鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

一般客向けのなんちゃら

3本立て



1本目

私がこのブログを始めた頃は、球ブログはおろか、一般のブログもまだあまり数は多くなく、SNSもさほど栄えておらず(Twitterもなかったし)


ネット上で意見する人が少なかったがために、私がブログで毒を吐くと目立ってしまっていたのか槍玉に挙げられることも多かったんですが、近年はメッキリ減りました。


このブログはそういうものだと認知されたというか諦められたというか、そういう面もあると思うんですけど、ブログやSNSが一般化してきて、私と同じように(私以上に)毒づく人が増えたものだから、私の存在が目立たなくなったってのもあるんじゃないかと思います(笑)


良きかな良きかな。



かつては、私が毒を吐くと「そんなこと言うのはお前くらいだ!」みたいな、視野の狭い反論を受けることが度々あったんですけど、私と同じような意見を言ってくれる人が増えたおかげで、私の意見がけっして特定個人の見解ではないってことが彼らにも分かった様子。


まぁまぁまぁ、ブログやSNSが普及してそういう良い面もあったんですが、悪いこともあります。


このブログを読む際も、他のブログを読む際も、SNSに目を通す際も、皆々様そんな真剣には読みませんでしょう?


斜め読み。流し読み。暇つぶし。


内容がなんとなーくでしか頭に入っていないと思います。


そのせいで起こります問題がですね。他のブロガーさんが書いていたことを私が書いていたと勘違いする人が現れるってこと(きっと逆もあるのでしょう)


他のブロガーさんが書いた素晴らしい記事を、私が書いたもんだと勘違いしてくれたら、手柄を横取り出来て良いかもしれませんけどね(笑)


他のブロガーさんが吐いた毒を私が吐いたと思われるのは困るし嫌だ。


いや、同意見なら良いんですよ。「私は書いてないけど、私も同意見」ってんなら良いんです。私が書いたのだと勘違いされてても。


けど、私が思ってもいない毒を私が言ったものだと思われるのは、さすがに嫌だ。


最近実際にあったのは、私の一般客への態度。


私は、プレイヤーにはうるさいけど一般客には優しいと、日々アピールしております。


アピールしてるだけじゃなくて、実際事実。よほど酷い場合じゃなきゃ、一般客に対しては寛容なのであります。


なのに「『一般客うるせー!』みたいに書いていた」と言われ、いや、言ってないし。そういうことボヤいてんのは他のブロガーさんだし!みたいなw
普段は「こんなブログは適当に読み流してくれりゃいい」と思ってますが、こういうことがあると「もうちょっとちゃんと読んで欲しい」って思っちゃいますなぁ。



2本目



9ボールは9番を入れた人が勝つ。


一般のお客さんが9ボールをやりながら「途中のボール入れる意味ないじゃん!」とか言っているのを良く耳にします。


ある程度の腕前があるプレイヤーであれば、下手なコンビやキャノンで9番を狙うよりは順当に取り切っていた方が得点出来る確率が高い。リスクが低い。だから途中のボールを入れることに意味がある。


