鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

全力を出すほうが舐めてる

 

1361文字

 

1本目

 

「妻子持ちハンデ」だとか「経済力ハンデ」とかがあったって良いんじゃない?

 

ってな話を以前にしたことがありました。

 

独身と妻子持ちでは、独身の方が球撞きをしやすいでしょうし。金持ちと貧乏人だったら、金持ちの方が環境を整えやすいでしょうし。

 

有利な人に枷をつけるのだとしたら、そういったハンデがあったって良いわけですよね。

 

そんなことを言い出したらキリがないとも言えます。「最寄りの球屋までが遠いハンデ」だとか「ビリヤード過疎地ハンデ」とか「親ガチャはずれハンデ」とか「道具運の無さハンデ」とか、いくらでもハンデを作れちゃう。

 

「こんな条件の人は有利だからズルい」「こんな条件の人は不利だからハンデを貰うべきだ」「自分はこういった不利な条件の中で頑張っているのだ」なんて言い出したらキリがない。

 

だから結局は「全員ノーハンデ」ってのが一番良いんじゃないか?ってのが私の考えなわけでして。

 

ここから先、私が何を言いたいかは察してくださいw 直接言葉にすると荒れそうだ。



2本目

 

私は海外の文化のことはよく分かりませんが、他の国に比べて日本人は「舐めている」と言いがちであるというイメージがあります。

 

何度か話題にしている野球の話が良い例だと思います。既に大差がついていて勝ちがほぼ確定している状況でも、バントをしたり盗塁をしたりなど一切手を抜かず徹底的に全力を尽くすことを良しとする日本。それに対し「徹底的に潰すなんていうのは、相手に対してのリスペクトが足らない」と批判する諸外国。

 

日本人感覚では、手心を加えるなんていうのは「舐めている」ということになってNG。けど、外国では手を緩めない方がおかしいという感覚が普通なようです。



世界のビリヤードの試合を見ていても、外国人選手は日本人感覚でいう「舐めたショット」「舐めた態度」ってのを普通に取りますよね。

 

日本人は「世界レベルの選手が舐めたショットをするわけがない」という思い込みがあるので、「今のショットには一体どんな意味が!!?」と混乱する。けど、外国人の価値観からすれば「HAHAHA」で終わる話だったりするのです。

 

言いたいことはそれだけです。試合動画を見るにあたって「外国人選手はふっつーに舐めた球を撞く」という視点を持っておくと良いぞ、っていう話w



連想でもう1つ。

 

レイズとブスタマンテが毎年セットでジャパンオープンに参加していた頃。「ブスタマンテは大抵敗者側から勝ち残る」という話が良く出ていました。敗者側に落ちながらも、高確率で決勝会場に残る。

 

その理由を「勝者側では舐めまくった球を撞くからw」とする人が多かったです。

 

真実は知りませんけど、あり得ない話ではないと思います。あのレベルになったら目指すところは優勝だけでしょうから、その目標に向けて、必要もなく全力を出すことはしないんじゃないでしょうかね。

 

日本人だと「舐めてる!」「常に全力を尽くせ!」とか言われがちですけど、この点に関しては日本人的価値観の方がバカバカしいと私は思ってしまいます。むしろ「全対戦全力!」なんて方が試合を舐めてると思っちゃう。

 

ま、私も含めて大抵の凡プレイヤーは「手を抜いて勝ち抜けるような腕前ではない」という現実があるので、マナーだなんだとは全く関係のない理由で全力を出さざるを得ないんですけどねw