鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

考え方の問題です

 

1本目

 

I氏とキッケー氏。10年前はどちらもBクラスで似たりよったりの腕前でしたが、キッケー氏はAクラスになり、I氏は今もBのまま。

 

実力差が出てしまいましたが、しかし今現在でもことあるごとに「2人の言うことが似てるんだよなぁ」と思わされています。

 

キッケー氏に「I氏みたいなこと言ってる」と言うと「一緒にしないで!」って言われますw

 

両者の似ている部分の1例として「出しミスをしても、次を入れれば良いのだ」という姿勢があります。なまじっか二人共シュート力があるもんだから、明らかな出しミスをしても「次を入れれば良いのだ」と反省をしない。

 

本番中であればそういう考え方は大事ですが、練習の時まで同じなのが問題です。

 

まぁ、私も昔は同じだったので、人のこと言えないんですけども。。。

 

「ミスをしてもリカバリすればいい」「短所があっても長所で補えればいい」

 

この言葉だけを見れば間違ってはいないですが、二人の場合は「リカバリすればいいのだから、ミスは反省しない」「長所で補えばいいのだから、短所は短所のまま放置して良い」という考え方に繋がってしまっている。よろしくないですね。

 

I氏とキッケー氏の特徴でもあり、私も昔はそういう考え方をしており、そしてまた初級者の中にはこういう考え方をしちゃっている人が結構たくさんいるんじゃないかな?という気がします。

 



2本目

 

I氏と久しぶりに撞きまして、「いつでもこれくらい撞ければ、B級戦でなら上位に行けるだろうに」と感じるくらいに成長を感じたのですが、「成長してないなー」と感じたのが引き球でした。

 

押しでも引きでも出せる配置の時はほぼ100%押しで出すし、引いたら簡単に出せるが押しだと無理しなきゃいけないような時も押しで出すし、引きでしか出しようがない時にはミスが多い。

 

引きが苦手だからこそ押しを選択し、押しを選択することが多いから押しが得意になり、得意だからこそ好きになり、好きだからこそ練習してさらに得意になったのでしょう。押しはいい感じなんですけどね。しかしやはり押しだけではどうにもならない場面というのは多々ある。

 

相撞き終了後に引き球を撞かせてみたんですけど、引けない。練習時のMAX切れが、実戦でほしいキレの最低ラインギリギリという感じ。それではやはり実戦では使い物にならないでしょう。

 

I氏はキュースピードはあります。押しはしっかり切れるんだから、キュースピードが無いわけではない。

 

キュースピードはあるのに引きがキレない原因は撞点であったりキューの角度であったりするわけですけども、I氏の場合はそれよりなにより「練習しない」というのが最大の原因です。

 

I氏は学生の頃から引き球が苦手で、原因と対策は今までに何度も教えている。けど練習せん。

 

掘り下げて「なぜ練習しないのか」を考えると、1本目で書いたように「長所で補えばよく、短所は短所のまま放置して良い」と考えてしまっているからだと私は考えています。

 

まずはその考え方を改めないといけないですね。「引きが苦手なままでも、押しで補えばいいんだ!」という考え方をまず捨てないといけない。「得意なことだけを選択していたい」という気持ちから卒業しないといけない。



こういうことに関しては、私は教えられることがなにもないのです。

 

技術的な事であれば下級者に言えることはあるけど、「考え方」とか「メンタル」とかは、どうすれば改められるのかその方法はちっとも分からん。

 

「色んな経験を積むしかない」という、ありきたりなことしか言えないのです。

 

ちなみに、ここまで書いたI氏像は過去ベースであり、今のI氏は少しは成長していて「引き球も練習しなきゃな」という気持ちを持っているんじゃないかという気がします。

 

それでも今なお引き球を練習しないのは、「充分な練習時間が取れない中で、今までと大幅に異なるショット選択をするのはしんどい」という理由なんじゃないかなぁと勝手に推測しています。

 

長い歴を経てからだと色々変えづらいことが増えるし、人生、段々とビリヤードに費やせる時間は減ってくるしですから、早いうちに直せるところはさっさと直した方が良いんですけどね。若い頃(歴が浅い頃)ってのはそう思うことができないもんなんですよね(^o^;)