鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

お前誰だよ

2本立て

 

 

1本目

 

私は関東中堅A級を自称しております。「普通のA級」ってことです。仮にAクラスの中でさらに10段階に分けたら、4とか5とか、それくらいかなーと思っています。


中堅A級になると、アマチュアを相手にしている限りは「この人には絶対に歯が立たない」っていう相手は少ないです。上記したA級10段階評価で言えば「歯が立たん」って感じるのは7~10の人達なので、A級の中でも上位1/3くらい。そこに含まれるのは、プレイヤー総数の何%くらいでしょうかね?多くとも1割には満たないでしょう。


私は今でも夕方の変な時間に球屋に行くことが多いし、学生の頃なんぞはなおさら昼間に球を撞きに行くことが多かった。人が少ない時間帯です。


そうなると「今この店にいる中では自分が1番上手い」っていうシチュエーションになることが結構多いです。これは勘違いとか過大評価とかじゃなくて、ただの事実。人が少ない時間帯に球屋に行くことがあるA級プレイヤーであれば、同じ状態になることはあるはずです。

 

店内に上級者がちらほらいる場合ですと、プロとかSAの方々は大体私が顔を把握しているので、見かけた瞬間に「あ。〇〇プロだ」「SAの××さんだ」などと気づく。そういう人達が上手いのは当たり前。


また、タイトルを持っているようなレベルではなくとも、都内で開催される公式戦や都心のハウストーナメントで見かけることのある上手いA級の顔は結構知っている。


となりますと、全く初めて行く店を訪れた場合でも、「あの人には勝てねー!」って思うようなプレイヤーは大抵顔を知っているわけでありまして、事前に分かる。全く初めて顔を見るようなアマチュアであれば「絶対に勝てない」と思わされるような相手である確率は低いはずなのですが。。。


実際には、どこの店に行っても「ほんと、どの店にも1人は見知らぬ上手い人がいるよなぁ」なんて思うもんであります。


顔も名前も知らなかったアマチュア。けどビックリするくらい上手いっていう。

 

「どういう球を撞くのかなー」と思ったらメッチャ上手い。安易な言い方をすれば「A級上位」っていうやつです。A級十段階評価の7以上の人。


そういう人が、どこの店に行っても1人はいる。


「私よりちょっと上手い」「何回かやれば1回くらいは勝てそうだな」くらいならさして衝撃は受けないのですが、「この人にはまず勝てんぞ」って思うレベルの人。そういう人がいる。


で、そういった人たちが、単に私が知らなかっただけで公式戦やハウスで結構上の方まで行っているような人だったなら納得出来ますが、試合には出ないし他店にも行かないような、本当に地元の人しか知らないようなプレイヤーとなるとね。やっぱり驚くわけですよ。

 

以前に「いくら知る人ぞ知る名プレイヤーと言っても、さすがにSAレベルの人はいない」っていうネタを書きました。それは実際その通りでありましょう。しかし、それに準ずるレベルの人はいる。

 

何の話がしたいんだか分からなくなってきた。

 


そうだそうだ。


「知る人ぞ知る名プレイヤー」が存在するってのは、上記した通り身をもって感じております。


こういう話をすると「えっ。じゃぁその人、SAよりも上手いの?プロより上手いの??」とか言い出す人が絶対いるんですけど、そうじゃない。さすがにそういうレベルではない。


けども、活動している極小さな地域以外ではほぼ無名であるにも関わらず、公式戦に出ればだいぶ勝ち残れるであろうほどの球を撞く。そのギャップに驚かされるわけです。


上手いのですが、活動域が狭いのでその上手さを知る人が2桁程度しかいないっていう。

 

また、過去にはこんなことも書いたと思います。いくら地元では知らない人がいないほどの有名プレイヤーであっても。それこそSAプレイヤーであっても。タイトルを取ったのが近年のことじゃなければ、一歩隣の県に出たら無名のプレイヤーだぞ、と。


元球聖位の方々ですら、タイトルを取ったのが一昔前となると「最近は名が通らなくなってる」「今の若い子にはSAだって分かってもらえない」「名前を全然知られていない」などと嘆いておられましたからねぇ。


私だって、JPAをやっていた頃は、同じディビジョンのチームの中では私のことを知らない人がいないほどのプレイヤーでしたよ!!!ww

 

ちっちぇぇwww


当たり前ですが、別のディビジョンに行ったら無名です。


全国どこに行っても名前が通るプレイヤーなんてのは、トッププロくらいのもんでありましょう。アマチュアだったら喜島さんくらいなんじゃないですかねぇ。

 

 

さて。恒例のツイッター愚痴ネタなんですけどもね。


なんかこう、見ていてイラッとするツイートがある。ほぼ毎日どこかしらで見かける。


近ごろは「いい機会だな」「勉強になるな」と思っている私がいます。


何故イラッとしたのか、上手く説明出来ないことが多いです。自分の感情が説明できない。それらの感情を上手く整理できると自分を一歩進めることが出来る気がするのです。


また、自分も同様のイラッとするツイートをしてしまっている可能性があるので、反面教師にすることが出来る。


(ちなみに、意図して他人をイラつかせるようなツイートをしていることもありますので、そういうのは自分的にはOKww  無自覚に他人を刺激するようなことは避けたい)


