鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

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私は大学のビリヤードサークルに入ってビリヤードを始め、始めて1週間以内にホームを決め、そのホームにはSA様がいらっしゃったので、球歴1週間以内にSAという存在を認知していたことになるわけですが、当時の私がどういう認識でSAプレイヤーを見ていたのかは記憶にございません。


恐らく「すごく上手い人」くらいのものだったと思いますが、それは今もあんまり変わってないかも。。。ってのが今日のネタです。


東京9ボールに出た際、I氏から「これで(この大会で)優勝したらSAになれるんですか?」と質問を受け「この大会じゃダメだろうねぇ」と返しました。


公式戦とはいえローカルな大会。SAになるには全国区の公式戦で優勝しなければなりますまい。


マチュアのタイトルは持っていなかったけれど、オープン戦で優勝してSAになったって人もいますよね。ジャパンオープン全日本選手権でアマチュアが優勝したら、それは文句なしのSAでしょうけども、オープン戦であればローカルなもの(関東オープンであったり北海道オープンであったり)でも優勝すればSAですよ。。。。ね?


マチュアの全国区の試合。またはオープン戦。そこで優勝すればSAってのが私の認識です。


けども、詳細はイマイチ分かりません。球聖や名人がSAってのは分かるんですけど、他は?


オープン戦にしても、オープンの公式戦だったら何でもOK?


最近は(少なくとも東京では)ハウスSAというのも一般的になってきております。昔からそういう制度はありましたけど、昔より広く、そして多くなっている気がする。


公式戦での結果を出したわけではないけれど、当該ハウストーナメントでは高い勝率を誇っているので1つ上のハンデになるというのがハウスSAです。


ハウスSAである場合も、本来のSAと分けることなく「SA」と表記する店も少なくなく、それを見て初級者が「あの人SAなんだ!」と勘違いしてしまうこともあるんじゃないかなぁ。


近頃はCからB、BからAと昇級していく延長線上にSAがあると考える初級者も多い気がします。SAをSBみたいな扱いにする人が結構いる。


そんな緩い基準でSAを考えている人がいる一方で、以前にもネタにしましたけど、とあるSA様の「最近はSAの基準が緩い」という談話がありました。


そのSA様の基準では複数のタイトル、または同一タイトルを複数回獲ることが出来て初めてSAであり、1度の戴冠ではSAになれないそうです。そして、一昔前はそれが当たり前だったと。


以前にその件についてネタにした際、「(複数回優勝している)俺はそれだけうめーんだぞ!っていう自慢でしょ?」みたいなコメントをした人がいて驚きました。


私は「複数回優勝しなきゃダメ」という話を聞いて「ほぇー。厳しい世界だなぁ」「雲の上すぎて、分からんわ」って思いました。


ところが「俺はすげーんだぞアピールをするなんてウザイ」的な受け取り方をする人もいるのか。上手い人がそんなに嫌いなのかなぁ。


また、今回改めて同じ趣旨のツイートをしてみましたら「一度では駄目という意見に驚き」「A級対象の公式戦で優勝するなんてどれだけ凄いことか」という返信をいただいたんですが、それもまた「うーん」と思ってしまいました。

 

1度の優勝が凄いのか凄くないのかという話ではなく、SAの基準の話です。論旨がズレている。

 


私が疑問に思うのは「基準を緩くして何かメリットがあるの?」ってことです。


1度の優勝でSAを名乗れるのか、それとも複数回優勝しないと名乗れないのか。その差が私たちに何か関係する??


SAを目指していて「俺はSAだぞ!」と名乗ることを目標にしている人にとっては、1度で良いのか2回以上なのかは大いなる差だと思います。


けど、一般アマにとっては何も関係なくね?


SAの基準を緩くするメリットは特に無いし、逆に言えば厳しくするメリットも特にない。


キツかろうが緩かろうが当事者たちの問題であって、私のようなしがないA級には他人事でしかなくてなんら関係ないんだけどなぁ。


そういや「さっさと上のクラス(SA)に上がってもらわないとハンデがもらえない」とかいうみみっちぃ理由を挙げている人、いたっけか。。。SA相手だと、ハンデもらってもあまり勝率変わらないと思いますけどねw

 

 

 

 


こういうツイートをしたわけですけども、いただいたコメントを見る限りはやはり色んな認識がありますね。


「球聖、名人を2回以上」という認識の人もいるっていうご意見もいただきました。

 

「SAは凄く上手い」「すごく上手いアマチュアがSA」っていう認識は間違いないわけですけども「すごく上手い」が具体的にどれくらいかってのがね。人によって認識が違うわけですよ。


