鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

罰金という免罪符

2本立て


1本目


ネットで見かけたのだけれども、遅刻をしたら300円の罰金という制度を作ったら、それまでに比べて遅刻する人が倍になってしまったらしい。


ようは「300円を払えば遅刻しても良い」という心理になってしまうわけですね。


全く同じ話を球屋で昔聞いたことがあります。


私が球を始めるより前の話だそうですが、某店では一時はブレイク場外罰金を取っていたそうな。100円を。



お店としては場外を減らしてもらいたいがゆえに始めた制度だったのに、遅刻の例と同じく、それまでよりも増えてしまったらしい。


「100円を払えば場外しても許される」というのに加え「誰が一番罰金を払うか」という競争にすらなってしまったらしい。


その先頭を切っていたというのが当時20代半ばのハードブレイク好き常連さんだったそうなので、、、、血気盛んで「ブレイク場外もステータス」と思っていたんでしょうなぁ。


で、馬鹿馬鹿しくなって場外罰金制度は廃止になったそうな。


某事務所では、会議への遅刻は1万円の罰金だそうです。遅刻はほとんどなくなったらしい。


やはり、それくらいの額にしないと駄目なんですよねぇ。罰金って。「そんな額、払いたくない!」って思わせなきゃ意味がない。



で、話は賭け球に繋がるんですけども、過去に何度か書いた覚えがあります。賭け球の賭け額も応能負担にしないと意味がないと。



都心におりますと場代が高い店が多く、そういうお店の常連さんは高収入な人が多い。


んで、そういうお金持ちの常連さん達から度々聞かされていたんですよ。


「賭け球のプレッシャーとか言うけど、小銭くらいじゃプレッシャーなんて無い」「プレッシャーを感じるとしたらたぶん万単位なんだけど、そんな賭け球を受ける相手なんてのはフィリピンとかでしょ?そういう相撞きがしたいわけじゃないし」「だからスポーツで良い」「小銭とスポーツじゃ、なんも変わらない」


みたいな。


日頃行われる賭け球なんてのはせいぜい0.5Kとか1Kとかなわけで、そんな額じゃスポーツと変わらないんですって。


小銭を払わされても痛くないし、巻き上げるのが楽しくも無いし、プレッシャーに打ち勝つ云々ってのも無いし、なんも意味がないって。


自分は小銭なんてどうでも良いと思っているのに、相手はヒーヒーフーフー言ってるのも馬鹿馬鹿しいし。



自分も相手も小銭なんてどうでも良いと思っていたら、なおさら馬鹿馬鹿しいし。



それこそ、お金持ちと学生がやる時なんかは、お金持ちが勝ったら0.5K、学生が勝ったら10Kってくらいのハンデが必要なんじゃないですかね(笑)




私はゴルフを全くやらないんで実情は良く知らないんですけど、ゴルフも遊びでやる人たちは賭けるっていうイメージがあります。賭けゴルフをする。


でね。ビリヤードのクラス分けで上のクラスに上がろうとしない人がいる原因の1つに賭け球があると思っていて、「上のクラスに上がってしまうと儲けられなくなる」とか「上のクラスに上がってしまうとカモられる」とか、そういう心理が働いて上がらない人も少なくないと思うんです。



私が育った店も、額は小さいながらもほぼ全員が賭け球派。


私がA級宣言をした時、A級常連さん達は誰も反対しませんでした。


「その意気やよし!」「おめでとう」っていう人もいましたけど、一部の人たちは「よし。カモがきた!!」って目でしたからね。完全にw



賭けのイメージがあるゴルフ。となると、ゴルフもお金惜しさにハスラー行為を働くような人がいるんじゃないか?


