鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

頭が痛くなること

一昨日分のブレイクネタの続きを書いた下書きデータがどこぞに消えてしまって見つからないため、1日分空きを作って更新。。。


見つかったらコッソリ埋めときます。すんごいどうでも良いネタですが、書き直すのは面倒くさい!



今日はビリヤード物理ネタ。長い長い2本立て。



1本目



きっけー氏が、押したり引いたりした場合の手球の動きしかイメージ出来ず、中心付近を撞いて弾かせた場合のラインが良く分からんって言ってたのを聞いて連想したネタ。


過去にも何度かネタにしたと思いますけど、私は「90度分離」という理論を知ったのが、球を始めてから結構経ってからでした。


フリのある球に対し手球を無回転で当たるように撞くと、手球はシュートラインに対して90度に分離する。


この理屈を、ビリヤードを始める前から知っていた方、いらっしゃいますか?


言い方がおかしいな。ビリヤードを始めてすぐに自分で気づけた人はいるのでしょうか?


90度分離なんてのは、ほとんどの人が歴のどこかの段階で上級者から聞いたから知っている理屈だと思います。90度という具体的な角度について、自分で気付いたわけじゃないでしょう。


私は、ある程度歴を経るまで誰からも言われなかった。だから知らなかったのであります。


ビリヤードって、ほとんどの人が自己流じゃないですか。なので、極基本的なことであっても、ちょっとしたすれ違いがあると、歴を経ても知らないまんまってことが結構あると思うんです。


90度分離の話なんて、日頃球を撞いてていて見聞きすることあります??


私、90度分離という知識を得た後も、数年に1回くらいしかその言葉を聞きませんよ。




「90度で分離するんだよ」だなんて直接的に教えてもらわなくても、「無回転で当てると、どういう角度で転がると思う??」などと質問をされたのであれば、もしかしたら推測出来たかもしれません。


しかし、そんな質問をされたこともなかったし、自分でそんな疑問を抱えることもありませんでした。


何故なら、90度という角度が大事だと思ったことが無いから。


私が「初級者の頃は90度分離を知らなかった」とか「今も90度という角度を意識することは無い」っていうと、「どうやって手球コントロールしてたんだ!?」って言われることがあります。



けど、90度分離なんて知らなくたって、手球コントロールは出来ますよね?


勝手なイメージですが、フィリピンプレイヤーとかは90度分離なんてもんは知らない気がするw



出しを考える際、皆様は90度分離を基準として考えているんですか??


私は全くです。



なので「無回転で当てると90度で分離する」という知識を得た後も、90度分離を意識して球を撞くことなんて一切ありません。初級者に教える際にたまに口にするくらい。


人それぞれのキュー切れに応じた押した場合の限界のラインってのがあって、人それぞれのキュー切れに応じた引いた場合の限界のラインってのがあって、その2本のラインに挟まれた範囲から手球が転がる方向を選べるわけですよね。その中に無回転で当てた時のラインも含まれるっていうだけの話。


90度分離も、数ある手球のコース取りの1つでしかなく、特別なものではない。


そういう認識なものですから、90度分離なんて知ってても知らなくても関係ないと思うのであります。初級者が知っておくと、ありがちなスクラッチ回避に役立つっていくらいのもんでは?


そもそもの話、私は初心者の頃からセンターショットというものをやってきませんでしたので「センターショットでストップさせるのが基本」っていう認識も無いです。


(個人的にはそういう認識が無くとも、世間ではそれが基本のショットなのかな?と思って、ブログを書く際にセンターショットでのストップを基本と記述することが多々ありますけども)



90度分離を基準として考える手球コントロールってのは、たぶん「ストップショット(無回転)で当てるのが基本」と身についている人のための理論だと思うので、そもそもの前提が身についていない私には無縁のものと言える気がします。