そんなわけで「なぜ私はこのツイートはイラつくのか」について、最近よく考えているわけです。ツイッターをこういう使い方している人は少なそうだなw


(ちなみに、イラッとさせられることが多いことに関して、「自分の器が相当に小さい」「気にしすぎ」という結論が出ていますが、それだけだとネタにならないので、その点は割愛させてくださいw)


今のところの研究結果の1つとして「やっぱ、言葉遣いの影響は大きいな」と思いました。


慇懃無礼とまで行くと話は別ですが、丁寧な口調(文体)であれば、どんな内容であってもイラつくことはまず無いです。


一方で、口調が汚いだとか偉そうだとかになると、たとえ言っていること自体には賛成であってもイラッとさせられる。


ってことで、まずは口調は大事だぞと。

 


2つ目として、文章表現であります。


ツイートをしたら、誰かしらからアドバイスをされたとしましょう。


「それはおかしいだろ。こうだよ」って言われたら、当然イラつきますわな。


「私だったらこうするんですけど、どうでしょう?」と言われたら、素直に聞き入れます。「確かに、そういう案もありだなぁ」とか「ちょっと良く分からないけど、頭の片隅に入れておこう」と思います。


この2つの対比は分かりやすいですよね。

 


今回ネタにしたいのは、もうちょっと微妙なライン。「それはですね。こうした方が良いですよ」っていうやつです。


特別に言葉が汚いわけではない。しかし断定口調であり、決めつけてくるかのようなアドバイス。私はそういうアドバイスをネット上で面識の無い人から受けると

 

 

お前誰だよ

 


って思っちゃうんですよ、そういうリプ。上から目線だって感じてしまう。


本当にちょっとした差です。「それはこうした方が良いと私は思います」なら良いんです。こういう書き方であれば一個人の意見を述べられているのだと感じ、素直に聞き入れようと感じます。


一方で「こうした方が良いですよ」は決めつけからの押し付けだと感じてしまう。


「こうした方が良いですよ」と言われて素直に聞き入れられるのは、私が認めている相手だけです。


カーリーさんから言われたら?素直に聞き入れますよ。カーリーさん、あんまそういう物言いしないけどw


土方Pに言われたら、これまた素直に聞き入れますよ。土方Pもあんまりそういうズバッとした物言いしないな。


栗林Pに言われたら?以下同文w 栗林Pならズバッと言いそうだ。


あのプロに言われたら、あのSA様に言われたら、、、、うんうん。素直に聞き入れるな。


なにはともあれ、そういう人達から言われたら「上から目線だ」なんて思うわけもありません。上なんですもの。


けど、腕前が分からない人から断定口調でのアドバイスなんてされたらさ。繰り返しですけど

 

お前誰だよ

 

って思ってしまうわけですよ。


実際に会って話をして、相撞きもして、その結果「この人からだったら、あぁ言われてもOK!」「何を言われても納得できるだけの説得力がある」と前言撤回をして、「どうぞ、存分にアドバイスをくださいませ!」って思うような相手かもしれません。けど、会わなきゃ分かりません。会ってないから分かりません。


ツイッター上でなんの面識もない人から「これはこうした方が良いですよ」って言われたら「あなたは、そんなこと言えるほど上手い人なの?」と思ってしまうわけですね。


私の良いところは「『お前誰だよ』って思いつつも、アドバイス自体は頭の片隅に入れておく」が実行できるところであり「聞き入れてなるものか!」にはならないんですけど、イラッとはしてしまう。今回の趣旨は「イラッとさせられてしまうのはなぜか」なので、そちらについて書かせていただきますよw


冒頭のネタはここにつなげたかったんですけど、どこの球屋に行っても1人は見知らぬ「この人やべぇな」っていう人はいるが、別の言い方をすれば大半は私と同等かそれ以下のプレイヤーです。


Twitterで「お前誰だよ」的なアドバイスをしてきた人が、もしかしたら「この人やべぇな」っていうプレイヤーなのかもしれません。しかし、その確率はかなり低いですし、実際にどうなのかは会ってみないことには分かりようがない。そしてたぶん、会うことは無い。


相手は私を下級者だと認識しているかもしれないけど、私は相手を上級者だと認識していない。なので、決めつけアドバイスをされたら「お前誰だよ」になっちゃう。


Twitter上では、相手の腕前が正確には分からない。


そんなもんだから、ネット上で面識の無い人から「これはこうした方が良いですよ」と言われてイラッとしない相手はSAかプロかだけ。そういう結論になりました。SAやプロだったら、プロフィール欄で簡単に実力証明が出来ますものね。


でもそういや、SAプレイヤーからのリプでもイラッとしたことがあったんだよなぁ。まぁその人の場合は原因がはっきりしていて、「口調がムカつく」なんですけどね。。。

 

思いっきり私の器の小ささを示してしまった今回のネタでしたが、とはいえ、そんなにおかしなことを言っているわけではないと思います。私と同じように感じている人も少なくないと思います。


