鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

劇的ビフォーアフター

 

1本目

 

遡ること約2年。


埼玉から栃木へとお引越しされたブラッドさんから、ブラッド家にお泊りして東日本栃木9ボール選手権に出られたら良いねという話をいただき。


昨年の10月、その話を実行に移すことが出来ました。


そして今年も!と思ったのですが、コロナの影響で公式戦は軒並み中止に。


そんなわけで試合には出られませんでしたが、今年も行ってまいりました。ブラッド家!!

 


初日:球撞き→若い衆(ブラッドさんの男のお子さん2人)と戯れる→飲みながら配信

 

2日目:若い衆と戯れる→帰宅

 


という流れでありました。


ビリヤードプレイヤーの集まりなのだから「球撞き」の部分がメインかと思いきや、ここは2時間半ほどだけだったりしてw(私が1時間ほど遅刻したせいもあるのだけれど)


ブラッドさん、栃木在住へっぽこA級さん、私の後輩でもありブラッドさんの元ホーム常連でもあったhzm氏、私の4人で、9ボール5先の総当たり戦をやりました。


その総当たり戦で3人と対戦した時の私の調子があまりにも違い過ぎて、「劇的ビフォーアフター」という本日のタイトルに繋がりました。

 

 

1戦目:栃木在住へっぽこA級さん

2戦目:ブラッドさん

3戦目:hzm

 


2戦目のブラッドさんとの対戦は、ブラッドさん初の試みだという生配信をしながら撞いていたのですが、まぁなんていうか煮え切らん球を撞いてしまい、「こんな姿を配信するなんて恥ずかしいなぁ」と思っておりました。


1戦目2戦目とイマイチな球を撞いてしまい、その原因に関して球を撞きながらボンヤリ考えていました。ボンヤリとしか考えられなかった。

 

  1. ただ単純にスロースターター。長く撞いていればそのうち合うのではないだろうか
  2. コロナ禍での練習不足に原因がある。今日明日でどうにかなる問題ではない
  3. 1年ぶり2度目の球屋なので、コンディションに不慣れなのではなかろうか。でも去年公式戦を撞いた時には特に気にならなかったんだよなぁ

 

 

こんなことを考えながら撞いていたんですけど、このどれもなんの意味もなさない考察であります。


まず1ですが、「スロースターターだから、そのうち合う」なんていう原因考察では、「いま何をすればいいのか」を何も考えていませんよね。時間の経過を待つしかなく、なんの対策も練っていない。実際「もしここに原因があるのだとしたら、数時間は撞かないと駄目そうだから、今回は無理だな」とか諦めモードだったし(;^ω^)


2は、1以上に何の意味もなさない考察。ただの言い訳にしかなっていません。昨日書いた通り、ここんところこの言い訳に逃げ込んでしまうことが多くて困る。。。


3であれば「じゃぁコンディションに対応できるようにしよう」と行動に起こせるわけですが、行動に起こせたのが2戦目最終ラックの最後の数球だったのであります(遅)


そこまでは全然イメージ通りに撞けないのに、自分で自分に言い訳をしてしまうばかりで、改善しようという気がなく。


ジワジワジワジワと気持ちの整理が進んできて、2戦目の最後になってやっと「言い訳しているだけじゃ駄目」「ちゃんと撞くぞ!」という気になりました。気持ちのスイッチが入るのが遅すぎる!!


気持ちのスイッチが入るのが遅いのは今回に始まった話じゃないのですが、普段は気持ちのスイッチが入るまでが遅い上に、「ちゃんと球を撞くぞ」という気持ちになってから調子を整えたりコンディション対応を考えたりする。

 

スイッチが入るまでが遅いし、スイッチが入ってからコンディション対応が完了するまでも遅いしで、ちゃんと球が入り始めるのが開始から4時間後とかだったりするわけです。


ところが今回面白かったのは、「ちゃんとした球を撞くぞ!」と思った次の球からメチャクチャイメージが良くなったのです。


絶不調~絶好調までの5段階があった場合、ずーーっと「不調」だったのが、気持ちのスイッチが入った次の球から一気に「絶好調」になった。その間、わずか30秒。


そうして迎えた3戦目の対hzm氏戦では実際にバチバチな球を撞くっていう。


その差があまりにも大きく、あまりに唐突だったもんだから、本日のタイトルが「劇的ビフォーアフター」に決まりました。

 


2本目


第2戦のブラッドさんとの対戦を生配信したわけですが、その中から私のマスワリシーンをブラッドさんが切り取ってツイートしてくださいました。

 

 

 


これに関するセルフ解説ネタです。


下級者からは「自慢だ」と思われてしまうかもしれない内容ですが、自慢の気持ちは3割くらいしかないです!!(3割はあるんかい!)