初級者に教える時には便利な理論なんですけどね。自分では意識しないかなぁ。



自分が知らなかっただけに、初級者に対して90度分離という言葉を出す際には、まずはそれを知っているかどうかの確認から始めます。


知らなかったって人もいるし知ってたって人もいるわけですが、しばしば勘違いして覚えてたって人に出会います。


「しばしば」と言っても私が出会ったのは3人だけですが、90度分離ってのが何に対して90度なのかを勘違いしておりました。



正しくはシュートラインに対して90度なわけですが、その人たちは揃って手球の進入角に対してだと勘違いしておりました。


フリによってはね。それでも違和感がない場合もありますが、多くの場合は物理法則に反した異次元の動きになっちゃうw


たかが3例、されど3例。気付けたのが3人ってだけで実際にはもっといそうな気もするので、皆様も初級者に教える際にはご注意くださいませ。





知らないって人には教えてあげれば良いだけですが、知ってるつもりで勘違いしている人ってのが厄介ですよね。


知ってる風の態度だし、実際に「知ってる」と口にする場合もあるから、こっちは知ってるものだと思って話を進めてしまいますから。



話は変わって、スロウのお話です。



何か月か前、球を転がしておりましたら近くの台でC級さんとB級さんがセットマッチをしており、9番を外したB級さんが「スキッドが合わなかったー」などと言い訳をしていて、ズッコけそうになりました。


言いたいのはスキッドではなくスロウだろうし、そもそもイレポンの9番を撞くのにスロウの見越しも何もあったもんじゃないので、言い訳にしかならない上に間違っているっていう、どうしようもない発言でありました。


その後しばらくの期間、球を外した時には「スキッドが合わなかったー!」って口にするのがマイブームになってましたww


と、そこまでの誤用となればツッコミを入れることも出来るのですが、私自身スキッドやらスロウやら、あんまり良く分かっていません。



過去に何度か「俺はスロウ知ってるぜ!」風なブログネタを書いて恥をかいたことがあります。思いっきり間違っているっていうね。今も昔の記事は間違ったまんま残してますので、探したい人は探せばいいさ、、、


いくつかのネタに関しては自分の完全なる誤りだったのですが、いくつかに関しては未だ納得しておりません。


何週間か前に、再びその納得していない部分が関係してくる配置に出くわしたのでツイッターで呟いておりました。





この配置。


どういう配置かといいますと、8番のシュートコースに10番ボールがカブっているけれども、通すコースがギリギリある配置です。


どれくらいギリギリかっていうと厚みが1つしかない状態。ようするにボール1個分しか通すコースが無く、少しでもズレたら入らないという状態です。


もし手球がド真っ直ぐに配置されていたら。技術的に可能かどうかはおいといて、物理的には入れることが出来ますよね。繰り返しになりますが、技術的にどうかはおいといてw


けれど、上の写真のような位置に手球があった場合はスロウが起きます。スロウのことを考えますと、この8番を入れることは物理的に可能なのどうなの??




ここで問題になってくるのが、スロウというのが一体どういう現象なのかということです。


スロウをアバウトに説明すれば「手球の進行方向に先球が持っていかれる現象のこと」ですよね。この「持っていかれる」とは、どういうことなのか。






この9番を左のサイドポケットに入れるとしましょう。センタースポット(黒丸)がスロウを考慮しなかった場合のイメージボールの位置です。


もし、手球をセンタースポットの上を通過するように撞いてしまうと、9番はどうなってしまうのか。






こういう風に転がってしまって外れる。これがどうやら、世間一般のスロウの認識なもよう。


けど、私のスロウのイメージは、ちょぃと極端に作図しますが下図のような感じなんです。






もう一度言いますが、極端な作図ですからねw


極端に描いた分、私の言いたいことは分かっていただけたんじゃないでしょうか。



「持っていかれる」というのは、9番の転がるコースだけが持っていかれるのではなく、9番ボール自体、ごく僅かながら持っていかれるんじゃないかと。


手球と先球にも接触時間ってものがあるんじゃない?と。


別の描き方をしてみれば(これも極端ですが)