と思ってゴルフをやる人に聞いてみたわけですが、「あんまりいない」「ゴルフをやる人は金持ちが多いから、小銭を気にしないんじゃない」って。


「そんなこと(←わざと下手に見せる)して腕を鈍らせるよりかは、どんどんスコアを伸ばしたいという気持ちが強い」って、真っ当なことも言われましたよ。


貧乏なのがいけないのか賭け球という文化がいけないのか。




2本目



自分が考えるのとは違う選択をした人を見た時。「あの人はどうしてあぁいう選択をしたんだろう」と疑問に思いますよね。


聞けるなら聞くんじゃないでしょうか。「どうしてあそこで、あぁ撞いたんですか?」と。


答えを聞いて今後の自分の球撞きに活かそうと思う場合もあるでしょうし、単なる興味本位である場合もあると思いますが、とにかく疑問を解決したいわけです。



でも、力関係や言い方によっては、相手は馬鹿にされたと思うかもしれません。


上級者が下級者に「なんであそこであんな風に撞いたの?ww」みたいな聞き方したら、これは馬鹿にしてるやつですよね。




私はなんせブログをやっておりますゆえ、色々ネタ集めをする必要があります。


「疑問」というのは良いネタ元なのであります。



馬鹿にするつもりなどは一切なく、単に疑問をブツけたいだけなわけですから、馬鹿にしているとは思われたくない。



面と向かって話している時であれば、口調や表情でニュアンスを出せます。相手に曲解されたらフォローすることも出来ます。


ところが、こうしてブログなどで綴る際はとても難しい。


文章だけでニュアンスを出せるほど、書くのが上手くない。


相手の反応を見てフォローしようにも、相手の反応なんて見えやしない。


単なる疑問文を馬鹿にしている文章だと感じてしまう人は、先入観やコンプレックスがある人だと思います。


なので読み手も悪いとは思うんですけど、そうそう読み手に責任転嫁もしてられないんで、なんとか上手く書けないかなー。


と思えど、なんとかするための努力をしない私。面倒くさがり屋である。


特に難しいのが女性プレイヤーや下級者について書く時。


まさにそういうのは相手方がコンプレックスを抱えている場合などは「上から目線だ!」みたいに言われがちですからねぇ。こっちはただの疑問を述べただけなのに。


私が相手を馬鹿にするようなネタを書く時は、あからさまに馬鹿にした文章で書きますので分かりやすいはずです(笑)


皮肉を書く時も「皮肉」って書いちゃうし。


裏を読もうとかしないでくださいまし。



っちゅーことで、本日のネタは純粋なる疑問。「L」というクラスは何のために出来たの?です。





B級4先、C級3先のBC級戦。


そんなハウストーナメントに、毎回毎回エントリーの際に「LAです」と申し込んでくる人がいて困ったという愚痴を店員から過去に聞かされたのを、何故だか良く覚えております。


要項のどこにもLの文字はない。BC戦なんだから、BかCかで答えろ。そういう話なわけです。えっとすんません。この特定個人に関しては馬鹿にしてますw



L級が出来た経緯とはいかなるものだったのか。Lというクラスは何のためにあるのか。



昔っから同じ疑問を抱えているのですが、誰も明確な答えを教えてくれないからいつまで経っても推測するしかないお題。



LAやLBは「A級の女性プレイヤー」「B級の女性プレイヤー」とは意味合いが違う。LAだけどB級の人がいるし、LBだけどC級の人がいるし。


ただでさえABCのクラス分けなんて曖昧だってのに、そこにL級が入ってくると余計に面倒くさいことになる。


ベテランの女性A級様から「昔は、女性はどんだけ腕前があってもAを名乗ることを許されなかった」「どれだけ上手くてもBだった」と聞かされたことがあります。


女性プロからも「私はA級だった時代がない」「C級B級からプロですよ」って聞かされました。


今でも関西だと女性のクラスに厳しいってな話を聞くんですが、どうなんでしょうか??


そういう前時代的な文化の中でL級というものが生まれたのかな??


充分にAの実力がある人でも「女性だから」という差別的な意味を込めて「LA」ってことになったの??




私の球人生の中では、私が初級者だった頃から身近に女性のAクラスプレイヤーが複数いました。


男だ女だなんて思わされることなく、初級者だった私にとっては「Aクラス」であることに変わりがない。特にお一人は、ブレイクの強さも組み立て方も男性A級と変わらないような力強い球撞きゆえ、なおさらL級というものの意味が分からんのです(その女性A級さん自身「LA」というという呼称が嫌いで、A級なんだと頑なに主張しておられました)



A級の人は男女関係なくA級の腕前があるからA級なんだし、B級は男女関係なくBだし。


自己申告なABCのクラス分けと違ってJPAのSLは自称ではなくJPA公認のクラスですが、たとえばSL7の男性プレイヤーとSL7の女性プレイヤーで実力に差がありますか?ありませんでしょ?


プレイスタイルは違うかもしれませんが、同等の内容の球を撞いて、同等の勝率を出してるからSL7として認められているわけで、そこに男女差は無い。



球を始めたばかりの男女がSL7にまで到達する期間には差が出るでしょう。同じだけ練習してたら、概して男性の方が先にSL7になると思います。


けどSL7になった人同士なら男女差は無い。そこは一緒。


ABCのクラス分けだって一緒で、初心者がBに上がるまでの時間、Aに上がるまでの時間となると男性の方が短いはず。けど、上のクラスに上がれた人同士は一緒でしょう?


実力がなければ下のクラスのまんまなわけですから、上のクラスになったってことはそれだけの実力があるということ。


女性だけの大会で、女性の中だけのクラス分けとしてLというクラスがあるなら良いんですけど、男女混ざってやる時はややこしいんでABCだけで良くないですか?


上で、差別的な視点からL級が生まれたの?っていう仮説を述べましたけど、真逆に、女性を優遇する大会も少なくないですよね。女性は1ラックダウン、みたいな。



そういう時にも「A級5先、B級&LA4先、C級&LB3先」みたいな表記じゃなくて「A:B:C=5:4:3 ただし女性は1ラックダウン」みたいにして欲しいところ。


L級を持ち出されるとややこしいし、女性プレイヤー自身「L級は良く分からない」って言ってましたし。



L級はどういう経緯で生まれたのか。ご存知の方いらっしゃいましたら、教えていただきたい。



余談ですが、女性にハンデを上げるなんてのは、男性側からしたら優遇しているつもりでも、女性からしたら馬鹿にされてると感じることもあるんじゃ?ってのは気になるところ。



けど、今まで聞いてみた女性上級者様達は揃って「もらえるハンデは貰う!」「無駄なプライドなんぞ持たん!」と仰るw


実力に自信があるからこそかなって思いました。


上昇志向は強いけれど実力に自信が無いって人ほど、不必要な意地を張りそう。