1本目
皆様はご自身のマスワリ率って把握していらっしゃいますでしょうか?
出したマスワリを逐一記録しているっていう人もいるようなので、把握している人もいるのでしょう。
また、プロの試合だったり球聖戦なんかだとマスワリ率が算出されていることもありますよね。
でも、ほとんどの方はボンヤリとしたイメージしかないんじゃないかなぁ?どうなんでしょうか。
私が初めてマスワリ率を具体的な数値で見たのが、その昔渋谷で開催されたドミルカップを観戦しに行った時でした。当時まだ現役であった奥村プロを筆頭に、そうそうたるメンバーが集まった試合。
そこではプロのマスワリ率が表示されていて、うろ覚えではありますが40%台だったと記憶しています。
何もかもがうろ覚えで恐縮ですが、当時はまだセルフラックではなく、かつシートもなかったはず。木枠だったかシールだったか覚えていませんが、とりあえず今日のようなマスワリがしやすいコンディションではありませんでした。それでいて40%台というのはやはり脅威ですよね。
話のレベルをグッと落としまして、私がマスワリ率というのを意識したのが、確かAになったばかりの頃だったと思います。
「A級たるもの、5先をやったら1回はマスワリをしたい」と考えたんだったと思います。
スコ負けでもしようものならマスワリも何もあったもんじゃないですが、5先をやって勝ちをおさめた場合、その5点の中で1点以上はマスワリでの得点をしたいな、と。そう考えたわけです。そう考え始めた当時も、まだシート無しの相手ラックだった頃だったはず。
しかしまぁ、A下~A中の皆様は共感していただけると思うんですが、5先の中で1回マスワリをするって、出るときゃ出るし、それこそ出るときゃ2回も3回も出たりするわけですけど、コンスタントに、安定して毎回1回以上マスワリをするってのは結構厳しいですよね。
ホームコンディションであってもその日の調子や相手に左右されるし、それに加えて他店に行ったらコンディション対応も考えなきゃいけなくなったり、さらには試合だったりしますとプレッシャーもあるし、どんどん困難に。
Aになったばかりの頃にボンヤリと立てた「5先で1回はマスワリをする」という目標。当初は出来たりできなかったりだったのが、A球歴を何年か経てから「最近は達成出来ているぞ」と思ったんです。
そう。「達成できている」と思った時期があったんですよ。
今の私は過去の自分に問いたい。
本当に達成出来てた???
「5先で1回はマスワリをするという目標が達成出来ていると思っていた時期があった」という記憶だけがあって、いつ頃の話で、当時の私がどんな球を撞いていたか全く覚えていないんですよ。
正直、今の私はコンスタントに5先で1回以上のマスワリをする自信なんて無いです。
過去の私は今の私より上手かったんだろうか?それとも、上手くはないけど、マスワリに結びつきやすいプレイスタイルだった時期があったんだろうか?それとも単に調子に乗って勘違いをしていただけだったんだろうか??
自分自身のことだってのに、昔のこととなると覚えていないんですよねぇ。。。。
2本目
この度の9ボール50先。はっきり言って調子は悪かったです。絶不調とまでは言わないまでも、不調でした。
最低を1、最高を10、アベレージを5としたら、2から4の間を行ったり来たりしている感じ。50先の最後まで1度もフォームやストロークがシックリ来ることはありませんでした。
その調子の悪さが取り切り率(マスワリを除いた、相手から回ってきた後の取り切り率)及び撞くテンポには大きく影響したのですが、マスワリ率にはほとんど(というか全く?)関係しなかった気がします。
マスワリ配置だったのに未遂で終わってしまったことが何度かあったのですが、ミスの原因が調子の良し悪しとは全く関係のない所にあったからです。
昨日書きました通り、ブレイク後の結果が
この2通りしかなかったというのが大きいですね。
後者の場合は調子が良かろうがマスワリは出せないし。
今回のテーブルはメチャクチャ良く転がるテーブルだったのでハードショットをする必要が無かったため、前者のような簡単な配置だった時には全然キューを出していない転がすような球だけで取り切ることが出来ました。
私の調子の良し悪しが如実に表れるのが「超弱ショット」「超強ショット」「際どい捻り撞点」を撞く際の厚みの精度なので、そういうショットを使わずに済む配置やコンディションであれば、調子の良し悪しが取り切り率にあまり関係しない。今回がまさにそれでした。
