「スポーツならばハンデなんかいらねぇ!」っていう人も最近は増えてきていますけど、まだまだ少数でしょう。

 

で、アンケートを取ったわけでもないただの私の体感なんですけど、「勝率を均すハンデ」ではなく「同じくらい撞くチャンスをもらえるハンデ」を欲している初心者初級者が多いというイメージがあります。

 

ビリヤードって、腕前が離れたプレイヤー同士の対戦となると下級者はほとんど回ってこなくて座りっぱなしで、たまに回ってきたと思ったら難しい配置、、、みたいなことになりがちですよね。

 

大きなハンデを貰って下級者が勝ったにしても、「たくさん球を入れられて勝った」んじゃなくて、ハンデがあったから勝てただけ。撞いていたのはほとんど上級者という展開ばかりですよね。

 

勝てたことで下級者が満足できるならハンデはそれで良いでしょうが、「勝てたけど自分は全然撞いていないので不満」と考えるのであれば、ハンデを再考する必要がある。勝った方も負けた方も不満なんじゃ、誰も得しませんからね。

 

上級者との対戦を嫌がる初級者って多いわけですけど、「勝てないから」だけじゃなくて「回ってこないから」を理由に上げる人が多い気がします。大きなセット数ハンデをもらったところで、ほとんど撞けないことには変わりがない。「撞けないのが面白くない」と考えている様子。

 

ダーツなんかは腕前が違っても、下級者もとりあえずは3投はできる。ボウリングだって同じだけのチャンスはある。

 

ビリヤードは回ってこず、上級者と下級者ではテーブルに立っている時間や撞く球数が違い、回ってきても自分らしい球を撞けない配置だったりする。

 

そこんとこを均すハンデを上手く作れたらなーって時々考えています。

 

全くの初心者が相手ならば「毎回フリーボール」とか「3ミスするまで撞き続けて良い」とかのハンデを上げられるんですけど、そこそこ撞けるレベルになってくると今度はそんなハンデをつけると上級者の側がキツくなりますからねw

 

上手くバランスの取れたハンデは作れないもんかな。



 

2本目

 

「毎回これが出来たら、10ボールの試合で優勝できるぞ」ってくらい平撞きブレイクが良く当たっていた日のこと。

 

強く撞けたというだけでなく、手球コントロールも的球の残りも完璧。近くの台で練習してらっしゃったトッププロにベタ褒めされた上にアドバイスを求められる始末。

 

「これだけ当たっているのはたまたま」と言いつつ、最近意識していることについて話をしました。

 

トッププロなだけにブレイクは上手い。けど強く撞くのは苦手だと仰る。「もう少し強く撞ければ」と思うことが少なからずあるらしい。

 

私が最近練習中なことは、私からすると「今までとイメージが違いすぎて、慣れるのに時間がかかりそう」と思うようなこと。それはたぶんプロにとっても同じ。

 

話をしてみたらやはり瞬時に「これは体得するのが大変」と感じた様子。

 

話を聞いてみると、ベテランのトッププロとなりますと

 

  • 今からのあまりに大きなフォームやストロークの方向転換は難しい
  • プロという立場上、手球場外やミスキューを繰り返す可能性がある練習はしづらい

 

こういう感じだそう。想像に難くないですよね。

 

立場上、プレイがぶっ壊れでもしたら目も当てられないし(最悪、プロ廃業になってしまう)周りの目もあるので派手なミスを繰り返すことはしづらい。

 

プレイへの影響を気にするのも、周りの目を気にするのも私とプロは一緒。

 

  • ぶっ壊れ具合が半端ないし、ミスキューや場外の率がハンパないが、特に立場はない私。
  • 私に比べたらミスはぐっと少ないだろうけど、立場があるし周りの目が厳しいプロ。

 

さて。しんどいのはどっちだ!?

 

と考えたんですけど、間違いなくプロですなww

 

私は気楽な立場なのだ。そのくせ成長せぬ。。。。