鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

チェスクロックを使ってみる 2

昨日の続きとブレイク話の2本立て



1本目


昨日の続き



今回は自分の調子が良かったし相手は調子が悪いI氏だし、楽な配置ばかりだったしでほとんどプレッシャーがなく、チェスクロックでメンタルをやられることはありませんでした。


が、プレッシャーがかかる場面だったらチェスクロックでメンタルをやられてしまうことが容易に想像できた。


それこそ


・大きな試合
・調子が悪い
・コンディションが難しい
・10ボールで、配置はゴチャゴチャ続き
・相手はセーフティーが多いし上手い
・競った展開


とかいう条件でチェスクロックがあったら発狂しそうです。


それに加えて、この間の東日本群馬で使った、待ち席までがえらく遠いテーブルみたいな所だったらどうしよう!!一刻も早くチェスクロックを止めたいのに、遠いわ、途中のテーブルで撞いている人がいて行くに行けないわなんて状況になったら、あまりに心臓に悪くて死んでしまうかもしれない。


まぁそういう時は、両者で話し合って、お互いが席に戻るまではクロックをとめておくってことにすればいいんでしょうけどね。


なんにせよ、今回みたいに



・調子いい

・相手球入れない

・一方的な展開

・配置も楽



っていう最高の条件ですらチェスクロックのせいで良く分からんモヤモヤを抱える羽目になりましたので、シチュエーションがレベルアップしていったら色々ヤバそうです。


これは普段から慣れておかないとなーと思いましたよ。


やはり今の段階では「未知」の部分が大きすぎる。未知が一番怖い。


普段から使って色んなシチュエーションでのチェスクロックに慣れておかないといけなさそう。


簡単なやつなら2000円くらいで買えるらしいので、買ってみようかな。


今後は公式戦でどんどん一般化していくような気がしますので、皆々様も今のうちに慣れておいてはどうでしょう。


気を遣わなきゃいけないことが増えるので、スペックの低い人は頭がショートしてしまうかもしれません。要練習です。


チェスクロック対策としてこういう練習をしておくといいかなと思ったのは、まず1つは故意に遅く撞いてみること。


めいいっぱい時間を使ってみて、それで持ち時間がどれくらい残るのかを確かめてみる。たぶん私の場合は、めいいっぱい遅く撞いても持ち時間を消費し切ってしまうことは無いと思うんで「なんだ。こんだけ余るなら、別にチェスクロックを意識する必要はないな」と安心できる気がする。


もしもアッサリ時間を使い果たしてしまったらどうしましょうかね。。。


ってところで、対策その2。20〜30秒のショットクロックで撞いてみる。1人じゃ出来ませんね。仲の良い人とでも一緒に練習しましょう。


チェスクロックは持ち時間を使い果たしてもそこで負けなわけではなく、使い果たしたら2〜30秒のショットクロックが入るとのこと。ってことは、いざとなったら20秒で撞ける自信があれば、「別に持ち時間使い果たしちゃっても大丈夫」っていう気持ちの余裕が生まれることでしょう。


やっておくべき練習としてパッと思い浮かんだのはそんなもんかなー。



「こんなんがあっても面白そうだな」と思ったのは、早撞球です。


将棋の早指し、囲碁の早碁。それのビリヤード版です。早撞球とか無理やり言ってみましたけど、何がいいですかね。「早撞き」でいい?


持ち時間を通常の半分とか1/3にしてみてのチェスクロック


ゲーム性が思い切り変わりそうですが、それはそれで面白そう。発狂もしそうですがw





I氏との対戦に話を戻しまして、上の写真。これはとあるゲームの終了後の持ち時間です。


「私ばっかり撞いている」と言ったわりに、両者の持ち時間の残りがほぼ同じ。どのゲームもどのゲームもほぼ一緒でした。両者の残り時間が最大でも1分もズレていなかったような。


私ばっかり撞いているのに残り時間がほぼ一緒ってことは、それだけI氏の撞くのが遅いってこっちゃ。私の方が3〜4倍入れているだろうに一緒ですからねぇ。3〜4倍速度が違うってことだぞ(この日は私の撞くペースが早すぎたという話もある)


それでもたぶん、I氏としては早く撞いていた方なんだと思います。チェスクロックを意識して早く撞いていたように見えた。I氏は撞くのが遅いってことを自覚しておりますゆえ、なおさらチェスクロックで時間を意識させられるとテンパっちゃうんだろうな。


そうそうそう。なんせ初めてだったもんで細かいルールが分かっておりませんで、今回はラックを組んでいる最中はクロックを止めちゃってました。実際はラックを組む時間も持ち時間に含めるらしいです。


今回のテーブルはラックのコツを掴むまでは、ちょっとだけラックを組むのに時間がかかってしまっていましたが、コツを掴んでからは簡単に建てられたので、たぶん1回あたり15〜20秒くらいかな?