冒頭で、私が球を始めた直後と今とで「SAは物凄く上手い人」という認識は変わっていないってなことを書きましたけども、球を始めたばかりの頃の「物凄く上手い人」と、今の「物凄く上手い人」は違います。自分自身の他人を見る目が変わってますから。


私はC級の頃(Bクラス昇級間近な頃でしたが)に一般の人から「プロですか!?」と驚かれたことがあります。一般の人からしたらC上程度でも「物凄く上手い人」という認識になるわけです。


プレイヤーだったらさすがにC上を「物凄く上手い」と認識することはないでしょうが、私はSL9としてJPAをやっていた頃に同じディビジョンの下級者達から「鈴木さんはSAですよね?」と言われたことが何度もあります。SL7の人から言われたことすらある。


プレイヤーであってもBC級だと、Aクラスの中である程度以上に上手いプレイヤーの差は分からないらしい。


そしてさらに言えば私だって、SAプレイヤーの中での差は分からないし、タイトルは持っていないからSAでは無いのだけれどSAと変わらないような実力の人は「ほぼSAみたいなもん」っていう認識であり、細かい差が分かりません。


「自分より一定以上に上手い人の中での差は分からない」わけであります。


「物凄く上手い人」という認識だと、一般人から見たらC上からSAになっちゃうし、初級者目線だとSL9以上はみんなSAという認識になっちゃうし、私目線だと言うなら「全国区の公式戦でベスト16以上に残るような人はみんなSA!」みたいな認識にw


実際問題ベスト16に残る人なんてみんな物凄く上手いわけです。


正直なところ、私からすれば本物のSA様にしたってベスト16に残るような準SAにしたって、尊敬の度合いは大差ないです。「物凄く上手い人たち」という点で尊敬するのは一緒。「SAだから尊敬する」「SAじゃなきゃ尊敬しない」なんてことはありません。


ただ「物凄く上手いから、みんなSAだ」とするんじゃなくて、物凄く上手い人たちの中でのさらにtop of the topがSAであるっていう認識の方が私にはシックリきます。


ABCのクラス分けと同じ並びではない。SAだけは別軸のクラス。基準を緩くするメリットは思い浮かびません。


緩めの基準を持っている方々は、どういう理由があっての緩さなんでしょうか。


繰り返しになりますが、実際にSAに手が届くようなレベルの人が「SAを名乗りたいんだ!」「1回でOKってことにしてくれ!」とか思うなら分かるんですけど、少なくとも私の耳に入ってくるのはもっとずっと下の腕前の人達の意見です。


自分とは全く関係のない遥か上のクラス分けに緩い基準を設けると、何か良いことあるんでしょうか?

 

 

さてさて。


毎度毎度書きながら考えをまとめていくものだから話があっちこっち言って恐縮ですが、書きながら一番思ったのは「自分なんかが語る事じゃないな」でした。


Aクラスの皆様。BC級のプレイヤーが「A級とはかくあるべし!」と語っているのを聞いてイラッとしたことありませんか?w


A級のなんたるかは、A級になってから分かるもの。B級以下が語るA級像は理想と妄想が織り交ざって実像を結びません。


いま同じことを自分もやってしまっているわけです。自分よりも上のクラスについて語っちゃってる。


ですから、SAの基準ってのは、実際にタイトルの座を奪い合うようなレベルの当事者たちが決めるべきものであって、私なんかがとやかく言う事じゃないなと。


ってことで、上級者の方々で基準を決めて、それを流布してほしいなっていう結論でよろしいでしょうか?w

 

 

P.S.


「複数回優勝しないと駄目」というSA様の談話を以前に紹介した後にも、同様の意見をとあるプロから聞きました。そのプロもSA様と同じく「複数回優勝しなきゃダメ」「昔はそれが一般的だった」「最近は緩い」と仰る。


プロ曰く「優勝出来るだけのポテンシャルがあるアマチュアはたくさんいる」「けど、その中でSAを名乗れるのは一握りであるというところに価値がある」「1度の優勝は、運と勢いがあったら出来てしまう」「2回勝てたら、それは本物」だそうな。


別のプロ(某セカチャン)はSAの定義には全く興味がないようで「SAなんて縁が無かったので!」と自虐をww


とまぁ色んな意見があるわけですが、繰り返しですが、全くの他人事である低レベルのプレイヤーがとやかく言うのには違和感がある。


SAの定義は当のSA様方から聞いてみたいな。聞く機会が無いけど。