鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

阿吽の呼吸なんぞできん

先日、バグース開催のダブルストーナメントに出てまいりました。


バグースで行われるダブルスに出たのはたぶん今回が4回目。ダブルスのイベント自体は30回目くらいかなぁ?


バグースのダブルスに過去3回はキッケー氏と出ていたのですが、今回はI氏に誘われてI氏と出てみました。


(最近、新規の読者様が増えたらしいので一応説明しておきますと、I氏とは私の出身学生サークルの後輩であるBクラスプレイヤーです)


結果にはあまり期待していませんでした。一番の理由は「I氏とは普段顔を合わせていないから」です。


勝ちを狙うには私もI氏も実力不足っていう理由ももちろんあるのですが、それ以上に「阿吽の呼吸」ってものが出来ないのが大きい。


ダブルスというと、ペアで相談をしあいながら1球1球撞いていくのが醍醐味であると思うのですが、バグースのダブルスは残念なことにペアとの相談が禁止されております。相談は、1ラックに1回1分以内しか認められていない。JPAにおいてのタイムアウト方式ですね。


なので1球1球の相談は出来ないのであります。


そのため、口に出さずとも相手のことを慮れる呼吸のあったプレイが求められるわけでして、滅多に会うことのない人とペアを組んでも、それが出来るわけが無いのであります。


I氏とは居住地が離れておりますゆえ、1か月に1回~2か月に1回くらいのペースで数時間相撞きするだけ。今回も出場を決めてから当日まで、1度もI氏との練習は出来ませんでした。


そんなわけでお互い「今後に向けてのお試し」っていうくらいの気持ちで出場し、お互いそこそこ学ぶことがあって満足して帰ってまいりました。


今回改めて思ったのは「自分は、ダブルスで下級者をフォロー出来るほど上手くない」ということでした。入れに傾倒し過ぎですね。


1人で撞いている時は、我慢出しをしたり出しミスをしてしまったりしても「次でリカバリすればいい」と思えます。そして実際にリカバリを成功させるなり、リカバリできなかったとしても入れ繋ぐなりして得点に結びつけられることが多い。


正確に出せなくても入れる。


それを「入れてるだけ」「出しが下手」と低評価する人もいますが、取り切りにつながっているのであれば「プレイスタイルとして成り立っている」と評価してもらえることの方が多いです。

 


しかし、下級者と組んだダブルスの時は違います。私が普段通りの出しをしたとしても、ペアがシュートミスをしたとしたら「私の出しがダメだった」という事になるのであります。私だからこそ成り立つプレイスタイルが、下級者と組んだら成り立たない。


きっけー氏と組んだ時も、きっけー氏には散々に「あんなところからじゃ入れられない」と言われましたが、決して出しミスをしたわけじゃなくて、私の普段通りなのであります。私は「あんなところ」から入れている。


なので「きっけー氏のシュート力が低いのだ」と言いたいところなのですが、私の出しが下手ってのもやはり大きいわけでしてねぇ。


「出せ」と言われても、出せるもんなら普段から出してますしねぇ。


ダブルスにおいて、下級者側が入れ特化型であった場合はバランスが取れるかもしれませんが、上級者側が入れ特化型だとやはりバランスが悪いですな。上級者の方は出しやセーフティーが上手いプレイヤーが良いのかもしれない。


もちろん入れも出しもセーフティーもブレイクも上手い人がベストですけど、そんなんはSAやプロじゃっ!w


っていう、プレイスタイルのバランスの悪さを痛感するダブルスでありましたが、「さすがにこれは、自分のせいではないと思いたい」ってなI氏の入れミスとか、「私が意図したのと、全然違う出し方された。。。」ってなことが何度かありました。本日は後者から1つ。

 

 

f:id:YIU24564:20190512110822g:plain

 


細かいニュアンスが出せていない気がしますが、まぁ大体こんな感じでした。私が出したのが図のような配置。この3から4をI氏が撞きました。5番の位置はどこだったか忘れましたが、I氏に出しは期待していなかったので「見えてりゃいい」「ド真っすぐでもなんとかリカバリする」という気持ちでした。


I氏が入れやすいようにもうちょっと厚めに出してあげるつもりではあったのですが、少し薄めになってしまいました。私が撞くんだったら何ら問題ない配置なんですが、I氏には入れが難しいかもと思いました。への字くの字を苦手とする人は多いですからね。だからもしI氏がシュートミスをしてしまったなら仕方がないと思っていました。


出しに関しては、ただ単に押してコロコロ転がせば良いだけです。コロコロと押せば8番の右側を抜けて4番にポジショニングされる。仮に8番に当たってしまっても、悪いところには出ない。


「8番に当たっても問題ない」なんてのは後から思ったことでありまして、その場では私は「普通に押せば出る」としか思ってませんでした。ほぼイレイチで済む球であり、後は入れてくれるかどうかだと思っていたのですが、I氏の選択はといえば

 

 

f:id:YIU24564:20190512111219g:plain

 

 


あーはん?


御大層に右まで捻って、バチーンと撞いてこうですよ。


ちなみに図に引いた白線はI氏が思い描いたであろうラインです。実際には1クッション後に手球が8番に当たって4番はモロ隠れしました。


以前にネタにしました通り、I氏は常に真剣です。真剣にこんな選択をしてくるから困りものなのです。


そんなI氏のミスショットを見た後になって「そうか。I氏は今の配置で押して8番をかわせるイメージがないのか」と気づきました。

 


この件で推測したI氏の欠点が2つ。1つは「押し引きのラインが正確に分かっていない」ということ。


もう1つは、成功率が未知であるショット選択をしてしまうということ。


いくら押しでかわせるイメージが湧かないからと言って、右下バチンは厳しい。どう考えても成功させられるとは思えない球です。


恐らくI氏は、「単純に押す」という選択はあったけれど8番に当たってしまいそうでイメージが悪く、一方の右下バチンは良くも悪くも何もイメージが無かったのでしょう。


「成功率が低そう」な球と「成功率unknown」な球とで、後者を選んでしまう。思い起こせばI氏には確かにそういうのがありがちだった。B級あるあるですかね?


その日のI氏のミスの中で、この謎の右下バチンが一番気になったので、試合後に相撞きしつつ討論してみました。

 

 

f:id:YIU24564:20190512110822g:plain

 

 

「押し引きのラインが正確に分かっていない」というのを欠点の1つとして推測したわけですが、違いました。


というのも、I氏が撞くと本当に8番にド厚く当たるのです。かわすことが出来ない。


俗にいう「割れた押し」というものになってしまうわけです。


I氏は、I氏自身が撞ける押しのラインは分かっていた。欠点は「押しの撞き方が悪い」という方でした。


I氏は撞点が甘く、撞点が中心に寄りがち。


かつネロ~~っとした撞き方が出来ず、バチンバチンと叩くような撞き方が多い。


甘い撞点をバチンと叩く。そりゃぁ、確かに押しは割れますわな。


つづく

 

 

 

P.S.

 

新品中古問わず、10山かラジアルピンのOBクラシックプロシャフトを探しております。

 

「持ってて使ってないから譲ってもいいよ」「あの店で売ってたよ」などの情報をお持ちの方、ぜひご一報を!

 

 

ちなみに「OBクラシックプロシャフト」は、途中から「OBプロシャフト」に名前が変わったっぽいです。ということで「OBクラシックプロシャフト」または「OBプロシャフト」を探しております。

 

よろしくお願いしまーす!