鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

先の人生、常に今が一番若い

2本立て


いや、3本でした



1本目



ヘルプとして5試合くらい出場しただけなのであんまり覚えていないんですが、JPAの8ボールにはショットクロックありますよね?


私は、JPA8ボールくらいでしかショットクロックを経験したことがありません。


たぶん、読者様の多くも、ショットクロック未経験か何回かしか経験がないんじゃないでしょうか。


「慣れている」って言えるほどに頻繁に経験している人は少ないんじゃないですかね。


その昔、私が現役学生でサークルの幹事長をやっていた頃、深い意味は一切なく興味本位でサークル内大会にショットクロックを採用してみたことがありました。


そうしましたら、普段よりもかえって試合進行が遅くなってしまいました。


初級者が多い学生サークル。焦って撞いての飛ばし合いになってしまったわけです。



私が似たような状況に追い込まれるのが、時間に追われながらセットマッチをしている時です。


これはたぶん、個々人の生活サイクル次第であり、一日の終わりに球を撞きに行くような人であれば平場での球撞きで時間に追われること無いのかもしれません。


が、私の場合は球を撞きに行くのが1日の半ばあたりです。大抵は次の予定までの時間調整みたいな感じなので、終わりの時間が決まっているし。


学生の頃も「講義の時間まで」「テストが始まるまで」みたいに、時間に追われながら球を撞くことが多かったです。


なので、時間に追われながら球を撞くことが、今も昔も非常に多い。



たとえば1時間しか時間がない中でセットマッチをやるとして。


9ボールの5先をやるとしたら、普段だったら1ラック5分程度が目安なので、ヒルヒルでも5×9の45分あれば終わる。1時間あれば問題ない。


なのに、そういう時に限って泥沼の展開になって、やたらと進行が遅くなり「1時間で終わらなくね?」となってきて焦る。そして、その焦りがショット成功率を落とし、さらに遅くなる。


「もう負けで良いから、さっさと始末して!」って思ってんのに、何故だか相手まで球入れなくなるんですよね、そういう時って(;´∀`)


撞いていて楽しくないし、相手にも失礼だしなので、時間に余裕が無い時にセットマッチはしないか、または充分に余裕を持ったフォーマットにするべきかなーと。4先にするとか。


ま、4先にしたらしたで、今度は20分くらいでサクッと終わっちゃったりするんですけどねw


後の予定がつかえていて時間に余裕が無い時の球撞きは未だ苦手ですねぇ。


「いつも通りに撞くのが結局は最速」というのが分かっちゃいるんですが、中々ね、、、


んで「余裕」というキーワード繋がりなんですけど、余裕が無い時の球撞きメンタルはよろしくないですよね。


時間の余裕が無い時。体力的な余裕が無い時。金銭的な余裕が無い時。何かしら嫌な事があって精神的余裕が無い時。


そんな状態で球を撞くと、集中出来ないしイライラしやすくもなるでしょう。



これは球撞きの話ではなく日常生活全般での話ですが、イライラしている老人を頻繁に見かけます。


特に予定があるわけでもなく、毎日が暇。時間の余裕はタップリあるはずなのになぜだかセッカチでいつもイライラしているような老人達。


そのイライラの原因は種々あると思いますが、とある特定の老人に関しては「体力の問題だな」と思いました。


元から出不精だし運動もしていなかったような人が歳を取り、ただでさえなかった体力がさらになくなる。


1日の始まりからして体力ゲージが赤く点灯しているような状態なわけです。


私らからしたら、ミッチリ仕事をした後とか、ガッツリ運動をした後のヘロヘロの状態。それが老人のデフォルトってことなのかもしれない。


さらに、高齢者が歩くのって、私らくらいの年齢の人間が20kgの荷物を背負って歩くのと同じだって話ですしねぇ。


そう考えると、余裕が無くてイライラしてしまうのも分かるかなあーなんて。


某氏なんかは「1日の時間に余裕はあっても、人生のリミットが迫ってるから焦ってるんでしょ」なんて、キツイこと言ってましたけどね。。。



その昔に確か土方Pも仰っていたと思うのですが、「今しか出来ないことを今やる」ってのが私の身上です。


ハードブレイクなんかは分かりやすい例です。ハードブレイクは明らかに歳を取ったらツラくなるでしょう。未来が容易に想像できること。


抑えてのブレイクなんぞ、いくらでも後付け出来る。歳を取ってからでも出来る。だから何も今やる必要はない。


って考えてたのが20代の頃です。


30代も半ばに差し掛かった今、立派な中年になり各所にガタが出始めた今となっては「歳を取ってから楽が出来る癖作りを、今のうちに始めておいた方が良いのかもしれない」なんて思うようになってきました。


