2本立て
1本目
閉幕してから少々時間が経っておりますが、オリンピックを見ておりまして「採点競技ってのは曖昧だよなぁ」って改めて思いました。
一体何を評価してるのか細かい部分が素人には分かりづらいし、採点官のサジ加減次第みたいなところがあるし、買収とか出来ちゃうし、採点方法がクルクル変わるし。
また、プロ野球もリクエストなんていうビデオ判定が導入されて、早くも判定が覆った場面がいくつか。審判がミスジャッジしてるってことなわけで。
サッカーやバスケットみたいな接触プレイがある競技なんぞはなおのこと、審判の技量が問われて、常に誤審問題が付きまとうわけじゃないですか。
陸上競技みたいな、誰が速かったかとか、誰が遠くまで飛ばしたかとか、あぁいうのは分かりやすくて良いですよねぇ。
ビリヤードはその点、マシな方ですよね。2人の間で完結出来る。
たまに「審判が立たなきゃいけないような競技はスポーツとは呼べない」と主張する人に出会いますが、そういう意味ではサッカーとかよりビリヤードの方がスポーツってことでしょうかねw
(審判なしで成り立つ競技なんて、ほとんど無い気がしますけど、、、)
私、ハウストーナメントにせよ公式戦にせよ、試合中にはしばしば第3者にジャッジに立ってもらうことがあります。
私が今まで第3者を呼んだのは、自分が撞き番の時だけです。
私自身はチョロまかす気はなく、ファールをしたらファールと申告するつもりだけれども、相手がどういう人か分からない。なので後腐れを残さないために自分から第3者を呼んでおくわけです。
相手の撞き順の時に私が第3者を呼んだことはないです。
ちゃんとした人なら第3者を呼ぶか、またはファールをしたらファールだとちゃんと申告しますからね。今まで、嫌な思いをした経験はないです。
第3者も呼ばずファールっぽい球を撞いてもポケーーーとしてるようなのは初級者か知人なので「まぁいっか」ってなって終わりなのでw
でも、プロの試合とか見てると待機中の選手が第3者を呼ぶことが結構多いですよね。チョロまかされた経験が多いってことなのかなー?
また私の話に戻りますが、試合の時に呼ぶことはあれど、普段の平場での相撞きでは第3者にジャッジに立ってもらった経験がないです。賭け球だろうとなんだろうと。
そこまでの高額でやったことがほとんどないことも関係しているかもしれませんが、幸い今まで「ファールだ!」「いや、セーフだった!」っていうトラブルになったことが無いってのが大きいんじゃないですかね。
さてさてさて。アマチュアでもプロでも、大きな大会となると審判が立つことがありますよね。
んで、審判っていうとビリヤードにしても他の競技にしても「審判は絶対」みたいに言われるじゃないですか。
「絶対と思えるようなジャッジをしてくれ!」「絶対って思えるような審判じゃないんだよ、こいつ!」みたいに思うことはありませんか?自分がプレイヤーだった場合にせよ、観客だった場合にせよ。
ケチをつけないのがスポーツマンシップだとか、そういう話なんでしょうけど、程度の問題がありますでしょう。
明らかにレベルの低い人が審判に立ってて、その審判にまでクレームをつけるなって言われても無理がありますわな。
で、これは審判としてのレベルどうこうって話とはまた別なんですけど、国内の試合での審判って、言い方は悪いですけど大抵は勝ち抜けなかった選手がやるわけじゃないですか。
んで、この間もプロ歴の短いプロが審判をやっている場面を見たわけですけど、可哀想だなぁって思いました。
だってねぇ。後輩であり、かつ腕前も下であるプロが、先輩であり腕前も遥か上なプロのジャッジをしなきゃいけないんですよ。
とてもじゃないけど「審判は絶対だ!」みたいな態度には出られないじゃないですか。凄まれたら判定も変えちゃいそうだ。
審判は、誰も文句を言えないようなベテランプロがやるべきなんじゃないかなー。
もちろん、ベストなのは専任の審判員がいることですけど、それは現状では無理がある。
後そうそう。この間の関東オープンではマーカーが使われておりました。オリーブさんとこのマーカー。
「アルティメット ボールマーカー | ビリヤード用品の専門店【ニューアート Billiards】」
私も持ってますが、結局数回しか使ってませんw
みんなアバウトなんですもの。「面倒くさい」「大体で良い」って。