9番ボールが最初にあった位置から、手球と一緒に少し動いてから手球と分離していくんじゃないだろうかって話です。フォロワーさんの言葉を借りれば「起点がズレる」


それが私のスロウの認識なのです。


もし私のようなスロウの認識だとすると






この8番は物理的にも入れが無いってことになるわけです。8番が手球と分離する時には10番方向に若干動いてしまっているため、コースがなくなってしまいますから。



逆に、もし手球が逆のフリにあったのならば、10番が若干カブっていたとしてもスロウによってシュートコースを作り出すことが出来るとも言えるわけでして。



まぁ、仮に私の認識が正しくて起点がズレていたとしても、極僅かな話です。


そんな僅かなズレを見越してのシュートは、物理的には可能であったとしても、技術的にほぼ不可能でありましょう。実戦だったらまず選択しない。他の入れを考えるか、セーフティーしに行きますよね。


だったらなんで私がスロウの認識にこだわるのかといえば、単純な話、過去に馬鹿にされたのが気に食わないってだけの話です(笑)


別に、起点がズレようがズレまいが、球を撞いている時に一々そんなこと気にしませんし、そこんとこの知識が正しかろうが間違っていようが、結果を左右する場面なんて滅多にないでしょう。


けれども、頭ごなしに否定されるのは気に食わん。


どうせ「昔そう聞いたから」とか「みんながそう言ってるから」くらいの認識で深く検証したこともないだろうに、否定すんじゃねぇーーー!!


って私は思ってるんですが、私の認識が正しいのかどうかも分からんので、あんまり強気に出られないところでもあります。


検証出来たところでビリヤードの発展にはほとんど寄与しないでしょうが、物理屋さんはこういうとこを調べるの好きじゃないですか??ねぇねぇ?w


誰か調べてくれないかなー。



さてさて。このスロウの話をしていたら、また別の方面へ話題が進みました。


そこんとこの話で2本目へ。




2本目




手球に時計回りの回転(左捻り)をかけると先球には反時計回りの回転がかかるし、手球に反時計回りの回転(右捻り)をかけると先球には時計回りの回転がかかる。歯車のように、先球には手球と逆の回転がかかる。


微々たるものではありますが、バンクを撞く時なんかは結構気にしますし、捻ってバンクを撞いた時の先球のクッションからの出方を見ると、手球の捻りが先球に与える影響って思ってるより大きいんじゃないかって気がしますよね。


さて。ある時1人で転がしておりました際、捻り多めでショットスピードはかなり控えめというショットを撞く場面がありました。先球がポケットにギリギリ届くくらいの力加減です。


スピードが遅いだけに、先球がポケットに向かって転がっていく様子が良く見て取れたのですが、先球が結構な横回転をしておる。


そしてあれよあれよと、その回転方向に従ってヨレていってシュートミスという。


単なるラシャのヨレだったのかもしれないし、回転のせいでカーブしたのかもしれないし、両方が合わさったのかもしれないし、原因は定かではありません。


が、「あれくらいの速度(超低速)で撞く時って、先球のカーブも考えなきゃいけないのかな?」という思いが頭をよぎりました。


それまで、先球カーブの事なんて考えたこともなかったのです。



それから1週間もしないうちだったと思います。1本目のスロウネタについてツイッターで呟いたところ






8番が先球カーブで上写真のような軌道を描いて入るんじゃないかとかなんとか、そういう話の流れになりまして。


さらに、「上手い人は先球カーブのことを考えて撞いている」という話になりまして。



なぬっ!?


とねw



言いたいことは「ビリヤードって難しい!」ってだけですwww




P.S.




90度分離とは若干違いますが、私が初級者の頃は「真ん中を撞ける人は上手くなる」みたいな話を度々耳にしました。


なので練習してみたことが何度もあり、やっているうちに真ん中付近の撞点だけで組み立てるのが面白くもなって、いまでも捻りはかけず、押し引きもほとんどかけない手球コントロールは好みです。


そういう意味で90度付近の分離角ではしょっちゅう撞いているはずなんですけどね。


角度については意識したことがないなぁ。