そして、大多数の人はSAやプロではない。誰からも文句を言われない説得力を持っているわけではないのです。


そんな人はツイートやリプをしちゃいけない?そんなことは言ってません。そんな事を言ったら自分で自分の首を絞めることになるw


簡単なことに気を付ければ良いのです。言葉遣いと表現に気をつけろ。それだけです。

 

 

1.偉そうな物言いをする

2.「これは、こうです」などと、断定口調の物言いをする

3.「私はこうした方が良いと思います」と、一個人の意見として述べる

 

 

1は誰も許されません。たとえトッププロであったとしても無理。


2は、読み手が書き手の腕前を知っていて、尊敬に値すると認識している場合のみ許される。


ってわけで、一般凡人は3のように、あくまでも一個人の意見として綴るべきである。


書いてみると当たり前の話なんですけどね。ま、そういうお話でした。

 

 


2本目


「教わった方が効率よく成長できる」は間違いないと思いますが「教わらないと上手くなれない」は間違いであり、もし後者のように思っている人がいたとしたら、それは欠点として自覚した方が良いと思います。


特にビリヤードの場合は「教わる」という環境が整っておりませんので「教わらないと上手くなれない!」って人は、そのまんま上手くなれない可能性が非常に高い。


教わる環境が整っていないというのが業界の欠点であり、今後改善する必要があるというのは事実ですが、とはいえ事実は事実で今すぐどうにかなるものではないですから、今の環境でいかに成長出来るかを模索する。それが各プレイヤーの課題であります。


環境で言い訳をしていても前進は出来ないのであります。自分が置かれた環境で最大限の努力をするべき。

 


・環境を変えるための努力をする

・環境を変えるのが難しいのであれば、自分を変える努力をする

 


この二つしか選択肢はなく「環境が悪いのだと愚痴を言うだけで、変える(変わる)努力はしない」が最も無駄な行動であります。

 


さて。しばしば書いておりますが、ビリヤードは自ら学ぶ姿勢が大事であり、独学プレイヤーが多いとはいえ、全くのすべてが自己流っていう人はほとんどいないと思います。


誰かの弟子になったり、誰かのレッスンを定期的に受けたりしたことはないという意味合いでの「独学」「自己流」であり、全く誰も参考にしたことが無いプレイヤーなどはおりますまい。


職人の世界の話みたいですが「見て学ぶ」はビリヤードで独学をするにあたっては非常に大事であり、またその「見て学ぶ」の教師にすべき対象は、自分よりもちょっと上手いっていうくらいのレベルの人が良いと思います。


近年はネットで簡単にビリヤード動画が見られ、トッププロの試合だけでなく色んなレベルのアマチュアの試合も見られるようになり「見て学ぶ」がしやすくなったとは思いますが、しかしやはりたまには「生で見て学ぶ」もするべきだと思います。


生で見るより動画の方が見やすいことってのもありますが、生の方が分かりやすいこと、生でしか分からないことってのも多いです。


で、「生で、自分よりもちょっと上手いくらいのレベルの色んなプレイヤーを見る」を実行するとしたら、やっぱり中小規模の個人店をホームにするのがベストだと思うわけですね。


大箱だと店内が広くて目が行き届かないし、人間関係も希薄なので「観察する」がしづらい。


その点、中小規模店だと常連のほとんどが顔見知りなわけですし、色んなテーブルに目を向けられますから観察がしやすい。


ってことで、大箱をホームにしている初級者は、中小規模店をセカンドホームにでもしておくと良いですよっていうのが、言いたいことの1つ目。


もう1つ思ったのは「見て学ぶのが大事とはいえ、そんな時間が無い人も多いんだろうなぁ」ってことでした。


スマホやパソコンで動画を見るっていうのと、球屋で生観察するっていうのでは、やはり手間が違いますよね。前者はちょっとした隙間の時間で気軽に出来るけれど、後者の場合は「球屋にいるんだったら、自分で球を撞きたい」と思ってしまっても仕方がない。


私の場合は、学生時代にアホみたいに撞きこんでいたため、存分に撞いて体力や集中力が切れたけどなお時間に余裕はあるから観察をするだとか。休憩時間に観察をするだとか。もっと球を撞きたいし時間もあるのだけれど、金が無いから見て学ぶモードに移行しようとか。


どれもこれも時間に余裕があるからこそ出来ること。「自分の球撞きも観察も、両方が出来た」という状況だったからこその事です。


「時間があるのに、自分の球撞きを終えたらさっさと帰ってしまう人」には「勿体ないから、観察する時間も設けるべし」と言えますけど、「自分の球を撞くのすら充分に時間が取れない」っていう人に「たまには観察もするべし」って言ってよいものなのだろうか。それだけの価値はあるのだろうか??


そんなことを考えておりました。


やっぱ時間の余裕ってのは、上達する上での絶対的な正義ですよねぇ。何をするにも時間と金が要る。。。

 

もしも球を撞くか他人の球を観察するか、そのどちらかしか時間を取れないとなったら。ここでもまた「バランス」っていう話になりそうですねぇ。