鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

用語へのコダワリ

 

私はヘヴィーメタルというジャンルの音楽が好きなのですが、「ヘビメタが好き」と言うと「『ヘビメタ』という表現は玄人には嫌がられる素人の表現ですよw」などと言われることがあります。最近も、球関係の人からそう言われたことが今回のネタを書くキッカケになっていますw

 

似たような話だと思うのが「玄人は『撞く』と言う。『打つ』と表現するのは素人である」というもの。

 

確かにプレイヤーは「撞く」と表現する人が多いと思いますが、一方で「打つ」と言う人も普通にいる。某ベテランプロも「打つ」と言っています。というわけで、「素人の多くは『打つ』と言うが、『打つ』と言う人が素人であるとは限らない」わけです。

 

むしろ「『撞く』と言え!!」と頑なな態度を取る人のほうが「素人に毛が生えたくらいの人」という印象になりますね。

 

ヘビメタという表現も、確かに玄人同士の会話ではあまり使われませんが、素人相手には名の通りが良い。特にTwitterで呟く時には文字数を減らせて良いですし、「HM」「メタル」なんて略してしまうと通じない人が多いだろうしで、ヘビメタという表現は使い勝手が良い。

 

「ヘビメタ」と表すことに玄人は特に抵抗がないはず。「ヘビメタは素人の表現!!」という態度を取る人の方が「知識を聞きかじっただけの人」「素人に毛が生えた程度の人」という印象になります。



ヘビメタというジャンルを好む人は日本ではレアなわけですけども、一般の人でも名前を知っているような有名なバンドはある。

 

好きなバンドの名前を聞かれた時に一般の人でも知っているような著名なバンドの名前を挙げると、「知ったかぶりをしている素人」「ミーハーな人」と思われてしまいがちで、実際その見方が正しいことのほうが多いんですけど、「1周も2周もした玄人」である可能性もある。

 

イメージとしては、好きなプロ選手を聞かれて「レイズです」と答えるようなもん。

 

レイズくらいしか知らないから「レイズです」と答える初心者。初級中級となってくると色んなプロ選手を知るようになり、「自分はこんな選手も知っているのだとアピールしたい」「王道選手を答えるのはつまらない」などという気持ちが湧いてきて、王道中の王道を答える人が少なくなるんじゃないでしょうかww

 

けど、1周も2周もしてくると「やっぱりレイズだ」ってなってきて「レイズが好きです」と堂々と答えるようになってくる。そうして、「レイズが好き」と答える人が初心者か上級者かの両極端になるっていう。

 

王道の良さを知り、堂々と王道を歩めるようになるのにも経験が必要なんですよね。

 

どの業界でも、ちょっと知識がついてきたっていうくらいの人は斜に構えがちですねw



少々話変わります。

 

上記したような話をする際に「王道選手」として名前を出すのであればレイズが最適だと思っていますが、今はもう古いのかもしれない。歴の短い人だと「名前くらいは聞いたことあるけれど、球を見たことはない」って人が多そうです。往年の名選手という扱いになっていそう。

 

今だったら誰でしょう。ボーニング?ショウ??

 

往年の名選手の現役時代を知っている人達の中には「過去のものにするな。素晴らしい選手だぞ!」「知らないだなんて不勉強だ。勉強しろ!」と言う人もいるわけですけど、私としては「興味があるなら見れば?」っていうくらいの感じです。

 

どこの業界でもほんと一緒です。「過去の選手から学べ!」「歴史を学ばないと上達できないぞ!」と主張する人も「過去の選手のことは必要性を感じたら学べば良い。基本的には今の選手から学べば良い」と考える人もいる。私は後者です。

 

メジャースポーツの世界だって、今の若手トップ選手たちに「往年の名選手のプレーを見たことがありますか?」と聞いたらNOと答える人が多いみたいです。「名前は存じておりますが、、、」くらいの感じだそうだ。

 

そりゃそうだ、って私は思います。

 

往年の名選手を推してしまうのは「自分が生きてきた時代を肯定したい」「自分が好きだったものを推したい」っていうだけですよね。

 

その態度があまりに酷いと、老害と言われてしまうのでしょう。