何事も、何かのキッカケがあって一度始めてしまえばスムースに事が運びますけど、0スタートの時って気力や体力をメッチャ使うじゃないですか。



これまた老人達の話なんですけども。


昔「若い頃は金がなく、金に余裕が出来るころには時間が無く、金も時間もある頃には体力がない。それが人生」なんて話を聞かされました。だから若いうちにやれることは無理してでもやっておいた方が良いっていう。


最近新たに加わった知識が、歳を取ると体力だけじゃなく気力もなくなるらしい。


一生懸命に働いていて「色々やりたいことはあるけど、時間がない!」なんて思っていた頃には「引退したらあんなことやこんなことをするんだ!」と色々と思い描いていたのに。


いざ引退したら何もやる気が起きずに、ボーっと無為な毎日を過ごしてしまう。そんな老人が非常に多いんだとか(もちろん、人によるでしょうけども)


私の身近な老人達に目を向けてみると、リタイア後にも積極的に動き回っている人と、完全なるボケ老人まっしぐらな人とに分かれます。


両者を比較してみると、前者の場合は0スタートじゃないんです。現役で働いていた頃から「初級者」だとか「下手の横好き」と言える程度にはやっていた趣味があった。「何十年もやってなかったけど、若い頃にはハマってた」っていう趣味があった。


引退後にそれらを本格的に始めるわけです。ある程度経験があるからこそ、さほど労せず始められるのでしょう。


一方の後者(ボケ老人まっしぐらな人)は、現役で働いている最中はまさに仕事しかしていなかった。仕事人間。今も昔も趣味がない。


「仕事が趣味」と言えていたような人達は、引退後もそれまでの仕事と関連した何かを続けて行くようですが、仕事が好きだったわけでもない仕事人間はやることが無い。


「やってみたい」と思うことはいくつかあれど、やったことはない。だから右も左も分からず、何から始めたら良いのか分からず億劫。結果、何もやらない。


気持ちは分かります。私の歳でも、全くの0から新たなことを始めるのは少々面倒です。後回しにしてしまいがち。


それが仕事を引退するような年齢の人となると、なおさらなのかなーと想像。


そこから考えるに、現役で働いている「気力はあるが時間が無い」っていう段階で、少し無理をしてでもスタートを切っておいた方が良いんじゃないかなと。


ビリヤードで言えば、「C級でーす」と言えるくらいにはやっておく。そうすれば老後に本格スタートを切りやすいんじゃなかろうか。


ってところから転じて自分の事を考えてみると、私の現状のプレイスタイルは入れとキュー切れに頼り切ったもの。これは明らかに歳を取ってからはキツい。


「今しか出来ないことをやる」という意味では良いのかもしれないけれど、いざツラくなってきてから新たなプレイスタイルを模索するのもシンドそう。なので、今の内から少しは歳を取ってからのことを考えた球撞きした方が良いんじゃない?なんて。


そんなことを考えるあたり、本当に老化ですな。老化!!



でも、同世代であり共に世界レベルのプレイヤーであるGとL。


良い歳になってきて「Lはあぁいうプレイスタイルだから今も昔も変わらないけど、Gは歳取って明らかに衰えたよなぁ」なんて言われてしまっていました。


老後のことを考えておくのは大事なのかも、、、



2本目


0スタートを切った直後の初心者時代。


その頃ってのは「練習すればどんどん上手くなる」という楽しみと、「ヒエラルキーの最下層」という苦しみの両方が混在します。


私が球を始めたのは大学入学直後。まだ10代。


10代後半なんて競技によってはベテランと呼ばれ、場合によっては引退を考える歳でもありますし、そこまでじゃないにしてもスタートを切る年齢としては遅いにもほどがあるとは思うのですが、国内のビリヤード事情からすると若い方。


私がC級をやってた頃は、身近に年下の上級者は1人しかいなかった。上手い人はみんな自分よりも年上。


サークルにしても、同期は皆0スタート。


当時は意識していませんでしたが、いま覚えば非常にやりやすい環境だったと思います。


私は年下に上に立たれることをほとんど気にはしないんですけど、とはいえ、初心者の時点でサークル同期にA級が何人もいて、球屋に行っても同世代や下の世代に上手い人がゴロゴロ。。。。なんて環境だったら、やりづらかったと思います。ビリヤードを始めようと思わなかったかもしれない。


「今から始めても大丈夫そう!」って思えるのがマイナー競技の良いところ。言い換えれば「レベルが低い」です。そういう理由で始めた人って、少なくないんじゃないですかね??


