鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

一般客向けのなんちゃら2

4本立て


1本目


近年は、一般のお客さんに向けた基本的なルールが書かれた冊子を用意している店も多いと思うんですけど、スタッフに言わなきゃ出さないとか、各テーブルに置いてはあるけど目立たないところにあるとか。そういうことが多いような。


某店で練習しておりましたら、隣のテーブルに女子高生3人組が来ました。


その店はサイドテーブルの下に基本的なルールが書かれた冊子は置いてあるんですが、下なんてそうそう覗き込まないわけですよ。下に置いてあるとは書いてないし、店員も言わないし。


んなもんだから「9ボールって、どうやって並べるの?」と疑問に思った様子の彼女らは「すみませーん」と私に聞いてきましたからね。


「社交性すげぇな!」と思うと同時に、ラックの組み方すら一般のお客さんの目につくところには書いてないんだよなーと気付きました。



せっかく冊子を作ったんだったら、有効活用しないとねぇ。





2本目



とある店は、一応「球屋」ではあり、店員もビリヤードに関わる人達なんですけど、客に対して良く言えば寛容であり悪く言えば無関心であり、一般客が騒ぎ立てようが汚そうが器具を傷めつけようが、全く注意をしようとしません。


逆に、コンディション維持にうるさいとある店では、一般客のちょっとした違反行為もすぐに注意する。


そういう店員の存在は「一般客、邪魔!」って思うような常連さんにとってはありがたいのかもしれません。


一方で私は「注意の仕方に問題があるよなぁ」と見る度に思っています。


子育てでも言われるじゃないですか。「○○しちゃダメ!」って否定をするだけじゃ駄目だって。


NGを出す。否定をする。それだけ。



一般客からしたら、自分たちの行為の何が駄目だったのかとモヤモヤが残ってしまうはず。


悪いことだと分かっていてやっている人なんてのは極少数で、悪いことだと分かっていないからやってしまっている人がほとんどなはず。


そこへ来て「それやめてください」とだけ言われても、何が悪かったのか分からず反省のしようもないわけじゃないですか。場合によっては、注意されたことへの反感も覚えるかもしれない。


注意をする時は、ちゃんと理由も添えて。あと、言い方もね。





3本目



昔(っていうほど昔でもない。一去年くらいまで)常連というほどではないけれど数か月に1回くらいのペースで足を運んでいた飲食店がありましてね。


ある時、常連のつてだかなんだかで雑誌で取り上げられることになって、以降、連鎖的に雑誌やテレビに出て、最も混んでいた時には5時間待ちになるほどの繁盛っぷり。


私は心配していたんです。なんでかって、そこまで話題になるほど美味しくはないから(;´∀`)


気軽に入れて、アットホームな雰囲気の中でゆっくりとリーズナブルな価格で食事を楽しめるってのが魅力。


何時間も待たされて、急かされながら食べて美味しいと感じるようなインパクトは無い。


案の定、口コミサイトの評価は急降下。


気軽に入れなくなったため、常連も離れ。


一時のブームが去って一見客の足は鈍り、常連も戻ってこず閑古鳥。


ついに閉店することになったとのニュースが入って来ました。


ビリヤードも、何かのキッカケでブームが来たら、こうなりそうな気がしません??


やれオリンピック種目になれだの、映画化されろだの、芸能人に盛り上げて欲しいだのなんだの神頼みしてますけど、いざ実際に祈りが通じて流行った時に、押し寄せてくる客をしっかり捌いて楽しませて定着させるだけの受け入れ態勢って整っているんでしょうかね?


「ブームは所詮一過性の物」「ブームで終わらせちゃいけない」なんて話は良く耳にします。その通りだと思います。



ビリヤードはね。第1次ビリヤードブームだの第2次ビリヤードブームだの言われますけど、ブームだけで終わってんだよなあ。



ブームなんてのはフロックみたいなもんですからね。運は大事だけど、実力あってこそ活かせる運ですからねぇ。




4本目



近年だいぶドレスコードが緩くなってきておりますが、それでも公式戦の多くは厳しいコードですよね。


あの格好を「格好いい!」と思って、その格好よさに憧れてビリヤードを始めたって人も多いみたいです。


反面、私は学生サークルに入って球を始めましたゆえ、当然始めた当初にバリッと決めた服装の人はおらず。


いざ公式戦でのドレスコードというものを知っても、少なくとも格好いいとは思わなかった。


まず最初に思ったのは「なんでわざわざ撞きづらい格好をするのだろうか」ということ。


アスリート種目ほどではないにせよ、ビリヤードも身体を使う。だったらあんなキッチリして動きづらい格好じゃない方が良いだろうにって。


ある時「ビリヤードをすることを念頭に入れてオーダーすれば、ちゃんと撞きやすい格好になる」ってなことをトーナメントプレイヤーの方に言われました。


でもやっぱり、わざわざお金を払ってオーダーまでしなきゃいけないのはなんでだ?と疑問に思いましたし。


長いこと渋谷やら新宿やらと縁がある生活をしておりましたゆえ、Yシャツにベスト着ている人を見ると胡散臭く思えてしまう。歓楽街に立っている人たちですよ。蝶ネクタイをしてたらパーフェクト。



そんなもんだから、近年だいぶスポーティーな格好になってきたことを、最初のうちは推してたんですけど。。。


スーツ推しな人が言ってましたけど「ダーツみたい」「チャラい」って。


私も最近そう思うようになりました。


ビリヤードプロの格好がなんだか段々ダーツプロの格好に近づいてきていて、その格好はチャラい。


チャラくはなくても、だらしない感じになったりとか。


どういう格好が良いんでしょうかねぇ。




書いていてふと思ったんですけど、紳士服関連の会社が大会スポンサーや個人のスポンサーについたことってあるんでしょうか?



長いことドレスコードがあったわけで、紳士服の会社なんてもってこいな気がするんですけど。


もしかしてもういる?


私が考えつくようなことは、既に考え尽くされている。