鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

ひっかけを知らない

 

1649文字

 

1本目

 

自分の趣味の布教を日々試みているSさんを見ていて思ったこと。

 

Sさんの趣味は、1回にかかる費用が高い。1万5千円ほどかかる。

 

月1〜2度程度の趣味なので月あたりにしたらそう大きな額ではないでしょうが、1回が高い。だから布教するのが難しいだろうなぁと思っています。

 

Sさんは「ぜひ一度やってみて!絶対にハマるから!!」としょっちゅう言ってるのですが、良く知らないことに1万5千円をドーンと出せる人はあまりいないんじゃないでしょうか。「試しに」で出すには高い。

 

おかげで、Sさんの布教活動に引っかかった人を私は1人も見たことがありません。

 

むしろ、Sさんがあまりにしつこく言ってくるもんだから、周りの人達は嫌気がさしているまである。かえってアンチを作ってしまっているような。。。



もしSさんが本気で「布教したい」「一度やってみたら絶対にハマる」と思っているのであれば、「初回は私が奢ります」をやるしかないんじゃないかと思っています。「私が1万5千円出すので、やってみてください」とか「もし満足できなかったら私がキャッシュバックします!」とかにすれば、お試し参加する人は出てきそう。

 

でも、そういう話になると今度はSさんの方が「そこまでして布教したいとは思わない」と考えるはずw

 

知人という程度の関係性だと、布教する方もされる方も手間も金もかけずにやりくりしたいんですよね。



1万5千円に比べたら、ビリヤードはグッと試しやすい価格ですよね。それこそ、本当にちょっとのお試しなら1000円で行けるし、多少お洒落な店に行って飲み食いしつつのビリヤードをしても4〜5千円もありゃ十分だろうし。

 

でも、そんな5千円程度であっても「俺が払うから、一度ビリヤードやってみてよ」と言おうと思える相手って物凄く限られませんか?w よほどの親しい相手、親しくしたい相手くらいですよね。

 

また、「一度やってもらえば、ビリヤードを好きになってくれる!」と思えるほどの自信もないですしねぇ。



今回思ったのは「全額私が払うから、試しにやってみて!」と言いたくなるくらい布教したい相手じゃなければ、しつこく誘うべきではないだろうなってことでした。

 

手間をかけずに相手の反応伺いをするのは2〜3度まで。それ以上しつこく声をかけるんだったら「全額俺が出す」という覚悟は必要かなぁ。

 

しつこく声だけかけ続けるってのは、かえって逆効果な気がします。「しつこい」と思われて、布教者個人が嫌われるだけじゃなくて、趣味自体が嫌われる可能性がありますからね。




2本目

 

学校で習うようなお勉強分野だったら誰もが均等に学ぶ機会を与えられていますが、独学が基本であるビリヤード。知識を得るタイミングが運次第だったりしますよね。

 

不必要に高難度な知識を授けられてしまっている初級者がいると思えば、基礎知識が抜け落ちている上級者がいたりもする。



今年のある日に私が驚いたのが、引っ掛けの発想がない上級者に会った時でした。

 

歴は30年。私よりも遥かに腕前が上のトーナメントプレイヤー。そんなキャリアのプレイヤーが「クッションタッチした先球を捻って入れる」という発想を持っていなかった。かなり驚きました。

 

私は歴数ヶ月の時にOさんから教わって覚えました。歴の最初期から知っていたこと。だからこそ「基本の基本の知識」というイメージがある。

 

けども、それを知らない上級者がいたことで、「私は運良く初期に知ることができたが、運が悪いと自分では気付けないようなことだろうか?」「だいぶ実用的な知識だと思うんだけど。これを知らないと組み立てが制限されない?」と考えこんでしまいました。



たぶん「引っ掛けも知らないなんて、大した事ないプレイヤーなんだろう」と思う方もいらっしゃると思います。が、メチャ上手い人です。名前を出したいw 名前を聞いたら「えっ!あの人が!?」って驚くと思う。それくらいの上級者が引っ掛けを知らなんだ。

 

うむ。これ以上言いたいことはないです。ただただ驚いたという話をしたかっただけw