自分は経験ないんで想像ですけど、テニサーとか0スタートはツラいんじゃないですか?


チャラいけど自分より上手いって人ばっかりで、大変そう。頑張れば在学中に巻き返せるくらいなら良いですけど、中学高校、場合によってはそれ以前からやっている人が多いとなると無理でしょうしねぇ。


ビリヤードサークルは良いですよ。大学入学前からやっていた人なんて1人2人(場合によっては0)しかいないし、


「老若男女誰でも楽しめる!」なんて綺麗ごと言ってないで「今までこれといって取り柄が無かった君達も、今からでも輝ける!」とか言った方が良いんじゃなかろうかw




「他人に自分より上に立たれるのが嫌だ」って人もいるでしょうし、「自分だけ下手なのが恥ずかしい」と思ってしまう人もいるでしょう。その気持ちが結果的に「だから新しいことは始めない」に繋がってしまう。


じゃぁ人より上に立てる趣味、下手じゃ無くこなせる趣味があるのかとなっても、無い。


そんな人たちが出来るのは他人が関わらないような趣味だけ。何もやらないよりかはマシでしょうけど、ボケますよ。人と関わらないとボケます。


いや、人と関わらずかつボケなさそうな趣味が今いくつか頭に浮かんできましたが、そのどれも老後に0から始めるにはハードルが高すぎるものだったので、やっぱりボツ。


下手であることを気にしてしまう人に、新たなスタートを切らせるにはどうしたらいいでしょうかね。


初心者に、初心者であることを気にせず楽しんでもらえる何か。



「誰でも出来ますよー」とかいう言葉だけじゃなくて、やっぱり環境は整えないと駄目ですよね。



毎度のことながら、何か具体的な妙案を出すわけじゃない当ブログ。1個だけ案は浮かぶんですけど、誰でも浮かぶ「言うは易し」な案なうえに、それを書いちゃうとそこが結論みたいな感じになっちゃうので割愛。




3本目


Twitterのやり取りから1ネタ2ネタ。


ちょっと前に「公式戦はともかくとして、平場やハウストーナメントくらいだったらザブトンを敷くべき」なんてネタを書きました。


その際に、私はザブトンの有無による差が分からないけれど、公式戦でザブトンを敷いていると「なめとんのかー!」と怒るプロもいるらしいと書き、、、ましたよね?(もう忘れた)


差を分かっていないと怒られてしまうらしい。じゃぁちと勉強してみるか。


そう思って、薄手のザブトンを購入してみたんです。



ところがですね。購入し、鞄に入れて持ち歩いてみるものの、出番なし。



私のコソ練スポット、どこも薄手ザブトン!!



そうなのです。昔ながらのラシャのきれっぱしザブトンの店が私が高頻度で行く店の中には少ない。私が用意しなくてはいけなかったのは、むしろ厚手ザブトンの方だったようだww


皆様の地域だとどうでしょう。どっちが多いですか?



過去を振り返ると、私が初めてラシャの切れっぱし以外のザブトンを見かけたのはブラザーだった気がします。


厚手のじゃブレイクに影響が出ると気にした常連さんが(職業を忘れてしまいましたが、各種素材に精通した方だったような)各種フィルムを持ってきて試していたのが、もう10年前とかですかね。今もオリジナルの薄手ザブトンは置いてあります。


当時から、一部の店ではオリジナルの薄手ザブトンがあったような。


ここ5年くらいですかね?バグースが薄手ザブトンになった。最初は何台かだけだったのが、今は全台。


で、知らぬ間に薄手ザブトンは市販もされていて、JPAとKAMUIのコラボ薄手ザブトンまで発表されて。


なんだか急に薄手ザブトンブームですね。なんで今?って気もするし、なんで今更?って気もします(笑) 気にするなら、もっと早くから気にしてりゃ良いのに。



薄手と厚手の差を意識して探ってみようと考えたのはつい最近ですが、薄手と厚手で撞く機会は昔からあって。


10年前、薄手が出始めた当初は少し慣れなかったですが、今は薄手でも厚手でも慣れ不慣れは無いです。


んで、どっちが好きとかどっちが良いとかもない。厚手は穴が空いていた場合に手球の打ち上げに繋がってしまうので、両方置いてあるなら薄手を使うかなーっていう程度の話。



Twitterで、ザブトンの上をボールが通過した時に薄手の方が影響が少ないから薄手の方が良いっていうリプをいただきまして「それもそうだな」って思ったんですが、そこからの連想で「ザブトンをいつ取るかっていうルールが決まっている店ってあるんだろうか?」とふと思いました。



小さめのザブトンならともかく、ロングザブトンとなるとボールが転がってくるまでの間に取り損ねることもあるんじゃないかと思います。


「ボールがザブトンの上を通過しないように、最善の努力を尽くす!」のか。それとも逆に「ボールが完全に静止するまで、ザブトンは置いたままにしておく」のか。


なにか、そういうルールを決めている店ってあるのかな??



