鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

ほんの一部

3本立て

 

1本目

 

私自身が過去に犯していた過ちであり、歴を経て反省したことってのが色々あります。「ビリヤードをやっていたおかげで学べたこと」「ビリヤードをやっていて良かったと思ったこと」とも言えます。


「狭い範囲の常識を、世間一般の常識だと思うことなかれ」ってのもその1つ。


今回のネタを書くキッカケになったのは、この間まで行っていたスキー旅行でのやり取りでした。やり取りの中で、1つのスキー場にしか行ったことが無いのに「普通」を語り始める人に出会った昔のことを思い出したのです。


その人は、ずーーっと同じスキー場に通い詰めていて、そのスキー場の事しか知らない。1つのスキー場の事しか知らない。


なのに、初めて別のスキー場に足を運んだ時に、「おかしくない?」「もっとこうすべきじゃない?」「普通はこれこれ、こうでしょ」と「普通」を語り始めたのです。


いやいやいやいや。なんで他に1つしかスキー場を知らないのに「普通」を語れるのでしょうか。彼が指摘したのは良し悪しではなく、彼にとっての慣れ不慣れだけの話。単に2つのスキー場の違いってだけ。


と、人にはツッコミを入れるのですが、私自身、球歴の初期は狭い範囲での常識を「世間一般での常識」だと思い込んでおりました。たかだか、東京都の一部地域でしか球撞いてないってのにね。最初期はそれこそ1つの球屋だったし。


今の私は「東京都の球屋の常識」すら語れる自信がありません。普段そこそこの頻度で足を運ぶのは都内の球屋の1割にも満たないですから。1割未満しか知らずに10割は語れません。「日本の球屋の常識」となったらなおさら語れません。


狭い範囲の事しか知らないのに「自分が知っていることは、世間の常識である」と思ってしまっていた過去から反省して今に至ります。


過去の自分を擁護するわけじゃないですが、仕方がないと思うんです。狭い世界しか知らず、その狭い世界では自分が知っている常識が常識なわけで、日々その常識に則って生きているわけですからね。


初めて外の世界を見た時に「おかしくね?」って最初は思ってしまっても仕方がないと思う。けど、どんどんと世界を広げていった時に「あれもこれもどれもおかしい。自分の常識に当てはまらない」「ってことは、自分の常識が常識ではないんだ!!」と気づくことが大事でありましょう。


やってはいけないと思うこと、その1。「狭い知識のまま外の人と交流しようとすること」


狭い世界での常識しか持ってなくても、その狭い世界から外に出ようとしなければ、それはそれで良いんじゃないでしょうか。その世界から出なければ自分の常識が通用しますからね。井の中の蛙は井の中にいたまんまならばそれで良いのです。


けど、望んだにせよ望まざるにせよ、外の世界の人とコミュニケーションを取るようなことがあるのであれば、見聞を広めなくてはならないでしょう。

 

やってはいけないと思うこと、その2。「反省をしないこと」


外の世界の人と交流した時に、最初は「おかしくね?」と思っても仕方がない。


しかし、2人3人、4人5人、10人20人と外の世界の人と出会っていく中で、そのみんなが自分とは異なった常識を持っているのにも関わらず「みんなおかしくね?」「自分が正しい」と思い込んでしまうような人、たまーーーにいる。


キッカケが与えられたにも関わらず反省を出来ない人ってのはダメですね。


やってはいけないと思うこと、その3。「せっかく反省をしたのに、他の分野に進出した時にまた同じ過ちを繰り返すこと」


私は「自分は井の中の蛙でした」と痛感したのが、ビリヤードを通じての経験が初めてだったんだと思います。


ビリヤードを通じて反省をしました。なので、その反省をした以降に始めた趣味や、誰かに誘われてやってみた遊びなどでは、とにかく自分の立ち位置ってもんを気にして振舞うようになりました。


ビリヤード以降に始めた趣味を1つ挙げれば酒です。


お酒が飲める年になった初期から酒は好きな方でしたが、初期は酒なら何でもいいって状態だったので、こだわり始めたのは30近くになってからです。ワインを飲むようになったのなんて30過ぎてからだし。


んで、自分は酒にはこだわると言えばこだわるのですが、とはいえ知識はドC級です。


ビリヤードのC級って、一般の人よりは遥かに上手いですよね。けど、ビリヤードプレイヤーの中では初級者の扱いですよね。


私の酒も同じです。一般の人よりは多少知識はあるけど、とはいえ本当に好きな方々やプロと比べたら全然っていう。


それが分かっているからデカい態度を取ろうと思わない。私より下の人に「お酒が好きなんだったら、もうちょっとこだわろうよ」とは言いますが、自分の知識自慢をしようなんてしない。そもそも知識が無い。