だからチェスクロックが動いていても大して問題が無かったと思いますが、ラックの組みづらい台だったらクロック動いているの嫌じゃないですか?ラックの時間は止めても良いんじゃないですかねぇ?


私は「ラックを組むのがやたら速いラックの下手な人」はちょくちょく見かけますけど、ラックを組むのがやたら遅い人って頭に浮かんでこないです。


話には聞くんで存在はするんでしょうけど、身近にはいないです。


なので、「なにもラックを組む時間までスピードを意識させなくても良くない?」って思っちゃう。


焦って組んでしまってラックが適当になってゴチャゴチャ配置になったら、ますます展開が遅くなっちゃいますしねぇ。





2本目


何年か前に、キュースピードのピークのポイントを「CPP」だなんて無理やり略してネタにした覚えがあります。


テイクバックの頂点はキュースピード0。フィニッシュ地点もキュースピード0。


その間に0から加速してピークを迎えて、減速して0になってフィニッシュするわけです。


キュースピードが遅かろうが速かろうが、ピークの地点はあるわけですよね。


力強く撞こうとしたら、そのピークをぴったりとインパクトに合わせなきゃいけない。ズレたらその分キューのパワーを手球に伝えきれなくなってしまう。


私はタイミングが遅れがちです。インパクトをした後になってピークが来てしまうことが多いです。


逆に手前にピークが来てしまって「キューが手球に届いていない」ような撞き方になってしまう人もいますよね。


私は、遅れがちなタイミングを意識し過ぎたあまり、早くなりすぎて「キューが手球に届いとらん!!」ってショットをしてしまうことが稀にあるんですが、本当に稀。基本的には遅いです。


ですので、私のストローク論は「タイミングが遅れがちな人」には合うかもしれませんが、「タイミングが早くなりがちな人」には全く合わないと思います。真逆ですもんね。


もう10年以上に渡って「タイミングが遅れがち」って言い続けているので、ぴったり合う日は果たしてくるんだろうか。


「一度ついてしまった悪癖を直すのは難しい」ってのを身をもって証明している私です(^^;


なにはともあれ、この間もまた遅れがちなタイミングを矯正するための練習をしておりました。


その時に「プレイの時はチョーク1〜2個分の遅れだけれども、ブレイクの時はボール1〜2個分遅い疑惑があるな」と思っておりました。


プレイで「タイミングが遅れてしまった」と感じた時は、インパクトした後チョーク1〜2個分キューが出てからキュースピードのピークが来てしまう。


一方でブレイクではインパクト後、ボール1〜2個分先でピークが来てしまう。遅れすぎです。


たぶん、時間的にはプレイもブレイクも同じくらいの遅れっぷりだと思うんです。でもキュースピードが違う分、距離ではだいぶ差が出る。


たまに、手球が1〜2個分手前にあるかのようにイメージしてブレイクを練習していることがあります。それでピッタリとタイミングが合ったりするんだから、普段どんだけ遅れてんだって話なんですよね。


それでタイミングが合うならいつでもそういうイメージで撞いていれば良いっていう話かもしれませんが、タイミングを合わせるのは良くとも撞点に不安があってミスキューしそうなので、プレッシャーがかかる場面だと出来ません(;´∀`)



「もっとシャープに振らなきゃいけないよなぁ」「ボール1〜2個分先にあるかのように振っちゃってるから、タイミングがズレるだけじゃなくて、そもそも腕の振り方がおかしな状態で慣れてしまっているんだよなぁ」とかなんとか色々考えておりました。


そんな折、ブラッドさんがリツイートしていたのをきっかけにして、北谷Pのフルブレイクを見ることになったのです。







はやっ!!!!



Twitterでも言いましたけど、ブレイクの速さもさることながら、冒頭の素振りの速さにチビりました。こんなに速くキューを振れねぇ!!


野球とかゴルフとかテニスとか、思い切り素振りをしてみると空気を切る「ピュッ」とか「ブンッ」って音がするじゃないですか。でもビリヤードだとしない。


「ビリヤードだと、そこまで速く振れないからなぁ」って思ってたんですが、北谷Pの素振り、空気を切る音してません?やばくない?



「これはもう、CPPがどうこう言う話じゃない」「そもそものキュースピードが全然違う!!」って思っておりましたよ。


北谷Pは「日本一のブレイカー」との呼び声高いハードブレイカーですし、何を隠そう私がただ1回だけ出たジャパンオープンにてフルボッコにされたプロでもあるので、体感してもおります。


当時はまだ手組の相手ラックでしたので、ハードめにブレイクを撞いていた時期。それはもう恐ろしいまでの精度でハンパないブレイクをされました。


ただ、西のプロであることもあって、生でブレイクを見る機会はあまりありません。かつ、試合やチャレマなどのイベントの時にはフルブレイクなんてしませんからね。フルブレイクを見たのは、この動画が初です。


はやっ!!!