私は最善の努力を尽くし、間に合わなそうだったら放置です。下手に焦って取ろうとして手でボールを触ってしまうとか、ボールが乗っている状態のザブトンを動かしてしまうとかが最悪ですからねぇ。



9ボールのサイドブレイクの場合は、ザブトンの有無でポケットインの可否とか、取り出しの有無が変わる場合が結構ありますんで、特に気を遣います。


間に合わなそうだったから放置したら、ザブトンの影響でコロンと変な方に転がって取り出し無し、、、、ってことは度々ありますね。


「ザブトンどけてればスクラッチしなかった。。。」ってなスクラッチもありますし「ザブトン置いたままにしておけばスクラッチしなかったかも!!」ってスクラッチもありますしw


何回か、焦ってザブトンを取ろうとした挙句に、手球をポケットに誘導してしまってのスクラッチをしたこともあったっけか。。。まぁ自業自得ですわな。


そのように、ザブトン置きっぱなしだったせいで自分が不利になることは度々あるのですが、有利になったことはないと思います。



が、なんら影響なかったってのに、ザブトンの上をボールが通過したってだけで「ザブトンのせいで軌道が変わった!」とか文句撞けてくる人もたまにいます。


冗談なのか本気なのか半分半分なのか分かりませんけど、まぁ面倒ですね。「うっせー!」って思っちゃう。


手球でも取り出しのボールでもない、トラブルの有無とも全く関係のない的球の軌道が少し変わったくらいで、何を騒ぐのか。



また、スクラッチコースをたどっている手球がザブトンの上を通過しそうな時、わざとザブトンを置いたままにするとか。時には上手く誘導してスクラッチ回避させるとかポケットインさせるとか。


そういう悪事を働いておきながらドヤ顔で「これも技術!」みたいなこと言ってる人がいて、周りは苦笑いするしかない、みたいな。


ま、どれもこれも平場での話なんでトラブルになった現場は見たこと無いですけど、ハウストーナメント程度であっても知らない人同士の対戦だとトラブルになる可能性はありますからね。


ザブトンの処理の仕方に関しても、なんか決めといた方が良いのかな?とは思います。


その一案として、置きっぱなしにしても影響の少ない薄手が流行り始めてんのかい?



そうそう。


大昔ですけど、9ボールのブレイクで撞点が上にズレてしまう癖があった頃の事。歴1〜2年のB級の頃かな?


当時のバグースの一部店舗やCUEなんかはザブトンが置いていなかったのでザブトン無しでブレイクしてたわけですが、ザブトンが無いとますます撞点が上になってしまうわけですよ。


当時の私は、常に一定の撞点しか撞けなかった。調整が出来なかった。そしてその「一定の撞点」がちょっと高い。


ザブトンがないとその分だけ手球の位置が低くなる。キューが通る位置が変わらないので、ザブトンがある時に比べて上を撞いてしまうわけです。


「ザブトンがある時の方がまだマシな撞点を撞けるなぁ」なんて思っていた覚えがあります。


そういう意味では、昔からザブトンの有無による差を感じてたといえば感じてたんですねw


で、これはディスりですけど、ザブトンを敷きたくない派のとある人物がですね。敷きたくない理由の1つとして私と同じようにザブトンの厚さによって手球の高さが変わるってことを挙げてたんです。でも「ザブトンがあってもなくても、同じキュー出ししか出来ないもんだからさ」「ザブトンがあると、そのぶん撞点が上がっちゃうんだよ!」って。


いや、逆だよ逆。


その人の日頃の行いのせいですが「あぁ。無理やり理由をコジつけてんだな」と思いましたね。。。


そういや、平撞きブレイクは手が小さいとブリッジを高く組むのが難しくてどうしても下を撞いちゃうっていう人が少なくないと思いますけど、そういう人は厚手ザブトンを敬遠する傾向あるかな??


私も散々ブリッジの高さが出せずに苦労していたわりに、ザブトンの厚みは気にしたことが無かったや。