1本目
ちょくちょく書いております通り、私は初級者の頃に「シャフトが滑らなかった」という理由でオープンブリッジ主体で球を撞くようになり、そのまんまオープンに慣れて今に至ります。
今現在オープン主体で撞く理由が「ずっとそうやってきていて慣れているから」でしかなく、「自分にはオープンの方が合うと思っているから」とは思っていません。そもそもクローズドと比較したことがほとんどないですからね。
なので当然「一般論として、オープンブリッジの方が良い!」なんて言えるはずもございません。
そんな中、初級者の頃から今に至るまで、度々「クローズドで撞けなくては駄目」という「一般論としてクローズドの方が良い」という持論を押し付けてくる人に出会います。
それに反論したいのですが、しかしなんせ私がオープンを使うのは「慣れているから」でしかなく、説得力がない。
私が出来るのはせいぜい、オープン主体で撞く上級者達の名前を挙げて虎の威を借りてみるくらいの事だけなのです。
少々前に「オープンで撞く意味ってなんなの?」「クローズドで撞けなきゃダメでしょ?」と語気強く主張している初級者に出会いました。「オープンの練習をした方が良いのでしょうか?」という意味合いの質問ならば良いのですが、「オープンで撞くのは馬鹿」と言わんばかりの主張でしたので「よくもまぁ、初級者がそんだけ強気の主張をするなぁ」と思ったもんでした。
クローズドの方が良いのかオープンの方が良いのか。どういう球の時はクローズドが良くて、どういう球の時はオープンが良いのか。
それを一般論として語れる人って、どれくらいいるんでしょう??
オープンを推す人もクローズドを推す人も、大半の人は「慣れているから」程度の理由しかないんじゃないかなぁ。
上記した強気の初級者も「慣れているから」とか「そう習ったから」とか「〇〇さんがそう言ってたから」くらいの理由しか無いんだと思います。
さてさて。昨日、オープンとクローズドでの位置のズレに気づいていない人がいるってな話をしましたけど、ブリッジに関するありがちな欠点として他にも「ブリッジが引っかかってしまっている」ってのもあるんじゃないでしょうか。何度かブログネタにしたはずです。
私自身がそうでしたが、クローズドブリッジの組み方が悪くキューが引っかかってしまい、ブリッジが原因でコジってしまうってのは、初級者にはありがちだと思うんです。
確認の仕方として、こんなんがあります。
シャフトだけの状態でクローズドブリッジで挟んでみて右手を離す(見切れてるので写真からは分かりませんが、バットは取り付けておらずシャフトだけです。バットもつけちゃうと重たすぎて駄目)
右手で持たずブリッジだけで挟んでみた時に、シャフトが真っすぐ前を向いているなら可。右手を離した瞬間にシャフトがあらぬ方向に動き出してしまったら、それはコジりやすいブリッジだということです。
1枚目のようになってしまったら右にコジりやすく、2枚目のようになってしまったら左にコジりやすいブリッジってことですね。
「まっすぐ前を向いているなら可」と言いましたけど、まっすぐ前を向いている時でも油断は出来ません。真っすぐ前を向いているのならば左右方向へのコジりは出づらいということになるでしょうが、上下方向のコジりは出る可能性があります。
そこまでをチェックするためには、シャフトのバランスポイントにブリッジを組む必要がありますな。バランスポイントで組んでみて前が下がったり後ろが下がったりしたら、上下方向にこじりやすいってことになるのかな、と。
クローズドほどではないと思いますが、レールブリッジでもブリッジの組み方のせいでコジってしまうことはあるんじゃないでしょうか。
特にありがちなのは、テーブルに対して斜めに構えてレールブリッジを組む場合、クッション部には丸みがありますから、谷側に向けてキューが落ちていきやすくなります。なので、ブリッジの谷側にある指にしっかり力を入れておかないとならない。そこが緩いと、谷側に向けてコジって行きやすくなるはず。
