2本立て
1本目
「ビリヤードを取られても残るものがあるってのは、私の強みでもあり欠点でもあるよなぁ」としばしば思います。
もちろんビリヤードは大好きで、大事な趣味の1つです。でなけりゃ、こんなブログなんて書いてられるか!w
けども仕事ではないし、趣味が他にもある。仮にビリヤードを出来なくなってしまっても人生に絶望するようなことにはなりません。
「あくまでも趣味の1つである」「ビリヤード無しでも生きていける」という思いが、球を撞いている際にメンタル的な強みに繋がる事もあるんじゃないかと思いました。あまりに思いつめすぎてメンタル的に潰されるってことが無いので。
しかしその一方で「ビリヤード無しでも生きていける」という思いがあるせいで、自分を追い込むことが出来ておらず、ダラーっと球を撞きがちなんじゃないかと。ビリヤードプレイヤーとしての足かせになっているような気がする。
ビリヤードをやってて嫌な出来事ってありますよね。思い通りに撞けないだの、全然上手くならないだの、勝負に負けただの、嫌な人に出会っただの、色々とありますでしょう。
たぶん、ほとんどの人が私と同じだと思いますが、私はそういったビリヤード場での嫌な出来事がビリヤード場内でおさまっています。外に持ち出すことはありません。あ、ブログを書いている時は色々思い出しちゃってるんで、持ち出してますけど(笑)
ビリヤードでの出来事が日常生活に影響を与えることはないのです。
しかし逆はあります。仕事の面、プレイベートの面で嫌なことがあった時に、その感情を球屋に持ち込んでしまうことはある。
ここ最近は色々と順調でしたので全くと言っていいほどストレスが無かったのですが、自分の怠惰さによる自業自得なんでなんも言えないんですけど、久しぶりに強烈な出来事が起きてしまいました。メンタル崩れまくり。
その状態でまともに球を撞けっていっても、やっぱり無理ですよねぇ。球撞きに集中できません。
皆々様は、ビリヤードとそれ以外とを切り離せていますか?それとも、影響が出てしまっても仕方がないと割り切ってやりくりしてる?
2本目
少々前のこと。1人でコロコロと球を転がしておりましたら、カウンターにて常連さん達+店員の論戦が聞こえてまいりました。
なにやら初級者の育て方について言い争っているらしい。「うるせーなー」と思いながらも、1人練習だったこともあって特に気にするでもなく、コロコロ転がしながら耳を傾けておりました。
論点は何かといえば、非常にありきたりな話なのですが、教える際にどの程度厳しくすべきなのかどうかでした。
厳しくすべきという人達と褒めて育てるべきだという人達とが言い争っていたわけですが「話が噛み合ってないなー」と第3者の私は思っておりました。
一昨日ツイッターで呟いたこととも関連していますが、どういう相手をターゲットにしているかで話は全く変わってくると思うんです。
一昨日呟いたのは、こんな内容。
上位プレイヤーのレベルをさらに引き上げようとするのと、下位プレイヤーの底辺を底上げしようとするのは全く別の方向性の話だから、混同して言い争っていても不毛だよなと近頃よく思っている。
— 鈴木さんちの鈴木 球版 (@billiblo) 2018年11月21日
まずはターゲットを明確にしてから話をしないとね。
で、初級者に教えるにしても、「楽しみながら少しでも上達出来ればいい(そんなにガチで球を撞く気はない)」という人と「何が何でも上手くなりたい」っていう人とじゃ、教え方が全く違いますでしょう。
某店で見かけたという言い争いですが、厳しくすべきという意見の人たちは、Aクラスになるのは当たり前で、さらに出来る限り上を目指すべきだと考えている。別の言い方をすれば、伸びなさそうな人は切り捨てて、将来性のある人だけを育てる場合にどうすべきかを語っているわけです。
一方で、褒めて育てるべきと主張する方々は、そんなに高いレベルになれずとも、プレイヤー全員が楽しくビリヤードをして、ユックリでもいいから少しずつ上手くなろうと考えている人たち。底辺の底上げを考えているわけです。
教える相手に何を求めているかが違うのだから、意見が食い違って当たり前だよなーと思っておりました。恐らくどちらの主張も間違ってはいない。頭に浮かべている対象が異なっているのであります。
こういうたとえはどうかとも思いますが「偏差値30からの大学受験!」って塾と「東大合格コース」なんていうのとで授業内容が違うのは当たり前っていうようなもんです。
世の中には「ビリヤードをやっているからには、上手くならなくて何の意味がある」「勝てない球を撞いて何の意味がある!」みたいな人も一定数いますが、私はそんな気持ちはありません。
私自身、単に昔たくさん球を撞いたからAになれたっていくらいでダラーンと球を撞いてますし、「楽しく球を撞ければそれでいい」っていう初級者がいても応援します。
ただ、常々申しております通り「言う事とやってることが異なるのはNG」なのであります。
「上達意欲はそんなにない」「ガチでやる気はない」「楽しめればそれでいい」って言っている人が、ダラーンと球を撞いていても、それはその人なりの接し方です。
