鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

男の子たちの意地の張り合い

 

1本目

 

ハードブレイクが大好きな私ですが、ハードブレイクをする気が起きないシチュエーションというのがいくつかあります。

 

  1. ハードブレイクの調子が悪い時に、結果が求められる対戦をする場合。
  2. 大事な試合や相撞きを控えていて、プレイに対する意識が高まっている時。
  3. 手球場外やミスキューが許されない環境にあって、ハードブレイクの調子が悪い時。
  4. 店内で誰かが既にハードブレイク練習をしている時。
  5. 明らかにレベルが違うハードブレイクをしている人がいた時。

 

この5パターン。

 

1〜3は分かりやすいですよね。追加説明は不要でしょう。

 

4は前にも書いた気がしますが、「店で何人もハードブレイクをしていると、他の人の迷惑になるから」が理由です。

 

1人ですらうるさいってのに複数人がハードブレイクをしてたらうるささ倍増ですからね。「ハードブレイク練習するのは店に1人まで」という意識があるので、誰かがやってたら抑えることが多い私です。

 

「ハードブレイク練習(頻繁にブレイクをする練習)」の場合であって、「ゲームの中でハードブレイクをする」くらいなら複数人がやってても気にしないです。大きな音を出す頻度次第。また、店の広さや音の反響次第でもあります。

 

そして5。極端な話、隣の台でデルーナが撞いている時に、ハードブレイクする気になれますか?って話でw

 

ブレイクじゃなくてもプレイだって、尋常じゃなく上手い人の横で練習するのってやりづらさを感じませんか?派手なミスをする可能性がある練習は控えて、地味な練習をしたくなりません?



恐らくは私にとっての5と同じ心理なんだろうなぁ、と思われし人をしばしば見かけます。

 

最近はこんなことがありました。その日の私はブレイクの調子が良く、最終的には38kmくらいまで上げることができました。とはいえそれは練習後半の話で、序盤は30kmくらい。そこから徐々に38kmまで上げていきました。

 

近くの台ではBクラスだと思われし人が練習中。私が30kmくらいでブレイクしていた時には張り合うように32〜3kmのハードブレイクを重ねてきたのですが、35kmを過ぎたあたりからB級さんは途端に抑えて撞くようになった。

 

恐らくは「張り合えるレベルではないと気づいて、恥ずかしくなった」が理由だと思います。30kmくらいなら「俺もできるぞ!」と張り合おうと思ったのでしょうが、途中からついていけなくなったのでは。

 

本音は「張り合えるレベルではないと気づいて、恥ずかしくなった」なのに、表には「強く撞こうとしてないだけですし」「コントロールブレイクをしようとしてるんですけど?」みたいな態度を取っちゃうっていうね。他人事として見ていると苦笑案件なんですが、私もそういう態度を取ってしまうことがあるんだよなぁ。

 

好調な時であれば気にせず撞きます。私としては35kmがボーダーラインですね。誰かが40km越えでブレイクしている時、私も35kmは出せるくらいの調子だったなら「凄いですね。自分は35kmくらいが関の山だー」ってな気持ちでハードブレイクしていける。堂々と負けを認めて自分をさらけ出せる。

 

けど、不調な時はただただ恥ずかしくなって、ハードブレイクできなくなっちゃう。情けなさ過ぎてさらけ出す気になれない。そしてハードブレイクに興味がないフリをしちゃうっていう。情けない話だ。




2本目

 

誰か1人がハードブレイクを始めると、呼応するように周りの人までハードブレイクを始める。そんなシーンを良く見かけます。私自身が起点になることもしょっちゅうある。

 

私自身は1本目で書いたようなシチュエーションにて、他人に影響されて抑えて撞くことはあります。が、逆の「人に影響されて強く撞く」はないかなぁ。

 

 

「引っ張られることがある」と答えたハードブレイク好きの人達に聞いてみました。誰かがハードブレイクを始めると一緒になって始めてしまう理由は

 

  • 「負けてらんねぇ!」「俺もハードブレイクできるんだぞ!」と張り合いたくなる。
  • 本当はハードブレイクがしたいのに、結果を求めて抑えて撞いていた。そのタガが外れる。

 

このどっちかであるようです。分かりやすい話ですわな。分かりやすい話ですが、私はあまりこういう気持ちになることはないですね。



ある日のこと。

 

その日の私はブレイクの調子が2024年有数に良く、強さも手球コントロールもバッチリなブレイクを連発できていました。

 

そうしましたら隣の台で練習していたベテランプロが、さっきまで実戦向きなブレイクをしていたくせに、上着を脱いだ上でハードブレイクしだしたww 「そのレベルのプロでもアマチュアなんかに張り合うんかい!!」って思った出来事でした。

 

後日直接御本人に尋ねてみたら、「鈴木さんがいい音させるから、自分もたまにはハードブレイク練習しなきゃっていう気分になった」そうな。

 

「トッププロが凡アマチュアに張り合うんかい!」って私は思ったわけですけど、そういう負けん気の強さがあるからこそのトッププロなんでしょうかね。