とまぁそんな感じに、クローズドとレールに関しては「ブリッジが原因でコジってしまうことがあるぞ」っていう意識があったのですが、先日の飲み会の時には、オープンブリッジでもブリッジのせいでコジってしまうことがあるってな話が出ました。
「オープンだと上手く撞けない」という初級者の中に、ブリッジの向きがおかしくて強制的にコジらされている人がいると。
クローズドとレールに関しては、私自身がブリッジが原因でコジっていたことがある(今でも度々やらかす)ので、初級者にアドバイスをする際にも視野に入ってくるんですが、オープンに関してはブリッジが原因でコジったという記憶がないもんですから盲点でしたねぇ。
「単に乗っけてるだけだから、コジらないでしょ?」って思ってたんですけど、オープンでも組み方によってはブリッジが原因でコジることはあるらしい。
皆様、今一度ブリッジ全般を見直してみてはいかがでしょうか。
2本目
フィリピンブリッジと呼ばれるクローズドブリッジの組み方がありますよね。
私はフィリピンブリッジを組むんですけど、理由はと言えば「格好良かったから」です。
私が初級者の頃はまだ「興行目的の外国人選手の出場はお断り」みたいな縛りはなかったですし、フィリピンプレイヤーと撞きたがる人も多く、信奉者も多かった。
なのでフィリピンプレイヤーを見る機会が多く、彼らの多くはフィリピンブリッジを組む。
また、VHSで見たブスタマンテ大先生もやはりフィリピンブリッジだったし。
身近な日本人上級者達にもフィリピンブリッジを組む人が多かったこともあって、私は「格好いい」「自分もあれを組みたい」と思ったのでありました。
そのように、格好だけでフィリピンブリッジを組むようにし、そのまま使い続けて慣れて今に至りますゆえ、「あの形に組むことにどんな意味があるんですか?」と聞かれても、全く答えられませんw
「格好いいから真似をした」「そのまんま慣れた」ってだけなものですから、理由が無いんですよね。
いつぞや、とある初級者からフィリピンブリッジを全否定する意見をとうとうと聞かされました。
その初級者がフィリピンブリッジを否定する理由が「キューを通す穴が小さすぎる」「ろくにストロークが出来ない」「あんなブリッジは駄目」「あんなブリッジを組む必要性がどこにある?」だったんですけど、私は内心「いや、それは単にあなたの指が短いってだけでしょうよ。。。」と思っていました(;´∀`)
フィリピンブリッジがキツくなりすぎる人ってのは、指が短かったり、指が太かったりする人でしょうね。
「組めない」というのと「組む意味が無い」ってのは全く別の話ですよねぇ。
一番のツッコミ所は「フィリピンブリッジなんて組んでいる人を見たことが無い」っていうセリフでした。「いやいや、目の前の人がフィリピンブリッジやで、、、」「フィリピンブリッジを組む人なんて、いくらでもいるでしょうよ。。。」って思っていましたが、口には出しませんでした(笑)
そういえば、1本目で登場したオープンブリッジを否定した初級者も(2本目の初級者とは別の人物です)「オープンで撞く上手い人を見たことが無い」とか言ってたなぁ。
いや、いくらでもいるでしょ。。。。
2人ともどんだけ観察眼が無いんだろう。そして、どんだけ自己主張が強いんだろうか、、、、
話を戻しまして、私は格好良いという理由だけでフィリピンブリッジを組むようになりました。
同じような理由の人は少なくないんじゃないですかね?「レイズがやってるから真似しただけ」とかいう理由の人が多そうな気がする。
「意味があるからフィリピンブリッジを組んでいる」と考えている皆様。どんな意味があるのでしょう。どんな利点があるのでしょうか。
何気に、歴の中で他人の意見を耳にしたことが無いところなので、聞いてみたいな。
P.S.
先に文を書いて、参考写真は後で撮ったんですけど、1本目で書いた「シャフトだけをブリッジで挟んでみる」っていうチェック方をオープンブリッジでも試してみました。
おぉ。確かに雑に組んでしまうと思い切り間違った方にキューが向いてしまうぞ(この写真も右手は使わず、シャフトをブリッジに乗っけているだけです)
オープンブリッジも、向きをしっかり意識して組む必要がありそうです。