鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

私の言うことは聞いてくれないんですね

 

1本目

 

最近も、政治家関連のニュースで「外遊」と見て「国民の税金を使って遊び回っているだなんて!」と批判をしている人を見かけました。いやいや、外遊って「遊」という文字は入るけれど、遊んでるわけじゃないからね、、、

 

こういう例を見てしまうと「学がないのは情けない」「字面のイメージだけでしか判断できないだなんて情けない」と思ってしまうわけですが、、、、

 

その手の例を見るたびに思い出してしまうのが父です。父は自分が知らない用語を見かける度に「名が体を表していないのはおかしい!!」「見てすぐに分かるようなネーミングをすべき!!」と言う。しかし、いざ自分が知っている用語が名が体を表していない場合は「こんなのは常識」「知っていて当たり前」「知らないのは馬鹿」と言い出すっていう。。。

 

自分が知らない時は相手が悪い。自分が知っている時も相手が悪い。常に自分は正しく、相手は悪い。そういう人でしたね。。。

 

とまぁ身内を馬鹿にしつつ、私もあんまり人のこと言えないし、たぶん皆様も同じでしょう。

 

「外遊」の例なんかは「は?知らないなんて馬鹿なの?」って思っちゃうわけですが、自分が勘違いしていた用語に関しては、いざ間違いを指摘された時は「もっと分かりやすい表現にすべき!!」とか思ってしまうんじゃないですか??



 ビリヤードにも「字面だけでは内容を理解しづらい用語」ってのが色々ありますよね。

 

これもまた、自分が知ってれば「常識」と思い、知らないと「もっと分かりやすい表現にしろ!勘違いするだろう!」と思ってしまったりするんじゃないでしょうかw

 

ビリヤードの用語に関してしばしば物申したくなるのは、そもそも正しく伝えようという意思がない用語があるのでは?ということ。

 

「語感が面白いから」とか「あえて分かりづらい表現を使うことで『そんな用語を使う俺すげー』という優越感に浸れる」とか、そんな理由で名付けられた用語がそのまんま広まってしまったんじゃないかと思われし例がいくつかある。。。。

 

たまにいるじゃないですか。わざと難しい表現をして「分かる?分からないよね?w 俺たちはそういう難しいことを知ってるし、やってるんだよw」とかドヤるような人(^.^; ビリヤードにもいるし、職場にもそういう人いますよね、、、

 

そういう臭いを感じるビリヤード用語がいくつかある。あれらは改めた方が良いと思っているのだけれど、一度定着した用語を変えようとした時に問題になるのが、いつものあれです。「どうすれば末端まで情報を伝えられるのか」というやつ。。。

 

 

2本目

 

「重い球と軽い球」論争って昔からありますよね。

 

あれの問題は明確な定義が示されていないことだと思うんです。

 

「回転量と推進力のバランス」とか「先球に当たった後の手球がどの程度ジャンプするか」とか、そういう部分を重い軽いで表現するなら、それはそれで用語として成り立つと思います。

 

一方、手球の質量自体が変わるかのような話になったら、それは完全にオカルトなわけじゃないですかw

 

オカルトチックな話をする人が少なくないから「重い球・軽い球」という表現に対するイメージが悪いんですよね。

 

「芯押し」なんてのもそう。「真ん中に構えるけれど、実際には上を撞く押しの撞き方」としっかり定義されれば論点は「そういう撞き方をすることに意味があるのだろうか」という方向になる。

 

けど「真ん中を撞いて押すんだよ!!」とかいうオカルトを話す人がいるから、全く別種の論争になってしまうっていう。



重い球と軽い球の論争って、ビリヤードだけじゃなくて他の球技でもあるようで、しっかりとした定義づけがされていないというのはどのスポーツも同じらしい。

 

野球なんかも「球の重さが」「球威が」「球の伸びが」とか多くの人が口にするけど、どれもこれも感覚の話であって、明確に定義を話せる人はいないようです。

 

 それでですね。ある時Twitterに野球での重い球論争が流れてきたのですが、とあるやり取りを見て笑ってしまいました。

 

通説とは逆のことを言う人がいてプチ炎上。しかし、炎上した人も炎上させた人達も、誰一人として持論を立証することはできない。

 

「常識だから」「そう言われているから」「○○選手がそう言っていたから」としか言えない。両陣営、相手方を納得させられるだけの根拠を持っていないのだから、論争に決着がつくわけがございません。

 

そんな中で「三冠王の落合が言っていたのだから」という反論をした人がいました。それに対する返答が「落合さんの言うことは信用するのに、私のこと言うことは聞いてくれないんですね」でした。





当たり前だよwwww




 

これは私が「大井プロの言うことは聞くくせに、どうして私の言うことは聞いてくれないの!?」って言ってるのと同じです。






当たり前だよ!!






落合さんだって大井プロだって、間違ったことは言うでしょう。けど、間違っていると証明するには根拠がいる。誰もを納得させられる根拠が。

 

根拠を示せない場合は、日頃の行いがものを言う。実力者の言うことのほうが説得力がある。当たり前。



 私にも、実力者の発言が注目を集めた時に「自分だって同じことを昔言ったのに!!」って嫉妬することはしょっちゅうありますが、しかしさすがに「トッププロの言うことを信じるのに、私の言うことを信じてくれないんですね」なんて言いはしないなぁw



 

3本目

 

落合さんの名前を出して思い出した。

 

私の贔屓チームの選手が、テレビ番組の中で落合さんにルール違反を指摘されるも「(試合中には)指摘されたことないんでw」と堂々と言い放っていてショックを受けたことがありました。数ヶ月前にブログで書いたんだっけかな?

 

「ルール違反だろうが、バレなければ問題ない」「指摘をされなければ問題がない」と考えていることを、テレビで堂々と言っちゃう。「悪」な上に「馬鹿」です。どうしようもない。

 

その選手、最近性犯罪疑惑で取り沙汰されています。

 

やっぱ善悪の判断もリスク管理もできない人だったんだな、、、と思っている今日このごろ。