関東オープンでは運営がマーカーを用意していて、使われている場面を2回ほど見ました。
1回はですね。比較的簡単で、手球についたゴミや汚れを取って欲しいってことで、マーカーを置いて手球を拭いて現状復帰させるだけでした。
が、2回目が難しくて、ブレイク後に3つのボールがシート付近に固まってしまっていたので、マーカーを使いつつシートを取り除いて欲しいっていうシチュエーション。
マーカーなんて、誰も使い慣れていないわけじゃないですか。
だから審判に立ったプロもマーカーを使いこなせず、ボールを若干動かしてしまうという失態。
あぁいうことがありますから、日頃からマーカーも使い慣れておかなきゃけないよなーと思った次第でありました。
あくまでもプロの話ですけども(笑)
アマチュアだとどうでしょうかね。平場やハウストーナメントくらいだと、そこまでシビアになることはないかと思うんですが、それこそ球聖位決定戦とかになると、そういうシチュエーションも出てくるかも?
2本目
Twitter方面からの審判ネタ繋がりなんですけども。
この手のことは全く詳しくないんですが、ポケットビリヤードの公式審判員って世界に何人くらいいるんでしょう?
「この人のジャッジは絶対だ」と思えるくらいの審判。
世界の試合を見ていても結構適当な審判が多くて、誤審もありますよね。
ラックすらまともに組めないような人が審判に立っていることもあるじゃないですか。
やはりマイナー競技。審判という職だけで食っていけるわけもないので、専門職としては成り立たず、当然技量のある審判員も少ないのでしょう。
んで、Twitterでパターン化されたブレイクについて呟いておりました。
キッチリ組まれたラックに対して毎回毎回同じようなコントロールブレイクをして、毎回毎回同じように取り切っていく、、、っていうビリヤードは面白くないぞ!ってやつ。
あれを解決するための手段として誰もが考えつくであろうのが「スピードを測る」ですよね。
セルフジャッジでやっている場合は中々難しいかと思うのですが、審判が立つような試合だったら可能なんじゃないか?と思うわけですね。
ブレイクの速度を測ることにかけては、上位1割に入るんじゃないかと思っている私w
スピードガンを買って色んな人の速度を測りまくり、Break Speedというアプリを使いたいがためにガラケーからスマホに換え、ハイスピードカメラも持っていますのでコマ数から速度を計算したりもし。
そんなことをやっておりましたので、少なくとも9ボールのブレイクならば耳測定(聞いた音で速度を当てられる)という特技まで身に着けました。最近ちょっと衰え気味ですが。
で、ブレイクの速度を測るとしたら、出来ることなら毎回測定したいところですが、中々そうもいきませんでしょう。
なので「こいつ怪しいぞ?」って時だけでもどうかなと。
ちょぃと話逸れますが、JPAって私がやってた頃は「故意に弱く撞くブレイクは禁止」みたいに書いてあったんですけど、今はもうそんなルールもないんですかね?
ルールブックにソフトブレイク禁止の項目があった時にしたって、一切何の拘束力もありませんでした。だって、何をもってソフトブレイクとするのか定義が一切決められていなかったし、罰則も何も定められていなかったから。
スピード測定をするとなれば簡単です。「○○km未満はイリーガル」ということにしてしまえばいい。
何キロくらいが良いでしょうかね。
私は35kmって言いたいところなんですが、そうなるとイリーガルが多発することになりそうだし、そもそもクリアできない選手も多そうなので、少々無理がありそう。
「ハードブレイクを推奨する」ではなく「ソフトブレイクを禁止する」という点で見れば30kmくらいでしょうか。
ハードブレイクを推奨するとなると、毎回スピード測定をした上で、スピードのaveが最も高かった選手に賞を与えるとか、そういう形にするしかないのかなぁ。
観客の投票でブレイク賞を決めるのも良いかもしれません。
さて。スピード測定をするとなると、その手段と信用度が問題にされますよね。
Break Speedとかスピードガンとかの数値は信用できないって声をしばしば耳にするもんだから、しばしばブログネタにもしてきまして、今回も繰り返しなんですけど、「信用出来る」と言えるのは少数点2桁までピタッと正確に出ること??
