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マイテーブル所有者の某B級氏。
マイテーブルを購入する以前は当然のことながら球屋で撞いていたわけですが、1人練習をしたり相撞きをしたりしている姿を見ていて「見栄を張りすぎ」と感じていました。あまりにも冒険をしなさすぎる。得意なショットしか選択しない。不得意なショットを選択しなさすぎる。
相撞きであれば得意なショットだけで組み立てるというのは妥当と言えるかもしれませんが、1人練習は結果を重視する必要がない。
B級氏が1人練習でまで得意なショットばかりを選択するのは「周りの目を気にして」「『俺は下手じゃないぞ』というアピールのため」だと推測していました。
その推測が的外れだったとは思いません。それも実際に原因の一部ではあったと思います。が、それが全てではなかったと気づいたのはB級氏がマイテーブルを買ってからです。
マイテーブルということは周りの目がありません。誰の目を気にする必要もない。そんな場で慣れ親しんだ私と相撞きしている時も得意なショットしか選択しないし、話を聞く限りはマイテーブルで1人練習をしている時も同じらしい。
周りの目が無いわけですから「他人への見栄」は理由にならない。どうやら、そもそも「失敗をする」ということ自体が嫌いなようです。
全く冒険をしない人の心理について以前にちょろっとネタにしました。ほんの小さな冒険(初めての飲食店に入ってみて、500円程度の定食を頼むというくらいのもの)であっても、失敗だったと感じるとその日は失敗を引きずり続けて、1日中大きく気分が落ち込んでしまうらしい。まことに難儀なメンタルであります。
某B級氏もどうやらそういう性質があるようで、たとえ誰の目も無い1人練習であっても失敗をしたくないらしい。だから得意なショットしか選択しない。苦手なショットはやらない。
これでは永遠に上手くなりませんよね。「安定したB級」になるだけで、A級にはなれない。
長い時間をかけてB級氏を諭し続けた成果が出たのか、最近やっと「仰っていたことはもっともだと思って、最近は苦手なショットも練習するようになりました」と言ってくれました。
成長したと褒めてあげたいけど、「お前は歴何年だ!!!」という気持ちのほうが勝ってしまうww
ま、成長が微々たるものであっても、前向きなのであれば見守ることにしましょう。
と、ここまでは他人事の話でしたが、自分も同じなのであるという話がここからです。
私はミスをしてしまうこと自体は気にしません。気にするにはミスを積み重ねすぎた。さすがに気持ちが慣れています(ミスの痛みに慣れすぎてしまうのもいかがかと思いますけどね、、、)
そんな私ですが、某B級氏のプライベートビリヤードルームを借りて、人目の無い環境で1人練習をしている時までブレイクを全力で振り抜くことができない。その原因は、突き詰めていけば「金」であるようです。
「全力で振り抜いてミスブレイクをして、何かを壊してしまったらどうしよう」という気持ちが強いらしい。
B級氏のプライベートルームにある物を壊してしまっても、せいぜい5万円程度の弁償で済むと思います。手球を傷つけてしまっても5000円程度ですし、マイキューを破壊してしまっても5〜10万程度。
そのくらいをポンと気にせず出せるくらいの金銭的余裕があれば、思っきりハードブレイクができるんじゃなかろうか。けど、その余裕無し。。。。
さて。これが人目のある環境でのハードブレイクとなると、制約が増えます。
「人に怪我をさせてしまうのはマズイ」はやはり大きいですね。人身事故となると賠償額がグンと跳ね上がりますし、金銭的な問題だけじゃないですしね。避けたい。
そしてまた、やはり「人目がある中でのミスは恥ずかしい」という思いが大きく出ます。おかげで、欠点改善のための練習に踏み切れないことが多々ある。
- 欠点を抱えたままの安定した35kmブレイク
- 欠点を改善するための試行錯誤をし、不発を繰り返すブレイク
やるべきは後者なのですが、つい見栄を張って現状維持の前者を選んでしまうことがある。
ほんとにもう、周りの目を気にしすぎというか、しがらみが多すぎというか、、、