鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

今朝の朝日新聞一面でしたが、名誉棄損について「個人利用者によるネット上の表現行為でも成立判断は緩やかにならない」との最高裁判決が出ましたよ。


これはますますもって、しっかりとブログ記事を書かなくてはならない!!


と朝っぱらに思ったものの、別に名誉棄損するような事は書いておらんな。



と気合が空回りした今日のネタは、ビリヤードの話も出るが、主題はビリヤードにない。予めご了承あれ。あと、2、3日に分けるべきほど、メチャ長いです。



学生の頃に比べると球を撞く頻度はグッと落ちたし、体力も集中力も衰えたとは感じますが、集中力なんぞは元から無いに等しいんで減った所で大した話じゃないし「昔のように撞けない!」などと本気で感じた事はまだ無いです。


調子良かった月の翌月に「先月は調子良かったのに、今月は駄目だ!」みたいに思う事はしょっちゅうありますが、全体的に見て「ピークを過ぎた」と思う事は無い。ちょっとずつだけど、まだ上手くなっていると思う。


この歳になっても、ビリヤードやっていると未だ「若い」と言われる事がありますが、サッカーやってたらもう中堅だし、フィギュアスケートなんてやってたらベテランだ。もう引退を考える歳。自分が球を始めた歳よりも前に、オリンピックで金メダルを取って引退するような選手もいるんだから。


選手生命が長いと言うのは良いことだけど、短いからこそ綺麗に咲くという部分もあると思うので、弛んだ長い選手生命もいかがなもんかと思う事もある。


ベテランプレイヤーIさんに話を聞くと、ピークと言っても「シュート力のピーク」「勝率のピーク」であって、歳を取ったからこそ撞けるようになる球もあって、年齢と共に色んな楽しみ方が出来るのがビリヤードの面白いところだそうだ。


Iさんから頂いたアドバイスが「若いうちにしか撞けない球もあるから、若いうちは若い球を撞いておいた方が後悔しない」「歳をとってからの後悔は、若いうちの後悔の比じゃない」


これは色んな人から言われた事だけど、もはや若くないからなぁ。とは言っても、10代までしか出来ない事(し難い事)、20代までしか出来ない事、30代までしか出来ない事ってのがあるそうなので、歳を取っても常に「今できる事」を考えるべきだそうだ。


また別の日に、Iさんも含めて常連さん達で同じような話をしていた時。その場にいた方々はベテランさんばかりでございました。


その時、常連の一人(名前を存じ上げませんが。。。)が言った事が頭に残っている。


「引き出しの多い万年B級になるか、引き出しの少ないA級になるかは、早い時期に決まると思う」


話をまとめるとこんな感じだ。


趣味としてビリヤードに接している限りは、練習時間に限りがある。選手生命が長いと言っても、若いうちでないと伸ばしづらいスキルもある。


若いうちこそ伸ばせるスキルは「勝ち」に直結するスキル。歳をとってからでも伸ばせるスキルは、プレイに幅を持たせるスキル。


後者のようなスキルばかりを持つと「上手いんだけど勝てないプレイヤー」になるということだ。


前者のような伸ばし方をすると、「プレイに幅が無いのでプロになると苦労するが、アマチュアなら問題ないだろう」とも。


自分が初級者の頃は、上級者から、あーしろこーしろ、あれはしてはいけないこれはしていけないetcetc…と口うるさく言われて反感を持っておりましたが、自分もAクラスになってみて同じような事を思うのは、結局はそういう事なんだと思う。勝てるプレイヤーになるか、上手いだけのプレイヤーになるかの分かれ道は、結構早目にくる。


自分の場合は、初級者時代に週40時間だか週50時間だかの球撞き時間があったから、紆余曲折しまくっていても何とかAクラスに辿りつけたけれども、一般的な球撞き時間だとしたらそうもいかないだろう。また、自分と同じ時期に始めて同じようにジャンキーになった同じ年頃の面々にだいぶ差をつけられてしまったとも思っている。


