鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

手球を見る

 

2319文字

 

1本目

 

ある練習日のこと。

 

店内に知り合いは誰もいないと思って悠々と練習をしていたのですが、X(Twitter)を通じて私を知っていたという方(以下Nさん)から声をかけられました。Nさん曰く「Twitterを見ていて思うより、ブレイクが強いですねw」とのこと。

 

Nさんは私なんぞでは全く相手にならないハードブレイカーでした。アベレージで40kmを余裕で越える。当然、ブレイクを見る目がある。Nさんからすると、私が日頃SNSやブログにアップしているブレイク動画は「いっつもタイミングが合っていない半端なブレイク」と感じるそう。全くもっておっしゃる通りです。

 

私は「ハードブレイクが好きだが、センスがなく下手」と自称しているわけですが、Nさんの私に対する評価も私の自称通りだったそう。「好きなんだろうけど、下手だな」という印象。

 

それが、実際に撞いている私を見て良い方に印象が変わったそうなのですが、、、、

 

歯に衣着せずハッキリと物を言うNさんの話を聞いていて、私は「はぁ。人が抱く印象ってのは良く分からんなぁ」って思っていましたw



私がSNSやブログに載せるブレイクは私の中での「中の上」くらいの当たりであることが多いです。なぜ「上の下」以上のブレイクを載せないかと言えば、確率が低すぎて撮影できないからです。上の下程度で1日に数発。上の中となると数ヶ月に1回くらいしか出ない当たり。上の上など歴の中で数回というレベルw

 

なので、確率が低すぎてその瞬間にカメラを回していることが無い。載せられるもんなら載せたいが、そもそも撮影ができない。

 

比較的確率高く出る当たりが「中の上」というくらい。それしか載せようがないのであります。

 

今回、Nさんは私が練習している風景をちょくちょく横目で見ていたらしい。その中で私は何度か上の下程度の当たりを出していた。ネット上には載せることができていない良い当たりのブレイクが何度か出来ていた。それを見てNさんは「思っていたより強い」と思ったもよう。

 

しかしながら、上の下の当たりが出たのなんて片手で数えられる程度の回数です。ほとんどが中の中くらい。時には下の上くらいのカス当たりをすることも。

 

平均したら、ネット上に乗せているブレイク動画の印象を大きく下回ってたはずなんですけどね。MAX(上の下)を見て評価してくれているらしい。

 

そういうもんでしょうかね??

 

たとえ確率が低くても大当たりをすることがあるのであれば、ポテンシャルはあるということ。そのレベルまで高められる可能性はあるということ。そこを評価してくれているのかな。



ハードブレイクに関しては「人のフリ見て」ができないんですよ。だって、ハードブレイク練習をしている人をほとんど見かけないんですもの。

 

見かけても

 

  • 私より遥かに下のレベルの人
  • 私より遥かに上のレベルの人(ave40km以上)
  • 35km程度でドヤってる人

 

この3択。

 

1は高い評価をしようがない。2は高い評価しかしようがない。3もまた高い評価はできない。

 

私のような「当たった時には40kmくらい出るが、当たらないと30kmを下回る」というようなハードブレイク練習をしている人を見たことがないww

 

そういう人を他人事として見かけたのなら、そういう人を見た時に私がどういう印象を持つのかが分かるんですけどね。見ることがないからなぁ。

 

私と同じような、振れ幅が非常に大きいブレイク練習をしている人を見た時。果たして私はMINを見るのかMAXを見るのかAVEを見るのか。どこで評価するんだろうなぁ。



2本目

 

プラクティスストローク(プレストローク。シゴキ。練習ストローク)の最中は目線が先球を向いたり手球を向いたりと行ったりきたりするわけですが、インパクトの時にはどこを見るのか。

 

私、プレイに関しては歴の初期に「先球を見る」と決めました。

 

特定の球の時には手球を見ていることもありますし、期間限定で常時手球を見て撞いているようなこともありますが、基本的には先球に目線を固定して撞くという方針のまま変わっておりません。

 

長年その方針でやってきたため、「手球は見ていない」という意識が私の中にあったのですが、どうやらそれは間違いだった(手球を見ていないわけではない)と気づく出来事がありました。



私、プレイの時はキューが顎につくくらい頭の位置が低めです。

 

 




大体こんな感じの視界。

 

一方で、ブレイクのインパクト時には頭の位置が高くなっているので



 

だいぶ雑ですが、こんな感じの視界です。

 

ブレイク時の頭の高さだと、手球を目に入れようと意識しないと入ってこない。先球を見ていると手球が目に入ってきません。

 

一方でプレイの時の頭の高さだと、ピントは先球に合っているけれど手球のことも見えている。見てないと思ってましたが、ボンヤリとですが結構見てるみたいです。

 

試しに、ブレイクの時の頭の高さでプレイを撞いてみたら、狙った撞点を撞ける自信が全く湧いてこないww 端っこの方を撞こうとするとミスキューしそうな不安すら覚える。

 

「この視界だとプレイですら撞点を撞く自信がなくなるんだから、そりゃぁブレイクは自信なくすわ」と気付いたのでありました。

 

頭の位置が低ければ、先球を見ていても手球も視界に入っている。頭の位置が高いと、意識して手球を見ようとしないと手球が視界に入ってこない。

 

手球が視界に入っていないと、撞点やタイミングを合わせる自信が持てなくなるらしい。

 

んなわけで、「ブレイクの時は手球を見るべきだな」という結論に落ち着いたのでありました。



今まで幾度となく「ブレイクの時は手球を見たほうが良いのでは」という仮説が立っては破棄されてきましたが、今回はどうなることやら。