上でも書きました通り、私はスピードガンやアプリ、ハイスピードカメラなどを使って色々検証した経験があります。複数台のスマホを使って同時計測したことも。
確かに全てが同じ数値とは言えませんが、とはいえ1割以上ズレたことは1度もありませんでした。
1割以上というか、2km以上の差が出たことはありません。
うろ覚えですが、30kmそこそこのブレイクを計測していて最も差が出た時で1.3kmとか。そんなもんだったかな。ほとんどは1km以内の差です。
私としては充分に誤差の範囲内だと思うんですけど、駄目ですかね?
前にもこの例を出したと思いますけど、家庭用の体脂肪計と似たようなもので、正確性よりも日々の変化を探るのが主な用途になると思うので、1kmくらい差が出たって問題がないし。
「日々の測定には良くても、試合で使うとしたら駄目だろう!」って話になるかもしれませんが、仮に1.5kmくらいは誤差が出る可能性があるとしましょう。
でも、設定速度は30kmです。そんなに難しい数値じゃないです。だったら31.5km以上で撞けば良いだけじゃない?ギリギリを狙わなきゃ良いだけじゃない?
「審判は絶対」ならぬ「アプリは絶対」ということにして、誤差が出ることも見越して撞いておけば良いだけの話な気が。
スピードガンやアプリのもう1つの問題は、たまに測定出来なかったり、明らかにおかしい数値が出ることです。180kmとか出たりしますからねw
そういう時のために、耳の肥えた審判員が必要かなとw いざとなれば耳測定でジャッジするっていう。
スピード測定をする上でのネックは、試合のテンポが悪くなることだと思います。
測定した数値がすぐに大きく表示される形に出来れば良いかもしれませんが、それもまた金がかかりますからね。
計測してイリーガルかどうか確認して、、、ってやってると、テンポが悪くなっちゃう。
なので毎回測定ではなく、30km未満はイリーガルと要項に組み込んで基本はセルフジャッジ。
相手プレイヤーが「こいつのブレイク、イリーガルじゃね?」って思ったら審判を呼んで、次のラックから審判に測定したもらうって形でどうだろう。
って思ったけど、そうすると気の強い人と気の弱い人とで、言えるかどうかに差が出てきちゃいますねぇ。
毎回測定して瞬時に表示されるように出来ればベストなんですが、色んな案を考えてみても結局いつも「金」の問題で行き詰るという。。。
ちと話変わりますが、ハードブレイクを推奨するってのとソフトブレイクを禁止するってのは、微妙に意味合いが違いますよね。
パターン化されたブレイクの問題点って、毎回毎回コントロール重視のブレイクをして、毎回毎回同じような配置にしてしまうから問題視されるわけじゃないですか。
仮にイリーガルだったとしても、手球が暴れてて全然配置が作れていないとか、ブレイクが苦手な人が一生懸命撞いた上でのイリーガルってのは撞き姿を見ていればなんとなく分かりますよね。わざわざ一生懸命さを装ったコントロールブレイクをする人なんていないだろうし(いるのか?)
そういう場合、相手選手は「ブレイク弱いけど、まぁいっか」って思い、、、ませんかね?私は思っちゃうんですけど。一生懸命っぽいし、配置作れてないから「そのブレイクはズルい!」とも思わないし。
3ポイントルールなんてのも、ハードブレイクしてんのにイリーガルになることがあるし、女子選手なんかは一生懸命に撞いてもイリーガルになることがありますでしょう。
「毎回同じ配置になるようなコントロールブレイクをすることを禁止する」のが目的だとしたら、本来の趣旨からズレちゃってますよね。