鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

消えてほしいわけではない

 

1本目

 

某有名プロが「習うなら1人に習うべき」とインタビュー記事の中で仰っていたのを見て、私はその真意を問いたいなと長らく思っています。

 

私の考えとしては、ベストなのは「優れた1人の指導者に習うこと」です。この点ではプロと同じ考え。プロがこういう意味で言ったのであれば賛同します。

 

ですが、現実的にはビリヤードでは「優れた指導者」を見つけにくい。1人に師事したら、その師匠が大外れかもしれない。その可能性がかなり高いだけに、1人に師事するよりかは何人かの意見を聞いて総合的に判断するという方が現実的なのでは?と私は思うわけです。

 

理想と現実ですね。



その一方で、プロがインタビューで答えていた通り「多すぎる意見を聞くと混乱する」というのも事実。

 

色んな事を言う人がいます。「自分よりも遥かに上手い人」に限定しても、色んな意見がある。

 

「全く別のことを言う」もあるし、同じことを指しているのだけれど「全く別の表現をする」もある。どちらも下級者からしたら「人によって全然違うことを言う」という印象になりますよね。

 

また、与えられたのが正しい情報ばかりだったとしても、一度にあまりに多くのことを言われると、これもまた混乱のもとですよね。

 

多くの意見を上手に処理して咀嚼できれば良いんですけども、あまりに多いとなると混乱してしまうはず。

 

そして実際に混乱してしまって、手詰まりになっている人がいるという事実が今回のネタを書くキッカケになっています。



あまりに多くの上級者がその人にアドバイスをした。そのせいで完全に頭がショートしてしまった。

 

アドバイスをした人は親切のつもりだったのかもしれないし、「相手から感謝されたい」という下心があったのかもしれないし、「俺が上達させて『あいつを育てた』とドヤりたい」という気持ちがあったのかもしれない。「あくまでも一意見であり、聞き流してくれて結構ですよ」くらいの軽い気持ちだったかもしれません。でもそのどれも、相手にとっては害にしかならなかった。

 

全く別のキッカケもありまして、「大きく腕前が離れた人からの意見は、上級者が思っている以上に下級者には重く響く」と思わされています。

 

上級者が「あくまでも自分はこう考えますよ」「間違っているかもしれないので、一意見として聞き流してくれていいですよ」という軽い気持ちで発したアドバイスも、下級者は結構重く受け止めていることがある。

 

ましてや、強い口調でアドバイスをしたのならなおさらです。

 

「親切心が仇になる」「真に相手のことを考えたことをしなければいけない」と改めて考えさせられました。

 

軽い気持ちからの言動が相手を路頭に迷わせ、人生を狂わす原因になることも充分に考えられますのでね。

 

「そんなの、聞く側が取捨選択すればいいだけでしょ?」と言っている人がいましたけど、、、、典型的教え魔気質ですし、職場でもパワハラを働きまくっているんだろうなぁ、という印象です(;^ω^)

 



2本目

 

1本目はアドバイスに関する「上級者が悪い」パターンでしたが、2本目は「これは下級者の方が悪い」と感じるパターンについてです。

 

B中くらいのそこそこ撞ける人が「上手い人達、みんな言うことが違うんですよ!」「この配置の時はこうしろって言うし、この配置の時はこうだって言うし、バラバラなことを言う」とかなんとか文句を言ってたんですけども。




配置が違うんだから、当たり前ですからね??




チョーク1個分でもボールの位置が違ったら全くの別の配置ですよね。ほんのちょぃの違いでも、出し方が全く変わるなんていうのは普通。

 

全く別の配置だから、上級者は全く別の出し方を示した。

 

それだけなのにそのB級さんは「同じような配置なのに全然違う出し方を示された。みんな言うことが違う!!」と腹を立てていたんですわ(しかも、B級さんの方からアドバイスを求めたらしい)

 

こんなことで「上級者は言うことがバラバラ!」なんて言われたんじゃ、上級者達も報われませんな。

 



3本目

 

冗談抜きで「この相手がどうなっても知ったこっちゃない」「消えてほしい」というレベルで嫌いな人間というのもいますけど、それは稀も稀。私が他人に否定的な意見を述べる時のほとんどは「改めてほしい」と思っているだけです。皆様も同じはず。けっして「消えてほしい」と思っているわけではない。

 

ビリヤードで何かしらの厳しい指摘をする時も一緒。基本的には「改めてほしい」と思っている。ただし、こっちに関しても稀に「相手がどうなろうと知ったこっちゃない」もある。相手への好感度次第です。



上手くならないと嘆いている下級者の上手くならない原因が明らかな時ってあるじゃないですか。「それを改めない限りは、絶対に上達しないぞ」と感じる明確な欠点がある時がある。

 

でも、そういう明確な欠点は往々にして当人のビリヤード人生の柱になっている部分なんですよね。それをやっているからビリヤードを楽しめている。好きなことが上達の妨げになっているという悲しいパターン。

 

嫌いな人が相手の時は「それをやめれば良いんじゃないッスか」って私ははっきり言っちゃいますw だって相手がどうなっても良いんだもの。明らかな欠点があるのに「上手くならない上手くならない」ってピーチクパーチクうるせぇ。黙れ。

 

嫌いな人が相手の場合、私の目的は「相手を黙らせること」なので、もし相手がその欠点を直して一皮むけて「上手くならない」と口にしなくなるのならそれでよし。もし相手が「楽しくないから、ビリヤードやめる」となってもそれで良し。相手の進退はどうでもいいのです。

 

一方、親しみを覚える相手だった場合、もし欠点を指摘して「楽しくないから、ビリヤードやめます」となってしまったら悲しい。そうなってほしくはない。だから上手く欠点を指摘することができないです。指摘するのであれば、相当に頻繁に顔を合わせるような間柄じゃないと言えない。頻繁に会えるのであれば、マイルドに少しずつアドバイスをしていける。

 

頻繁には会えないとなると難しいです。



以上、たまにしか会わない親しみの湧く下級者が、明らかな欠点を持っているのだけれどそれを安易に指摘したらビリヤードをやめてしまいそう。なので私はモヤモヤしているっていう話でした(^.^;