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ハードブレイクを見る目がない人についてしばしば愚痴っておりますが、ハードブレイクに限らずコントロールブレイクも含むブレイク全般に関して見る目が無い人がいる。そんな趣旨のネタです。
1本目
2本目へ向けての前置きとして。
結果オーライなブレイクってありますよね。狙いと全然違うブレイクになってしまったけれど、結果的にラッキーで良い配置になったようなブレイクです。
どういう狙いのブレイクをしたかなんてのは撞き手にしか分からないこともありますけど、「これはミスブレイクだ」というのが誰の目にも明らかなことはあるはずです。手球が大暴れしていたりとか、スクラッチしかけたりとか。
歴の中でしばしばモヤモヤさせられてきたのが、私が結果オーライブレイクをしてしまった時に、手を叩いたり「ナイス」と声をかけてきたりする人の存在です。いやいや。どこがナイスなんだよ。
皮肉を言っている雰囲気はない。本気でナイスだと思っている様子。
明らかな結果オーライブレイクに対し、なぜナイスと言ったのか。3パターン考えられます。
- ぼんやりしてて、結果しか見ていない。おざなりリアクション。
- ミスブレイクだとは分かっているが、「結果は良いんだから、頑張れ!」と鼓舞するために。
- 結果が全てだと思っている。
実のところ、私も相手のブレイクに対し1のようなリアクションをしてしまうことはあるw ぽやーーーっとしてて、脊髄反射のようなリアクションをしてしまうことがある。
また、2のようなこともあります。主に親しい下級者が相手の時ですね。
3は私には無いです。意図して「結果が全てなんだから、たとえラッキーだろうとナイスブレイクだ!」という意思表示をすることは無いです。ラッキーブレイクをナイスだとは思わないです。
2本目
できもしないくせにハードブレイク一辺倒な私。コントロールブレイクの知識は無いに等しいです。
過去に何度か「9ボール用のコントロールブレイクを練習しよう」と思ったことはあるのですが、実行に移さないか、移しても一瞬で飽きてしまうかのどちらかでした。
昨年のある日にも9ボールのコントロールブレイクを練習しようという気になり、まずはどういうブレイクをするべきなのか、イメージを学ぶために上級者のコントロールブレイクを動画で見てみようと思いました。
ちょうど良いタイミングで「安定したブレイク」という文言とともに、9ボールの公式戦で優勝したプロのYouTube動画が流れてきました。投稿者はA級プレイヤー。
で、端的に言えば、その動画内ではプロのブレイクが一切全く安定していなかったのです。「安定したブレイク」の要素が何一つとしてなかった。あわや飛び込みスクラッチという場面もあったし。
「ブレイクがハマらず苦しかったが、なんとか入れつなぐことができた」という感じのマスワリを量産。そのプレイの力はさすがの一言なんですけども、ブレイクはかなり不調であったようです。
そんなブレイクを、なぜ件のA級は「安定したブレイク」などと評したのか。
(「ネタのつもりで投稿した」という線は無しです。プロのことをイジれる立場にある人ではないので)
推測でしかないですが
- 普段はブレイクが上手いプロなので、「このプロのブレイクなのだから安定しているのだ」と思い込んでいて、盲目になっている。
- 自分のレベルで考え、あまりにもハードルの低い評価をしてしまっている。そのA級プレイヤー基準だと「スクラッチを一度もしなかった」「取り出しが高確率で見えていた」という程度で「安定したブレイク」という評価になる。
- 結果的にマスワリをしているので「マスワリに繋がったブレイク=良いブレイク」という評価をしている。
こういった感じでしょうか。
なんにしても「ブレイクに強い関心を持っていない人は、かくもおざなりな評価をするものか」と私は苦笑してしまいました。
ハードブレイクに関しては「分かってない発言をしないでくれ〜〜」ってしょっちゅう言ってますけど、コントロールブレイクに関してここまでモヤッとしたのは初めてかもしれませんw
コントロールできていないコントロールブレイクを「安定したブレイク」と言われてもねぇ。。。。
そうそう。話はちょっと変わるんですけど、「褒めているのだから、間違っていてもいい」という主張をする人にしばしば出会います。
今回の件にしても「『安定したブレイク』というポジティブな評価なのだから、たとえ間違っていたって良いじゃないか」と考える人はいるのかもしれません。
私はそうは思えません。
たとえばですけど、トップアマが「久しぶりにボウラードをやったら180点だった。やべぇ。。。。」と言ってた時に「180点!?凄い!!!」と言い出す人がいたら、たとえわざとじゃないにしてもモヤッとしますでしょう。
もし見ず知らずの人から言われたのだとしたら「舐めてんの?」って思ってしまうかもしれない。
「親切心からなのだから」「褒めてるのだから」「わざとじゃないのだから」を言い訳にして、間違った対応をすることを正当化しようとする人たちがいる。「許容しないほうがおかしい」と言い出す始末。
そんな人たちからは、私はそっと距離を置きます。