鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

上手い人のやることは意味があるように思える

 

1本目

 

「ブレイクは強く撞く意味なんて無い!」と言ってくる人には過去に何度も出くわしておりますが、近年増えてきたと感じるのが「それだけ強く撞く意味ってなんなんですか!!??(皮肉ではなく、本当に疑問に思っている)」と質問をしてくる初級者です。


周りの誰もが9ボールではハードブレイクをしておらず、かつ日頃9ボールしか見る機会がない初級者。10ボールをやっている風景を見ることは無い人達。そんな「球歴の中でハードブレイクを見たことが無い」という初級者が近年増えてきているのです。


その人たちは、ハードブレイクなんてものを今までに見たことがない。見たことも無い強さでブレイクをしている人がいるから「これにはどういう意味が!?」と本当に心の底から疑問に思うっていう。私は苦笑するしかありません(;´∀`)


そういう初級者が増えてきているとは分かっていましたが、それでもなお驚いてしまったのが、こんな質問を受けた時でした。

 


「『ブレイクが強い』って、どういう意味ですか??」

 


なにやら「〇〇さんって、ブレイク強いよね」という会話を小耳に挟み「ブレイクが強いってどういう意味??」と疑問に思ったらしい。


「『上手い・下手』なら分かるんですが、『強い』ってどういうことですか?」「上手いってのと同じ意味ですか?」と真面目に質問されてしまってまともや私は苦笑。


もはや、誰もがブレイクを強く撞かないから、強い弱いという概念すらないらしい。


2本目でもブレイクが強いっていう話が出てきますが、読者の皆様は分かりますよ、、、、ね??

 

 

2本目


「自分よりも遥かに技量が上の人は、たとえ抑えていても(調子が悪くても)自分よりは上であるがゆえに騙されることがある」っていう話です。


ブレイクが分かりやすいのでブレイクを例に出しますが、45kmのハードブレイクが出来る人の撞き方を見て学ぼうとしていたとします。


45kmで撞けるその人は、40kmくらいに抑えて撞いても当然私よりも強いわけです。


その40kmで撞いている姿を見て、私は「なるほど!あぁいう事をすると強く撞けるのかーーー!!」と思うわけですが、それって本当に強く撞くための理論なんでしょうか?もしかしたら「45kmで撞ける人が、40kmに抑えるための理論」かもしれません。


下手したら、45kmで撞くつもりが思いっきり当たり損なって38kmくらいになっているブレイクを見て「あぁすると強く撞けるのか!」なんて思っちゃうかもしれない(私はさすがにそれは無いと思いたいが、初級者だとありそう)

 

私が勘違いされる方の立場になることもあります。


A級である私は、たとえ調子が悪かったり気を抜いて撞いていたりしても、C級よりは上手いです。


私が調子悪く球を撞いている時。調子が悪いがゆえに出てしまっている悪癖を見て、C級の人が「そういうことやると、良い球が撞けるわけですね!?」みたいに言ってくることが過去に何度もありました。


いや!違う!!これは調子が悪いから現れてしまっている、悪い部分!!


って急いで訂正をします(;´∀`)


これってありがちな話だと思うんです。

 

 

こんなこともありました。


私は引き球の切れにそこそこ自信があるわけですが、手球と先球が遠く、それでいてかつ引き加減を調整しなきゃいけない配置に出くわした時。


・思い切り撞いたら引けすぎそう
・コントロールしようとするとストップショットになっちゃいそう


という二択の悪寒しかせず、自信を持てないまま撞いたら思いっきりヘッドアップをしてしまい、でも結果的にビタビタに出ましたww


「チビってヘッドアップをしてしまったら、良い感じの力加減になってちょうどいい引き加減になった」という結果オーライ球だったというのが真実です。


ところがそれを見ていた初級者から「あれだけ引くためには、プレイでも体を動かさなきゃいけないんですね!!」って言われました。


ちゃうちゃう。むしろ体が動いていなかったら引けすぎてしまっていたはず。チビって体が動いてしまったがゆえに、ちょうどいい加減になったという球。


でも、私にとっては「引けすぎなくて結果オーライ」な引き加減が、その初級者にとっては「メチャクチャ引けている球」であり、だからこそ私の撞き方が「たくさん引くためのコツ」のように思えてしまったのでしょう。