この間「マスワリが全てではない」「Aクラスたるもの、調子が悪くても配置が良ければマスワリは出る」っていうネタを書きましたが、これなんかが正にその典型例です。これを撞いている時の私は「イメージが悪い、、、」「全く思い通りに撞けない。。。」「ヘッドアップが止まらん」「こんな姿を配信されるなんて恥ずかしい、、、」と思いながら撞いています。


まずブレイク。動画な上に無音なので強さ弱さが良く分かりませんけども、スピード的には30kmくらいだったと思います。


33kmくらいをイメージして撞いて30kmなので、ようは当たっていません。1番ボールを入れる気がないのに入っちゃってるし、全く思い通りにはなっていないブレイクであります。


ラックも立ってないしな!!

 

運任せなブレイクでありましたが、ラッキーで取り出しの2番は入れを狙える位置に残りまして。


2から3は綺麗に出しているように見えますけど、ただのイレイチです。A級以上のプレイヤーからしたら、別にこの出しはなんということは無い出しでしょう。入れればここに出るよね、っていう。


入れは結構難しかったですが、ポケットの甘さに助けられましたね。だいぶ手前でクッションを舐めちゃってますが、入ってくれた。渋めな台ならこの時点で終了です。


3から5が、このラックで一番上手い出しをしているような気がしますが、これもまた「得意な力加減で撞いたら、ちょうど出るような配置だった」っていうだけです。「狙って出した」というより「得意な撞き方が、ちょうど出るような撞き方と合致した」っていうだけ。上手いショットとは言えません。頑張ってない。


5から6も、本当はもうちょっと右捻りを入れてラインに乗せたい&6番に近づけたいところですが、これもまた5の入れでいっぱいいっぱいになっているので、入れやすい撞点と力加減で撞いてるだけ。。。6番へのフリも出たとこ勝負です。


6から7も同じです。具体的なフリまでは考えられていない。考える余裕がない。「入れ重視で、手球はとりあえずその辺」というショットです。


7から8は、これはイメージ通りなんですが、ただし「調子が悪い時なりの選択」です。アベレージ以上に撞けている時であれば、押して長→長の2クッションから8番をサイドに入れに行きます。が、この時の調子では7番をカコカコシュートミスするイメージしか湧いてこなかったので、入れ重視の選択に出ました。得意な力加減と撞点で入れているだけです。


8から9は見ての通り、イメージよりもだいぶ弱い。もうちょっとしっかり撞いて9番に厚めに出したかったのに、8番を撞く瞬間に「今その力加減で撞いたら8番を外すぞ」とチビってしまい、8番入れ重視に切り替えてしまったために手球があんなところで止まってしまった。ようはこれもイレイチ。


で、9番も完全にイレイチ。左手撞きに関しては、この時の好不調関係なく、最近全く左撞きの練習をしていないからチビりまくりましたw

 

というわけで、全球騙し騙し撞いていたわけです。取り切れた要因として、「調子が悪かろうが一応はA級である」ってのもありますけど、「たまたまなんとかなる配置だった」というのと「『とりあえずその辺』で撞いた出しが、たまたまラッキーで次に繋げられる位置に止まってくれた」という、運要素が大きい。


撞いている時は本当に「調子が悪い。。。。」とずっと思いながら撞いているんですけど、いざこうやって客観視をすると、そこまで調子が悪そうには見えず、結構普通に取り切っているように見えますね。本人が見てもそうなのだから、他人が見たらなおさら「普通に取り切ってる」としか思えないんだろうなぁ。


ま、このラックはほんとたまたまラッキーで調子が悪くても撞ける程度の撞点や力加減だけで取り切れる配置が続いただけであり、他のラックではドソッポにシュートミスしたり、どそっぽな手球を撞いたり、何がしたいのか全く分からないセーフティーミスをしたりで、本当にいかんかった。。。

 

ブラッドさんのご配慮で、いいとこだけを切り取っていただけました(笑)


どうせなら、劇的ビフォーアフターのアフターの方も確認したかったんですけど、そっちは撮影してないので願い叶わず。


この日の話で、明日に続く