そういう分相応な姿勢ってものが取れるのは、ビリヤードで失敗して反省したからなんだと思います。ビリヤードでの反省が無かったら。もしかしたら今の私は「俺、酒に詳しいんだぜ」っていう態度を取っていたかもしれません。


酒に関しては、いくらでもいますよ。私と同等か、私よりも知識が無いくらいなのに、あたかもA級かのように振舞う人。


若い人ならまだしも、年配者でもいる。「今まで、反省を即してくれるような何かに出会えなかったんだねぇ」「今までの人生で何を学んできたんだろ」とか辛辣なことを思いながら眺めています(;^ω^)


ビリヤード(ビリヤードに限らず趣味全般)に興じていると、色々人生勉強にもなります。


趣味で失敗してもさして大ごとにはなりませんが、人生の方で失敗したら痛手ですからね。趣味で学んで人生に活かすってのは、冗談じゃなく本当に重要なことだと思うのです。


皆様も、どんどんビリヤードで黒歴史を作って学んでいきましょうw

 

 

そうそう。「1つのコミュニティのことしか知らないのに普通を語る人」よりも一段階タチが悪いと思うのがですね。指折り数えられる程度のコミュニティの事は知っているからこそ「俺は常識を知ってるぜ!」っていう態度の人です。


1つ2つしか知らないような人よりも上の立場だという自信を持っちゃってるからタチの悪さが増しているわけですが、指折り数えられる程度じゃどんぐりの背比べなんですけどね。。。


どっからでしょうね。常識を語って良いのは。やっぱり過半数でしょうかね。


いや、そもそも常識を語ろうとする姿勢がいけないんでしょうな。

 

もう1つ、自分が属しているコミュニティの規模を勘違いしている人ってのもタチが悪いかもしれません。


私が出会ったことがある例でいえば、たとえばツイッター、たとえばトーナメントプレイヤー、たとえばJPAなどがそうでした。


Twitterの中では自分と同意見の人が多いから「これは世間の常識」、トーナメントプレイヤーにとっての常識は「ビリヤードプレイヤー全体での常識」、「JPAでの常識はビリヤードでの常識でしょう?」みたいな態度の人には会ったことがあります。


いやいやいや。どれもこれも、全体の中の極一部のコミュニティですからね、、、過半数は越えません。


「もうちょっと全体を見よう」「謙虚たれ」という適当な結論でよろしいでしょうかw

 

 


2本目

 

少々前に「不慣れな店で5-9をやる場合は、事前にしっかりルールを確認しておくべし」ってネタを書きましたが、セットマッチもそうですよね。


各店ごとにオーソドックスなフォーマットってありますでしょう。


たとえばA級同士の対戦の時に4先以下ってのはあんまり聞いたことないですけど、5先6先7先くらいまでは店によって違う。


A級とB級がやる時に、5-4のところもあれば6-4のところもありますし。


ダブルヒットの有無、プッシュアウトの有無なんかも確認しておくべきでしょうし。


賭け球なんかは特にですね。一切誰もギャンブルをやらないような店はあるし、逆に最低レートが1Kからっていう店もありました。


「交渉をせずに始めた場合は、自動的に0.5K」っていうお店もありましたから、そういうお店に全くギャンブルをやらない店の人が行ったらトラブルになりそうです。


まぁまぁまぁ、交渉すべき点を挙げたらキリがないんですけど、なんせ日本人は交渉が苦手だし嫌いです。私もそうです。事前交渉をしようとしないのに、後から文句は言うっていう。


私は他店に行ってその店の人と撞く場合は「郷に入っては郷に従え」の精神で、相手にその店でのオーソドックスなプランを立ててもらおうと思ってるんですけど、そう相手に伝えても、スラスラッと決めてくれる人は5人に1人くらいですねぇ。なんだかみんな、ゴモゴモゴモゴモ言って決めてくれない。「なんでもいいです」発言が非常に多い。


初対面の人とやる時、大体3パターンありまして


・スラスラとフォーマットを決めてくれる人

・やりたいフォーマットはあるんだけど、交渉下手で口に出せない人

・本当になんでも良いと思っている人

 


様子を見て相手が「スラスラとフォーマットを決めてくれる人」じゃなさそうなら、私から切り出します。


私から切り出すと、なんでも良いと思っている人なら乗っかってくるし。


口に出せない人も、私から話を切り出すと後から色々注文つけてきますのでねw 折り合いがつきます。


私の場合、非ギャンブラーなのでなおさら折り合いがつけやすいってのもあるんじゃないかな。


私が提案するのはスポーツ。なので、交渉下手な人であっても「スポーツなら、別に何でもいいや」と思う人は多いはずです。


賭け球好きの交渉下手な人は、私がスポーツを提案すると「少し乗せませんか?」って言ってきますし。


事前交渉において一番駄目なのは、交渉下手なスポーツ派が、ギャンブルを提案されてそれを断れずにやってしまうっていうシチュエーションですよね。本人は「無理やり賭け球をやらされた」と思い、提案した側は「嫌なら最初に断れば良かったのに」「後から文句を言うな」と思うから平行線っていう。