「そんな回り道していて、目標に到達出来るのかい?」という問いかけが、上級者から初級者へのお小言なんだと思う。


「球撞きの上達!」を目指すのであれば、無駄な練習なんてものは無い。


けれど、限られた球撞き時間の中で「勝ちたい!」のであれば、無駄な練習はあると思う。


一般論として「人生は短い」とは良く言われる。球人生も思うよりはずっと短いに違いない。


「クラス分けは、技術よりも勝率が物を言う」と考えている自分だからこその考えかもしれないが、決して大きく間違った意見では無いと思う。





とまぁ、それは一般アマの話。ちょぃとトップ選手に話を移します。



選手生命が長いと言う事は、一流選手が長く一流でいられるわけでありまして、多くの一流プレイヤーが長きに渡って研鑽を積んで行くわけですよね。


となると、競技としてはだいぶ成熟したものになるんじゃないかと思う。


どんな競技にしたって「道を究める!」ってのは無理だろうけども、他の競技に比べてより高みに近づけるのでは?まぁ、比べようがないですけどね。


世界のプロ選手たちを見ていても、若手プレイヤーには若手プレイヤーなりの、ベテランプレイヤーにはベテランプレイヤーなりの強さがあって、その強さの理由がある。


若手プレイヤーの爆発力は一般の人や初級者にも分かりやすい強さである一方、ベテランプレイヤーの上手さというのは玄人受けするものでありましょう。


若手だとかベテランだとか言っているけども、あくまでも傾向の話であって、ベテランプレイヤーであっても良く言えば若々しい、悪く言えば青い球を撞く人もいますし、若いのにやたらと老獪な球を撞く人もいる。


そんじゃぁ、その両方を兼ね備えたプレイヤーはいるのか?


などと考えるきっかけになったのは、ビリヤードとは全く関係無いんですが、youtubeでドラムの動画を見ていてでした。


自分は日々「ビリヤードはプレイするのが楽しいのであって、見るのはあまり。。。」と言っておるわけです。


自分のプレイ技術向上のため「勉強」という名目で上級者のプレイを見る事はしょっちゅうありますが、「見ていて楽しい」と思う事はまずない。


なので、ビリヤード動画も滅多に見ない。ビリヤード動画を見ていて夜更かし。。。なんて事もないのです。


一方で、ドラム動画は夜更かしすることがあるw


ビリヤードと同じく、勉強の名目でもあるし、単純に見て聴いて楽しいとも思うからだ。


そんでまぁ、この間見ていたのが、当時は16歳であったというドラマーの動画だったのですが↓(ドラムの映像ですし、10分ほどありますので、興味の無い方はスルーしてください)




16歳でこういうプレイをされると、本当に困る。


困るどころじゃない。呆れる。チビる。恐れ慄く。衝撃を受ける。


表現は何でもいい。


16歳という、まだまだ先が長い年齢でこんだけのプレイが出来てどないすんねん!!っちゅー感じですわ。


16歳と言うと呉珈慶の優勝が浮かびますが、このドラマーほどの衝撃ではない。たとえるなら16歳の呉珈慶の爆発力に、レイズのテクニックと、さらに曲玉の要素を加えたようなもの。


さすがにそれは言い過ぎかな。2割くらいイメージダウンしてくださいw



いつか、シュート力も手球コントロールもセーフティーも、ブレイクも駆け引きの上手さもメンタルの強さも、全てを兼ね備えた若手プレイヤーなんてのが出てくる事があるのでしょうか?


ドラムってのは勝負事ではないので良いですが、ビリヤードでそんな選手が出てきたら大変ですね。


負けじと周りのレベルも引き上がるか、諦めるプレイヤーが増えるか、どっちでしょ。



ドラム界にも神だとか仙人だとか呼ばれる方々がおるのですが、神と呼ばれる「Buddy Rich」をyoutubeで検索すると、トップにこの動画が出てくる。





この映像は亡くなる1年前だと言うから、69歳だ。

こんなのを見ると、ビリヤードは本当に一生涯接して行けるんだろうって思わせてくれます。


ちなみに、バディ・リッチのドラム歴は1歳からスタートだという。


超一流を目指すなら、早期教育は必須なんでしょうね。


P.S.


on the hillでworld pool mastersの予選通過者を見ていたんですけどね

“2010 PartyPoker.net World Pool Masters”:予選通過者最新情報: BLOG at On the hill !


以前にブレイクを紹介したジョン・モーラの名前を見つけて「あぁ。やっぱり有名選手だったんだなー」と思ったんですけど、この12名の中に知っている名前がジョン・モーラを含めて3名しかいないんですが。。。


それって普通ですか?疎いんですか??