一方で「上手くなりたい!」「Aクラスになりたい!!」「どこまでも上達したい!!!」って言っている人がいたら、それ相応の厳しさは必要で、そう口にする人たちがダラーンと球を撞いていたらツッコミ案件なわけであります。「ちゃんと誠意をもって練習する」か「デカイ口を叩くのをやめる」か、どっちかはやっていただかないとならない。
たぶん、私と同じような人は多いと思いますので、周りの諸先輩方を下手に期待させるような物言いはやめた方が良いですよと初級者の皆様に言いたいです。
物凄くやる気があるようなことを言うと、先輩方は「その意気や良し!」と期待します。しかし実際にはダラーーンと撞いていたとなったら、先輩方は裏切られた気持ちになって、当たりがキツくなると思います。
無自覚にせよリップサービスだったにせよ、下手に期待させるような発言は避けた方が今後の球人生を円滑に進められるかと思います。
また、デカイ口を叩かずとも、それこそ何も口にしなくても、下級者に対して勝手に期待を抱いてしまう上級者というのも少なからずいると思います。
勝手に期待して、勝手に失望してキツい当たり方をする上級者はいる。私もやってしまうことはある。
まことに勝手で申し訳ないですが、そういう勝手な期待をさせないためにも、ガチでやる気が無いのであれば最初から「そんなにガチではない」という所信表明をした方が良い球人生を過ごせるかと思います。
「ガチではないです」などと言うと、一部の「上手くならなくて何の意味がある!」勢から怒られてしまうかもしれませんが、上級者側の勝手で申し訳ないが、そういう人達は一部なので我慢していただきたい。大半の上級者は初級者の目標に合わせた接し方をしてくれると思います。
先手を打っておいた方が後々楽だと思うのです。
さて。言ってることとやってることが違う人の話に戻ります。
少々前に、こんなツイートをしておりました。
たとえばの話ですが、いくらでも暇な時間があるのに全然練習しないくせに口だけは達者な人が、1か月ぶりくらいに練習するとなって「今日は練習してきたんだ。偉い?」と本気で褒めてアピールをしてきたとしたら、なんと返せばいい?
— 鈴木さんちの鈴木 球版 (@billiblo) 2018年11月9日
ビリヤードネタに変換してたとえ話を書いてみたんですが、このツイートをしたキッカケはビリヤードとは全く関係がありません。詳細はホントにビリヤードと関係のない話なので割愛するとして、常日頃から全く褒めるポイントのないあまりにもハードルの低いことで「俺偉い?」「褒めて!」っていう態度を取りまくるオッサンがまたやらかした、ってだけのキッカケです(笑)
度々申しておりますが、やたらとハードルが低い褒めてアピールをしてきて許せるのは子供だけです。子供だったら可愛いと思えるし、心の底から褒めてあげようと思えるし、褒めたら伸びる素質も相手にあるし。
けど、良い歳をした大人だったらですよ。そんなハードル低いことを褒めたって伸びないじゃないですか。単に相手の承認欲求を満たすだけ。
となったら、よほど好感を持っている相手じゃないと褒める気になんてならないし、低次元のことで褒めてアピールしてくるような人にそもそも好感を持たないだろうし。。。
このツイートについても「そういう人が昔いて、慣れた人たちは適当にあしらっていたけど、不慣れな自分は苦笑するしかなかった」というような反応をいただきました。ほんとそれ。
慣れたとしても相手を認めているわけじゃなくて、適当に受け流すだけですからね(;^ω^)
あ。ちょうどいい例を自分で呟いてた。
昔はやらなかったようなミスを頻繁にやってしまうようになると「歳とったなー」と思うのですが、昔はやっていたけれど今はやらなくなったミスが「球撞きに行くのにキューケースを持っていき忘れる」っていうボケ。
— 鈴木さんちの鈴木 球版 (@billiblo) 2018年11月23日
今はやらなくなったよ!偉い!?(馬鹿)
本気で「偉いでしょ!」って言っている人がいたらどうします。苦笑するしかないですよね。でもいるんですよね、そういう人。。。。
また似たような話ですが、この間某プロが「練習しない人を上達させることは僕はできないよ」とツイートを。激しく同意しておりました。
繰り返しになりますが、良いんです良いんです。練習しなくたって。それがその人なりのビリヤードへの接し方であり、やりたい時にだけやるっていうスタンスなら良いんです。
けど、きっとプロもそうだったんだと思うんですが、練習しないくせに「どうすれば上手くなりますか!?」「上手くなりたいんです!!」みたいなことを言ってくる人、いるんですよねぇ。
で、あまりに練習しないからとちょっと厳しい事を言うと「ひどい」だの「初級者に厳しい」だの、こちらを悪者扱いしてくるっていう、、、
コーチングというものがある程度確立されているメジャー分野では、そういう人を伸ばすやり方もちゃんとあるんでしょうね。きっと。
けど、こちとら専門家じゃありませんから。そういう人の相手をするのは御免こうむりたい。