私の場合はなんせギャンブルの提案をしませんので、その点はトラブルにならなくて良いこっちゃ。

 

そうそう。このネタを書き始めたキッカケは、先日とあるお店に行った時に隣の台で店員さんと常連さんが相撞きしておりまして、事前交渉にて「イリーガル(3ポイントルール)は無しで」と言っていたのを耳にしたこと。


「あー、この店ではそういう交渉もするのか」「私は平場で3ポイントルールを取り入れた相撞きをしたことが無いから、そういう交渉は盲点だなぁ」と思っておりました。


ちなみに「3ポイントルール無し」と言うから「ソフトブレイクをするのかなー?」と思ってたら、2人ともハードブレイクだったww


ハードブレイクをしても、運が悪いとイリーガルになることありますからね。3ポイントルールを無しにしたのは、そういう理不尽なイリーガルを嫌ってなのかな。

 

ちょっと話変わるんですけど、知り合いに大阪のオバちゃんがいます。私の勝手な偏見である可能性が高いですが「大阪のオバちゃん」のイメージにピッタリ合うオバちゃんです(笑)


その人が以前に電車やバスでの席の譲り合いについて、こんなことを言っていました。


「こっちの人(東京の人)は、席を譲ろうとして断られることを嫌って譲らない人が多い」「そんなん、譲ってみて断られたら『あ、そう』って思うだけなのに」

 

私は「大阪人の強みだなー」と思ったんですけど、どうでしょう。偏見ですかね?w 大阪人なら誰もがそうってわけじゃない?ww


そのオバちゃんが言うことはまさにそうで、私にしても周りの人にしても「譲ってみて断られたら恥ずかしい」「譲って嫌がられたらどうしよう」「その場の空気に耐えられない」とかなんとか考えちゃって、親切を躊躇することって多々あるわけですよ。


親切心を見せてみて、相手が断ったなら「あ、そう」で尾を引かないっていうメンタルの強さが無い。


球撞き時の交渉も同じで「自分の提案が相手にどう思われるか」を気にしちゃって口に出せない人って多いはず。会話のキャッチボールをして折り合いをつければ良いだけなんですけどねぇ。


もうちょぃ堂々と言いたいことを言えるようにならんとならんですな。

 

 

3本目


過去に自分がやらかしていた過ちネタ、その2。

 


「B級が1番幅広い」

 


B級の頃、そんなこと言ってました。


昔のことはだいぶ忘れてしまっている私ですが、この発言をしていたことは思いっきり覚えています。


私のC級時代は短く、何の迷いもなくBクラスに上がったので、Cクラス時代は「Cクラスの中でどこら辺に位置しているか」なんてのを考えたことが無かったんだと思います。そもそもCクラスの知り合いがほとんどいなかったので、比較しようもなかったとも言える。


Bクラスになってから、Bの半ばあたりまではサクサク伸びるも、そのあたりから成長曲線が緩やかになりB級上位の人には全く勝てないし、A級にも当然勝てない。ふと振り返ってみると、Bに成りたての人には普通に勝てる。


同じB級なのに全然勝てない人と楽に勝てる人がいる。「B級って幅広いな!!」っていう感想だったんでしょう。


「B級が1番幅広い」とか言ってますけど、A級のことなんて視野に入って無くて、CとBの比較をしてるだけですからねww


そんでまぁ、今でもB級の人達が「Bが一番幅広い」という発言をしているのをチラホラ見かけるわけですが、私がそういう発言をしていた時と心境はほぼ同じなんじゃないかと推測します。

 

仮に、始めたばかりの人をLV.1として、最強アマをLV.99としたらですよ。


「B級が1番幅広い」と思っている段階でのA級のイメージって「A級はLV.90以上」みたいな感じじゃないですか??


LV.30以下がCで、31から89までがBで、90以上がA、みたいな。


いやいやいやいや。Aの分け方が雑!3等分しましょうよ3等分。LV.67くらいからAで良いでしょ!!


みたいなねw

 

って、SAを頂点としてABCで3等分するとしたらって話を自分で書いておきながら、いざそれをイメージしてみたら「自分、中堅にすら入って無くね?」って思い始めた。私はAの下の上くらいで。。。