取り切る力が無いレベルであっても、プレイヤーであれば将来のことを考えて、腕前を伸ばすために途中のボールを地道に入れて行くことに意味がある。


けど、一般のお客さんだったら。別に上達なんて考えてなくて、目先の勝利が欲しい人だったら。


確かに、地道に取り切れる確率なんてほとんど0なんだから、途中のボールなんて入れてないでガンガンに9番を狙いに行った方が良いですよね。


私はビリヤードを本格的に始める前のビリヤード経験が数回しかありませんが、その時には確か9ボールをやっていたと思います。


9ボールのルールを聞いて「そういうもんなんだな」と思って、淡々と番号順に落とすことを意識していたような気がする。


「途中のボールを落とす意味がない!」なんて発想にはならなかったと思います。


「途中のボールを落とす意味がない」という発想に至る人ってのは、ゲーム性を理解するのが早いと共に、負けず嫌いの度合いが高い人なんだろうなーと推測します。



歴の中で何名か、プレイヤーであるにも関わらずとにかく9番を絡めたがる人に会いました。


パッと浮かぶのが2人なので、その2人をイメージしますが、お1人は一部地域で有名だと思われるB級の方。


その方は、ある意味で彼我の実力差を判断する力に長けているとも言える気がします。


というのも、普段は普通です。普通の取り切りをします。


が、いくらハンデがあるからといってもBクラスでは勝てないような相手ってのはいるわけじゃないですか。SA様とかプロの方々とか。


そういう相手との対戦の時には、どっからでも9番を狙うプレイスタイルに様変わり。ガチンコ勝負では敵わないというのが分かっているからなんでしょうな。


そのプレイスタイルにメンタルを崩されたSA様を喰ったこともある。そんなんで勝って嬉しいの?っていう話でもありますが、勝つことを最優先にするなら意味があると言えるでしょう。



もう1人はメンヘラC級でありまして、負けず嫌いというわけではないのですが、結果を出していないと自分の存在価値がないと感じてしまう人。


「老若男女問わず、誰でも気軽に楽しめる」なんていう謳い文句に騙されて球を始めたものの、上手くなるための道のりがあまりに長いことに気付いてしまって絶望した人。


最初から「ビリヤードは学生の間だけ」と決めていたようなので、期限があるだけに余計に焦ったんでしょうな。


勝たないと自分の価値を見出せない。けど、期限内に安定して勝てるような実力をつけられるビジョンが見えない。だからどっからでも9番を狙う。



高いレベルに達することは望めなくても、出来る範囲で上手くなれるよう練習すれば良いのにとは思いましたが、本人は勝てなくては意味がないと思い込んでしまった様子。


10ボールであったり14-1であったりと比較されて「9ボールは簡単すぎる」なんて言われることもありますが、初心者初級者が勝利のビジョンを描けるほどには簡単じゃないんですよねぇ。




3本目


1本目で釈明した通り、私は一般のお客さんには「堅苦しいこと気にしないで、楽しんでちょ!」って思っているので、プレイヤーだったらマナー違反だと言われてしまうような行為も一般客がやっている分にはほとんど気にしないんですけども。


ちょっとしたマナー違反やルール違反はどうでも良いんですけど、「いくらルールやマナーを知らないからって、何がどうしてそうなった?」って思わされることがしばしばあります。


例の1つが、ラックをヘッド側に立てるっていうやつ。


これはマナー違反とかルール違反とかいうより、単純に「なんで!?」って思いますよねw


なぜわざわざ手間をかけてまで反対側に組むのか。これは未だ謎です。



もう1つ、ラックをセンターに組むってパターンもあります。


ボールを移動させなきゃいけない距離はヘッドに比べたら短いですが、組みづらさはヘッド以上。「なんでわざわざそんな組みづらいところに!?」って思っていたのですが。。。



先日、ついに聞いてみたんですよ。センターに組んでいる張本人達に。


なんで聞いたかって、最初は正しくフットに組んでいたのに、途中からセンターに移動させてて「せっかく正しかったのに、なぜわざわざ間違ったところへ!」と疑問が爆発したからであります。



そうしましたらですね。返ってきた答えは、フットだと遠すぎてブレイクがしづらいからですって。



一般学生4人組で、2人はしばしばビリヤードで遊んでいるらしく、基本的なルールは知っておりました。


ラックは先頭のボールをフットスポットに合わせるというのは知っている。手球はキッチン内というのも知っている。


けど、ルールに則ってブレイクをしようとするとラックまでが遠い。


厚みが思い切りズレて薄当たりしかしなかったり、厚みは良くても弱すぎてちゃんと割れなかったりする。


だから、ルール上は間違っていると分かっていても、ラックを近づけた。



そういうことらしいです。



(今回の子達はルール上は間違っているという認識を持っていましたが、きっと真似の真似のそのまた真似をしているうちに間違っているという認識もなくなって「センターに組むのが正しい」と思い込んでいる人も多いことでしょう)



