鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

選ぶ余裕

 

1本目

 

久しぶりに会った大学の後輩から、突如として「学生の頃は厳しかったけど、今は優しいですよねぇ」と言われて飲んでたコーヒーを吹き出しそうになりましたw


(ここでいう厳しさとは、ビリヤードについてのことじゃなくて、生活態度などに関しての話です)


でも思い当たる節はあって、実際、学生の頃はその後輩氏にだいぶ厳しくしていました。と言うのもその後輩氏が「このままだと、間違いなくまともな社会人にはなれない」「というか、学生生活すらままならなそう」と感じさせられるような人物だったからです。なので、色々改めるように厳しくしていたという記憶があります。


紆余曲折を経て後輩氏はちゃんと就職が出来た。私なんかよりよっぽどまともな仕事に就いたw なので厳しくする必要がなくなったし、厳しく出来る立場でもなくなって今に至るわけであります。


全くの余計なお世話ですけど、親が息子を見るかのような気分だったみたいですw でも今も付き合いが続いているってことは、悪くは思われていなかったようで良かった良かった。

 

そんな出来事から連想したのが以下です。



「正直、トーナメントプロとして上位に食い込んでいくのは厳しいだろうなぁ」と感じるレベルのプロですとか、プロになるでもなく就職するでもなくトップアマとしてビリヤードを続けている人ですとかについて、「あの人、どうなのよ?」っていう話が出ることは良くあります。


そして「実は金持ちの家のボンボンだった」なんていう話になることが結構多い。家の金があるからアルバイト程度だけでも一生生活には困らないとか、いざとなれば家業を継げるような立場にあるとか、正業には就いてないけど株で儲けてるとか、そんな人たちが私が直接の面識を持っている人だけでも10人近くいる。


やり玉に挙げられている人がボンボンだったという事実が出た時に、私は「なら安心」「それならいいや」って思うんです。


深く考えていませんでしたけど、私は「あんな生活してて大丈夫なのかな?」って心配をしているらしい。「金の心配がないなら、自由にやってて大丈夫」って考えているようです。私は。


他方で「あの人、どうなのよ?」ってのが完全に「あいつはダメ人間だ」と馬鹿にしていて、ボンボンだと知った瞬間からさらなる拒否反応を示すような人ってのもいますよね。


あれこそ正しく嫉妬からくるマウンティングだよなぁと感じますね(;^ω^)


私の心配なんてのも「余計なお世話」「他人の心配なんて出来る立場か」「お前がしっかりしろ」とか言われてしまう案件ですけど、でも馬鹿にしてかかる人達よりはマシだよね?


って言いたかっただけの話でした(笑)

 

 

2本目


1本目とほぼ同じ趣旨です。


私が今頭に浮かべている具体的な飲食店が3店舗あります。その3店舗とも、SNS上での主張が激しい。「今日はこんな客が来て嫌だった」「こんな客は来るな」「こんなことを言っているやつは馬鹿」という類の発言を頻繁にしたり、政治的な発言をしたり。


かなり人を選ぶわけですけども、その3店舗ともしっかり客は入っている。余裕があるお店。客を選んでいても経営が成り立つので、客を選ぶようなことをやっていても問題がないわけであります。


他方でビリヤード場はどうでしょうか。ビリヤード場のオーナーや店長でも、SNS上で人を選ぶような発言をしている人を見かけます。


また、店舗運営に拘りを持っていて「こだわりを捨ててまで集客をしようとは思わない」と口にしていたオーナーが何人もいる。


ビリヤード場はどこも儲かっていない。カツカツです。「そんな客を選ぶようなことをしていて大丈夫なの?」と私は心配になります。


けれど、実はビリヤード場の経営は副業で本業は別にあったとか、金に余裕があるからビリヤード場はトントン程度で大丈夫だとか、そういうオーナーが結構いるんですよね。


そう知った時に私は「ならOK!」って、1本目と同じことを思うのです(笑)


でも、「ビリヤード場はオマケ」と考えているようなオーナーを良く思わない人もいるようで、、、


って話は4本目で。

 

 

3本目


去年だったか一昨年だったか忘れましたが、ネットでこんな話を見かけました。


とある老舗のトンカツ屋さんのご主人(女将さんだったかもしれない)の「地元の人にとにかく喜んでもらいたくて、採算度外視でやっている」なんて話が美談として扱われているけれど、そんな店があるから周りの店が潰れるのだ、と。


ビリヤード場だって「場代は常時100円/hです」「お客さんに喜んでもらいたくて、採算度外視でやっています!」なんて店が登場したら、迷惑以外のなにものでもないわけですよね。


格安店が近隣のビリヤード場を食いつぶした挙句に結局その店も潰れて、そして誰もいなくなった状態になったっていう話、ちょぃちょぃ聞きます。


採算が取れないサービスは、長い目で見たら誰の得にもならないという話です。

 

 

ビリヤード関係の人ではないのですが、とあるYouTuberさんと話をしている時にも同じ話が出ました。


YouTuberだって、採算度外視でお金をかけて動画を作れば、そりゃぁ再生回数は稼げますよね。


それこそ、度外視も度外視で有名俳優さんだとか有名アイドルだとかを出演させて動画を作ったら、そりゃぁ再生回数を稼げることでしょう。


けど、それはまさに採算度外視。


採算を考えずに注目を集める事なんてのは非常に簡単。けどそんなんは正に自己満足でしかなく、YouTuberとは言えないと。


趣味でやっているような人にフィールドを荒らされるのは、本業にしている人からするとやはり気分が良くないようであります。

 

 

4本目


「テーブルコンディションが良い」となるとそれは高評価の対象になりそうなのですが、一概にそうとは言えないようです。


昔からよく耳にするのが「コンディションが良いテーブルでばかり撞いていると下手になる」「他店で撞いた時に対応できなくなる」という類のこと。


この世の全てのテーブルコンディションが良ければそれにこしたことはないのですが、現実にはそうではない。「悪くはない」程度のテーブルが多いし「悪い」と言えるテーブルもある。


「良い」と言えてしまうテーブルでばかり撞いていると、他のテーブルで撞けなくなってしまう。「気持ちよくビリヤードを楽しむのには良いけど、上達の面ではデメリットが多い」ってのが良く言われることですね。


以上はプレイヤー目線の話でしたが、経営者目線ではまた違った「コンディションが良い店が高評価の対象になるとは限らない」という事情があるようです。


3本目で書いた話と同じで、採算を度外視して良いコンディションを保っているような店は、他の経営者からはあまり良い目で見られない様子。


持ち家だから余裕があるとか、本業が別にあって球屋経営は趣味だとか、実家が金を持ってるから赤字でも問題がないとか、そういう店ってチラホラありますからね。


そういう店は利用者からしたらありがたかったりするもんですが、他の経営者からしたらそりゃ良い気はしないでしょうね(;^ω^) 某オーナープロと話をしている時、「テーブルコンディションが良い店」としてとある店の名前が出た瞬間にプロが露骨な嫌な顔をするもんだから笑ってしまった(笑)


「まぁあの店はね。オーナーがね。余裕ありますからね」と言葉を選んでいましたが、良く思っていないんだろうなぁ。