その場面では、その初級者がそうやって言葉に出してくれたから私も誤解を解く機会を与えられたし、初級者の方からしたら勘違いせずに済んだということになります。


が、現実には「勝手に曲解したまま信じ込んでしまう」っていう場面がかなり多いと思うんですよ。

 

 

それをやっているから上手いのか。それとも、それをやってても上手いのか。


自分よりも遥かに上手い人がやっていることは、なんでも意味があるように思えてしまう。その実、意味がないどころかマイナスですらある場合も。


そこの見極めは非常に難しく、歴史の中で数多くの勘違い、曲解を生み出してきたんじゃないでしょうか。

 


というわけで、人の球を見て学ぼうとした時には、出来る事なら本人に直接質問をするべきだし、本人に聞くことが叶わないとしても身近な上級者に「〇〇さんがこんな撞き方してたんですけど、これがコツですかね?」などと質問してみるべきだと思います。


少なくとも「こうすれば良いんだな!」と思い込むのはやめた方が良いですね。

 

 

3本目

 

今のご時世、ほとんどの方が外出の際はマスクをしていると思いますが、元々はどうでしたでしょうか?日常的にマスクをする習慣、ありましたか?YESな人もNOな人もいるはず。


私は高校生まではマスクをした記憶がありませんが、大学に入ってからは風邪やインフルエンザが流行る時期には日常的にマスクをするようになりました。また、6~7年前くらいから花粉症の症状が出始めたため、花粉症の時期にもマスクをするように。


そのように、球歴がスタートした頃からマスク歴もスタートしましたので、マスクをしながら球を撞いたことも何度かあるのですが、球撞き中は基本的にマスクを外しておりました。


マスクをすることのメリットは(吸い込む花粉量を減らせるとかいう本来の意味ではなく、あくまでも球を撞く上での話です)「表情を隠せる」というもの。


JPAをやっていた頃には、何度かマスクをして試合に臨んだことがありました。表情を隠せることで、落ち着いて球が撞けたからです。メンタルの面でメリットがありました。


対するデメリットはといえば


・視界に違和感が出る
・息苦しい


この2つです。


思い切り上目遣いで構える人は視界にマスクが入ることは無いのかもしれませんが、私は比較的顔を前に向けて構えるため、マスクが視界に入ってきます。それがどうも気になってダメです。前髪が少しでも目にかかると駄目なのと同じ感じ。私はどうやら視界はクリアにしたいもよう。


そして「息苦しい」は、そのまんまの意味ですw


球撞き中の呼吸を結構大事にしている私。マスクをしていると呼吸が乱れ、呼吸が乱れると各所に悪影響が出る。


というわけで、メリットよりもデメリットが勝るというのが私の判断でありまして、球撞き中は基本的にマスクを外しておりました。この騒動の中では、球撞きをしに行くならマスクをしたまま撞かなきゃいけないでしょうけども。。。

 

 

さて。どこまで適用されるルールなのか把握しておりませんが、「試合中のマスク着用は不可」というルールがある場合があります。


事情は加味され、たとえば気管支が弱いとあるプロはその点を考慮されてマスク着用を許可されているもよう。ただ、そういった特別な事情が無い限りはNGというルールがある。


何故なのでしょうか?どういった理由でNG?


ドレスコード的な話なんですかね??

 

どういった理由で禁止されているのかが、ちょっと気になります。

 


ちなみに「視界に違和感が出る」と感じる私とは逆に、「マスクをしていた方が、顔の傾きを感じやすくて、厚みが見やすい」と感じる人もいるらしい。


有利になるか不利になるか、人によって違うもんですな。