鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

景色を見に球屋へ行く

 

1359文字

 

往路と復路で違うルートを選びたいし。毎回違うタップを使ってみたくなるし。旅行に行くなら行ったことがあるところより行ったことが無いところを選びたいし。クラフトビールも毎回違う製品を買うし。

 

何事に関しても同じことの繰り返しを嫌い、経験していない方へと流れていくのが私です。

 

写真を見るにしても、見たことがない風景を見るのが好きです。見知った場所の写真より、初めて見る風景の写真が好き。「見知った場所の大昔の写真」とかも好きです。知らない景色を見るのが好き。

 

SNSをやっておりますと、行ったことがない球屋の写真が流れてくることが多々あります。それらを見るのも好きです。行ったことがない店の写真を見て、そこで日々起こっているであろう出来事を想像し、妄想するのが好きです。

 

学生の頃の私は「都内の球屋、全て回ったるけんね!」と考えて球屋行脚を続けていました。たまに近県の球屋へも。

 

それもまた「見たことのない景色を見るのが好き」「行ったことのないところへ行くのが好き」「会ったことがない人に会うのが好き」という嗜好の一環でした。



なんということはない景色であっても「初めて見る」「行ったことがない」というだけで気分が高揚する私。「初めて見る絶景」となればなおさらであります。




さて。前置きが長くなりましたが、先月中旬にこちらのお店を初めて訪ねました。

 

 

nora.number-16.net




最寄り駅は東京メトロ丸ノ内線の中野富士見町(駅から店まで徒歩約5分)

 

今まで電車に乗って地下を通過したことはあれど、降りたことはなかった駅と街。

 

見知らぬ景色と初めての球屋。それだけで充分な興奮材料なのに、「富士見」の名に恥じぬ富士山ビュー!

 

富士見と名のつく地名は各地にあれど、どこもかしこも「昔は富士山がよく見えた」という話であって、今は形骸化している所ばかり。そんな中、7階であることもあって、NORAでは球を撞きながら絶景を楽しめるのであります。これは凄い。

 

(私のショボいスマホカメラとしょぼい撮影技術ではまともな写真が撮れなかったので載せません。皆様ご自身の目で是非どうぞ!)

 

球を撞きながら私は「文字通りの『景色』が気になったのは初めてかもしれない」と思っていました。

 

主に「景色が悪い」などのネガティブな文脈で「景色」って言われることがあるじゃないですか。

 

「先球の手前に邪魔な球があって景色が悪い」などとテーブル上のことを指すこともあれば、「このテーブルだけの他のテーブルと違う角度で置かれているから景色が悪い」とテーブルの外のことを指す場合もあるし。テーブルの内外合わせて表現することもある。

 

NORAはですね。テーブルの周りをグルグル歩いている時にも、構えている時にも、店の外の景色が気になるんですよww 富士山見えるし。

 

テーブル上のことに集中すればするほど、視界の外側がボンヤリとすればするほど、よりいっそう空中散歩しているかのような気分になる。

 

文字通りの景色が気になって球撞きへの集中が若干乱れました。「景色が悪くて集中が乱れた」はしょっちゅうですが、「景色が良くて集中が乱れた」は初めての経験な気がしますww

 

集中が乱れて球撞きに影響が出たとなったら普通は嫌な気分になるはずなのですが、全くそうではなく気分爽快。

 

こんな経験は初めてです。

 

つづく