鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

会話0のお願い

 

2337文字

 

1本目

 

JPAをやっていた頃に「週に1回はガッツリ1人練習をしないと整わない」とか何とか頻繁に言っていた覚えがあるのですが、最近改めてそのことを再認識したっていう話です。



「平撞きブレイクの底上げができた」とかなんとかブログネタにしたんですけど、壊れましたw

 

実のところ、ブログにアップされた時点で壊れていました。投稿の予約をし、予約日が来るまでの約10日間の間に壊れてた。予約取り消ししようかと思ったんですが、面倒くさくてそのまんまにしてしまった。

 

1ヶ月ほど調子の良さが持続していたので「これは一時の調子の良さではなく、一歩成長したのかな?」と思ってブログネタにしたんですけど、その直後に壊れたわい。

 

壊れてしまった原因を推測しますと

 

  • 1ヶ月間、1人練習の時間が全く取れず、相撞き続きだった
  • ただでさえ集中しづらいキッケー氏との相撞きで、体調不良による集中力欠如が加わり、おざなり過ぎる球を撞いてしまった

 

1ヶ月かけて少しずつ壊れ、最後に決定打が来た感じですね。

 

新しいことを試して上手くハマった時は、とにかく1人練習で量をこなし、体に覚え込ませたい。

 

だというのに相撞き続きで練習ができず、定着していない撞き方をぼんやりとしたイメージのまま繰り返し、少しずつ狂い。そして最後に、何も頭を使わない相撞きをしてさようなら。むしろよく1ヶ月もったなと思います。



壊れてしまった後の1週間も、また相撞き続き。予定を入れまくるもんではありませんな。壊れた状態で相撞きを続けなくてはいけない苦痛たるや尋常ではありません。

 

相撞きラッシュが一段落し、次の相撞き予定まで間があったので早速1人練習で平撞きブレイクの修正に取り掛かりました。

 

1人練習で感覚を思い出しながら思ったことの1つ目が「相手がいる時には絶対にできない」ということ。

 

一度壊れてしまったものを元に戻す作業って、物凄い量のトライ・アンド・エラーを繰り返さないといけない。

 

相手がいる状態では「エラーをしたくない」という気持ちが出てしまって、やりたいことが何もできなくなる。また、単純に1人練習と比べて撞ける球数が少なくなりますので効率が悪い。

 

一度壊れてしまったものを相撞きの中で立て直すのは至難の技だと思います。

 

相撞き中は試したいことを試せないし、試せたとしても量が足りない。それに加えて、そもそも試すべきことが思い浮かびもしないこともあるって話で2本目へ。




2本目

 

ごく親しい間柄の相手と撞いている時。それこそワチャワチャと5−9をやっている時なんかは無駄口を叩きながら球を撞いたせいでミスして「喋りながら撞いちゃ駄目!!」と叫んでいることが良くあります。

 

こういうのは分かりやすぎる集中力の欠如ですね。自業自得ですが、ただそういう球撞きをするのが楽しいという側面もある。親しい球友と喋りながら撞くのは楽しい。



一方で、親しいわけではない相手との相撞きでも、平場だと多少の会話が行われることもあると思います。

 

撞き手が構えている最中に話しかけてくるようなマナーの悪い人はそうそういないでしょうけども、1球撞き終わった後やラックを組んでいる時なんかに「さっきのはどこ撞いたんですか?」とか「そういえばタップ交換したんですよね」とか、そういう何気ない会話が行われることってありますよね。

 

私は、そういう会話ですら球撞き中にするのは苦手なようだと、改めて自覚しました。

 

「親しいわけではない相手」としました。要するに気を使う必要がある相手です。

 

私は、めちゃくちゃ人に気を使うタイプ。昔某上級者様に「ひとつ言葉を紡ぎ出すのに、ものすごく頭を回している」「何を言って良いのか、何を言っちゃいけないのか、めちゃくちゃ考えてるでしょ」と言われたことがありました。その通りです。

 

気を使うタイプなんていうと聞こえは良いですけど、コミュ障です。何気ない会話ですら、物凄い集中力と精神力を要する。そのため、会話が挟まれると球撞きへの集中力が大幅に減じてしまう。

 

ブレイクの好調さが続いていた1ヶ月の間、一切の会話をしない相撞きが続くのであればブレイクへの意識を保つことができ、調子はもっと長続きしたかもしれません。

 

どういうイメージでブレイクをするのかを頭の中に思い描いていても、「さっきの7番、どこ撞いたんですか?」などと話しかけられた瞬間、「会話しなくてはいけないモード」に頭が切り替わり、描いていたイメージが全部吹っ飛ぶ。

 

こればかりはビリヤードの技術ではなくて、コミュニケーション能力です。私はそれが著しく低い。

 

私が「親しい相手」と思っているのは、「球を良く知っている相手」として名前を挙げたキッケー氏、I氏、Wさんの3名だけです。それ以外の人は全員「気を使う相手」です。

 

気を使う相手との相撞きは、正直なところ一切会話をしたくないんですよね。会話が苦手だから。会話をするなら球撞きを始める前か終えた後か飲み会の時にしたい。

 

けど、多くの人は「平場の相撞きは、マナーが悪くない程度にお喋りを挟んだ方が楽しい」と考えているでしょう。その価値観は分かるし、そう考える人の邪魔をしたくない。だから「一切会話をしないようにしましょう」と言い出せない。

 

球の調子が整っている時なら問題ないんですよ。特に考えるべきことがないから会話の方に頭を割ける。けど、球撞きに関して色々考えなきゃいけないことがある時は会話はしたくない。

 

もうちょっとワガママになって「会話0のお願い」を相手にした方が良いのかもしれない。



今回のような話って馬鹿にされてしまう気がするんですけど、「自分も球撞き中の会話は苦手」「できることなら一切会話無しにしたい」と考えている人も多少はいるはず。どれくらいいるのかなぁ。