私と同等以上のレベルの方であれば「ブレイク後の配置やコンディションなどの条件が揃えば、調子が悪くてもマスワリが出る時はある」という話に賛同していただけると思うのですが、下級者からは「調子が悪くてもマスワリが出せるなんて、調子に乗ってる!」「自慢だ!」などと言われてしまいがちな話でありますが、今回改めて「調子が悪くても、条件が揃えばマスワリが出るときゃ出るよなぁ」と深く思っておりましたよ。この件に関しては本当の本当に100%、自慢のつもりはありません。
ただ、調子が良い時と比べたらめっちゃ慎重に撞いておりましたゆえ、時間はかかるし、精神力も使いましたね。
調子が良い時なら1分半くらいでマスワリを出来る配置が、3分も4分もかかる。結果的にマスワリを出来た時も、かなりしんどくて「マスワリってこんなに難しいものだっけか」と何度も思ってました(;^ω^)
調子が良ければ、もっと速く、もっと楽にマスワリが出来ただろうと思う気持ち半分、慎重にならざるを得なかったからこそコンディションの難しさにまでしっかり頭が回って、油断しての出しミスが少なく済んだのでは?という気持ちも半分あります。
調子が良い時は調子が良いだけじゃなくて調子に乗ってもしまいがちで、イージーミスしがちですからね。。。
3本目
ただ、バラ球を撞くなどの事前練習をして調子が悪かった時にはそもそもボウラードをスタートしなかったので、当時のボウラードアベレージが「調子が普通以上である時のアベレージ」でしかなかったんですよね。調子が悪い時にはやらなかったから。
— 鈴木さんちの鈴木 球版 (@billiblo) 2021年1月19日
こんなツイートをしました。
ボウラードを頻繁にやっていた頃にブログでも度々書いていた覚えがありますが、私は実際の腕前に比べて、ボウラードのアベレージがやけに高かったです。パーフェクトも何回か出したし、200点を切ることも滅多になかったのです。
でもそれは
- 苦手なコンディションではやらなかった
- 調子が悪いと感じた時にはやらなかった
- 周りに人が多いなど、集中しづらい状況の時にはやらなかった
などなどの条件があったからであります。好条件がそろった時にしかやらなかった。算出されるボウラードアベレージが「調子が良い中でのアベレージ」でしか無かったわけであります。
本当のアベレージというのは
- 事前練習は一切なしで、いきなりボウラードをやる
- 苦手なコンディションでもやる
- 調子が悪い時でもやる
- 苦手なシチュエーション下でもやる
など、条件が悪い時にもやってこそでありましょう。
Twitterが流行り始めてから他人のボウラードスコアを目にする機会が増えましたけど、ただでさえボウラードの点数はアバウトな指標にしかならないのに加え、その人がどういうコンディションやシチュエーション下でボウラードをやったのかが分からないと、より一層評価が出来ないと感じます。最低の条件で撞いた時と最高の条件で撞いた時じゃ全く点数が違うでしょうからね。
今ふと思いましたが、自己評価がやたらと高い人ってのがしばしばいますが、そういう人は「好条件が揃った時のアベレージ」を自分のアベレージだと思い込んでいるのかもしれませんね(;'∀')
さて。話の方向性が変わるのですが、条件が良い時と悪い時とでボウラードの点数は大きく変わるというのは容易に想像できるわけですが、じゃぁ具体的にはどれくらい変わる????
私は好条件が揃った時にしかやっていなかったので、最悪の条件の時にどれくらいの点数になるのかはやったことが無いので分かりません。好条件が揃った時のminやmax、aveは大体把握しているけれど、悪条件下でのとなるとminもaveもなんも把握していない。
「調子は最高だけど、コンディションがメチャクチャ苦手」という時にはどれくらいなのかとか、逆に「コンディションは最高だけど、調子が最悪」という時にどれくらいなのかとか、やったことがないから分かりません。
差が出るというのは想像出来るのだけれど、具体的にどれくらいなのかは分からないし、諸条件が組み変わった時にどう変動するかなんて全く分かりません。
自分のことも他人のことも全く分からんのです。
以上はボウラードの点数の話でしたが、マスワリ率となるとより一層分かりません。
この度の50先にて私はマスワリを11回しました。約2割。
これが凄いのかショボいのか普通なのか、どのような自己評価を下して、どのようなテンションでブログに綴ったら良いのかが分からんのです。
今まで自分のマスワリ率を意識したことがなかったし、他人のも知らないから。
そんな話でまた明日に続く。