プレイヤーでしたら難しかろうがルールはルール。練習して慣れるしかありません。


けど一般のお客さんは、その場を盛り上げることが肝心。そう考えるとブレイクの距離は遠すぎるらしい。



思えば、学生の頃に初級者から同じような意見を聞き、ブレイク時の手球位置を3ポイント目までOKにしたことがありました。


慣れた身からしたら撞きづらいことこの上ないのですが、初級者達からしたらだいぶ楽になったようす。


一般のお客さんで、ラックは正しい位置にあるのだけれど、手球をだいぶ前(時にはセンターの人も)に置いて撞いている人がいます。


センターはさすがに「前過ぎて撞きづらいでしょ!」って思いますが、ちょっとくらい前ならば「間違っている」わけじゃなくて「分かってるけど近づけたい」のかもしれませんね。


で、2本目の話と併せまして、9ボールや8ボールは一般の人や初心者には難しすぎるんじゃなかろうかという話がしたいです。


一般のお客さんに広く認知されているのは9ボールか8ボール。大体はそのどっちかしか見かけません。たまにカットボールやっている人たちもいますが。



ネオ9ボールなんてのもありまして、初心者プレイヤーには良いかもしれません。


けど、一般のお客さん相手となると「ラックまでが遠すぎる」という意見があるくらいでして、まずはそこからルールを変える必要がありそう。


プレイヤーからすると、一般のお客さんに対して「競技としてのビリヤードを知って欲しい」とか「ビリヤードの奥深さを知って欲しい」とかいう思いがあると思うんですけど、だからっていきなり「競技ビリヤードをやってみそ!」ってんじゃ、難しくてつまらなくて続かないと思うんです。


こっちの思いは後回しにして、まずはとっかかりが欲しい。競技としては追々で良いから、とりあえずはレジャーとして楽しんでもらいたい。


そのためにはルール云々マナー云々ってのはうるさいだけの余計なことだし、ゲームももうちょっと難易度の低いものが必要だと思うんですよね。



ブレイク時の距離を短くするだなんてのは、プレイヤー目線だと考えつきませんでしょ?けど、一般の人は、そういうとこ気にしてる。


プレイヤーだったらブレイクインを重要視しますけど、一般のお客さんは入るかどうかよりも、まずはしっかり散らばるかの方を重視するようなので「そんなところにラック組んだらブレイクインしないぞ!」みたいな意見も余計なお世話なもよう。


常々申しておりますが、一般のお客さんが何を楽しいと感じて、何を求めているのかって、プレイヤーからは分からんのですよ。一般のお客さんに聞くしかない。


一般客がやって楽しめるゲームってのもしばらく考えてたんですけど、浮かびませんでした。そういう新ゲームを作るにしても、やはり一般の人の意見を聞きながらじゃないと作れないでしょうね。


プレイヤーが雁首揃えただけじゃ想像しか出来ないし、そうやって出来たゲームは「どや!楽しいだろ?」っていう押しつけがましいものにしかならない気がする。



一般の人の意見を取り入れながらの、一般の人が楽しめる新ゲーム作り。これ大事な気がする。


仮に出来たとして、出来た後の問題は、それをどうやって普及させるかですけどね。。。。



新ゲーム云々の話からは離れまして、ルールを大きく変えることなく一般客や初級者が比較的安易に楽しめるのはフルブレイク14-1じゃないかなーと思っています。



今がどうなのかは知りませんが、以前に聞いた限りでは、台湾の一般客や初級者はフルブレイク14-1からビリヤードを始めるそうな。


フルブレイク14-1というより、複数人でやる15個版ボウラード


コールショットとかは無しにして、15個を思いっきり割りに行って、後は単純に何個入れたかを競うっていう。


台湾ではそういう低レベル版14-1でビリヤードを始める。9ボールは上級者がやるゲームっていうイメージだそうですよ。


最も単純なゲームだと思うんですが、案外見ないんですよね、やってる人。


初級者用のゲームとしては良い気がするんですけどね。たくさんのボールの中から好きなやつを入れて行けば良いわけだし。


15個を割りに行くだけのブレイク力も鍛えられそうだしw