鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

多数決

 

1本目

 

「え!?そんな風に考える人がいるんだ!」と驚かされることがしばしばあるわけですが、最近ツイッターで見かけて驚いたのがこんなのでした。


なにやら集中して新聞を読んでいるといつも話しかけて邪魔をしてくる人がいるらしい。


何故新聞を読んでいる時に話しかけてくるのかと思ったら、その話しかけてくる人にとっては「新聞は暇な時に読むもの」であり、「新聞を読んでいる=暇を持て余している」という認識になり「何か話しかけてあげなきゃ!」という使命感に繋がるらしい。


小さな親切大きなお世話の典型例ということですね。


使命感とは違いますが、前にも書いた「ハイラン記録に挑戦している時に邪魔をして来る人」とか「ガチ相撞きをしている上級者達に平気で話しかける人」とかも「今は話しかけても(邪魔をしても)良い時」と思っているからそういう行動を取ったのでしょうからね。


人それぞれの価値観のズレ。これを全て正すのは、、、、無理でしょうなぁ。

  

 

2本目


この度のコロナ騒動に関して、「感染したのは本人の責任である」と考える人の割合が諸外国に比べて日本は圧倒的に高いのだとか。


高いと言っても過半数とかいう割合ではなく10%台程度だったと思いますが、外国は数%ほどらしい。外国では「不運」と考えるが、日本では1割以上の人が「自己責任」と考える、と。


その情報はラジオで聞いたんですけど(聞き流していたせいで、具体的な数値がうろ覚え 汗)その時パーソナリティーが「『自己責任だから、感染しないようにしなくては!』と考えたおかげで、日本の感染者数は少ないのかも」「けど、感染した人を『自己責任だ!』と責め立てるのはおかしい」と言っておりまして、「ほんとそれ」って思っておりました。


細かいことが分からないので推測でしかないんですけど、たぶん10何%かいたのは感染した人たちを責め立てる人の割合だと思うんですよね。「感染は自分の責任だから、感染しないようにしなきゃ!」と自分自身に当てはめて考える人は過半数なのでは?


10何%は自粛警察と呼ばれる人たちの割合なんじゃないですかねぇ。


それでですね。「自粛警察」なんて言葉を良く聞くようになって私が頭に浮かべていたのが、私がブログで度々名前を出しているビリヤードのおける「言い訳警察」でありますよw


ちょっとの言い訳も許さず自己責任論を唱えてくる人たち。自分自身に言い聞かせる言葉を、他人に浴びせかけてくる人達。


自粛警察と全く同じなんですよね。


この騒動の中で「ウェーーイww」と遊び歩いていた人が感染したというなら完全に自己責任ですけど、仕事などやむを得ぬ事情が合って外出せざるを得ず感染してしまった人にまで自己責任論を押し付けるのはおかしいでしょ?


また、外出もしてないのに本当に完全なる不運で感染してしまった人もいるでしょうし。


それと同じで、ビリヤードの言い訳も、言い訳にしかならない言い訳がある一方で、正当な言い訳だってある。にもかかわらず全ての言い訳を刈り取ろうとするのは、まさに言い訳警察だなぁと感じるのであります。


不寛容ですね。


そしてまぁ、言い訳警察の大半は、自分のことに関しては思いっきり言い訳するっていうあたりがね(;´∀`)

 

 

3本目


たとえば自動車運転中の交通マナーについて、意見が割れたとします。


もしそのマナーをどちらかに統一すべきものだとしたら、多数決で決めるしかないんじゃないかなと思います。


ビリヤードで言えば、たとえば「ブレイク後にラックシートをはどちらが取り除くべきなのか」みたいなマナー、あるじゃないですか。


私はあんなんはどっちでも良いと思ってるんですけど、しばしば頑なな姿勢の人に出会います。


「待っている側の選手が取り除くべき」「自分がブレイクをした時に相手が取ってくれないとマナーが悪いと感じる」と言っている人がいたし。


真逆に「シートは自分で取るから、一々出てこないでほしい。邪魔」と言っている人もいた(最近もツイッターで見かけた)


どちらのパターンも、そう主張する人に複数人会ってますから、そういう人が少なからずいるってことになるのでしょう。


ではもし統一することになったとしたら。やはり多数決を取るしかないんじゃないでしょうかね。


もし少数側になってしまったとしたら「仕方がないので我慢をして、多数派に合わせよう」と考えるしかないと思います。


が、もし技術論が割れたとしたらどうでしょうか。


「A案が正しい」「いや、B案だ!!」と意見が割れ、白黒つけようってなことになった時。


これも多数決で決めちゃっていい??

 

なんでこんな話をしたかと言いますと、上級者と下級者の意見が対立した時に、数で押し負けて下級者案が通ってしまう場面というのを結構良く見かけるからです。


シートをどっちが取るかなんてのは実力は関係なく、全員を横並びにして多数決を取っちゃっていいと思いますが、技術論や精神論となったら、上級者の言う事の方が正しいでありましょ?


1対1となると下級者の言うことの方が正しい可能性も高いですが、上級者の多数派意見vs下級者の多数派意見となったら、ほぼ確実に前者の方が正しい。


でも「上級者の多数派」よりも「下級者の多数派」の方が数が多い。そこで多数決はおかしくないか?って思う場面があるわけです。


世間一般はピラミッド型と言われ、ビリヤードの場合は樽型なんて言われますけど、なんにせよ上の方に行くにしたがって数が減るのは間違いない。多数決になったら上の立場の人が不利。


多数決で決めるべき場面と、多数決は採用すべきではない場面ってのがある。


そこを見極めずに何でもかんでも多数決を取ってたら、それこそ数の暴力ってことになっちゃうよなーと思わされることがしばしばあります。