「ケースバイケースである」「発言主の事を知らないと、なんとも言えない」という、毎度恒例の話です。
「球回りにあーだこーだと文句をつけるやつ、なんなの」と言っている人を見かけました。発言主が求めていたのは共感の声だったのでしょう。
ですが、私はその発言主のことを全く知らないので「なんも言えねぇ」としか思えませんでした。
- そもそも球回りは悪くなかった（相手と同程度か、それ以上に良かった）のに、「球回りが悪い」と言い訳する奴
- 確かに球回りが良くはなかったが、あまりにも言い訳がましい奴
こういう人は確かにいる。私の頭にも、強烈な何名かの顔が浮かんできます。こういう人達のことを批判するのは分かります。もし発言主がこういう人を頭に浮かべていたのなら賛同するのですが、一方で
- 自分で散々に渋残しをしておきながら「球回りなんかで言い訳するなよｗ」とか言い出す奴
これもいる。「どの口が！」と言いたくなるやつ。
とにもかくにも運気に恵まれていて、球人生常にフロックを出す側であって出されることはほとんどないような人っている。そういう人が「球回りで文句を言うな」とか言ったってなんの説得力もないじゃないですか。「お前が言うな！」としか思えない。
「自分が恵まれているだけである自覚がない」の程度が酷い人っていますよね。
親ガチャの話なんかは典型例ですが、時事ネタでいえば「ほとんど対策をしていないのに、運が良いからコロナに感染していないだけの人」なんてのがそうでしょう。
ただ運が良いだけなのに。ウィルスを過小評価するし、対策を練っている人のことを馬鹿にもするし。そのくせ、いざ罹患したら急にしおらしくなったりしますでしょ。
知床の観光船事故の時にも言われていました。「いつ事故が起きてもおかしくなかった。人生を運だけで乗り切ろうとしている人はいる」と。ほんとそれ。
ビリヤード例を出しますと、何度もネタにしてきましたこれ。
B級〜Aに上がりたての頃、この辺からサイドスクラッチをすることがあまりにも多く「こんなところからスクラッチをするなんて！」「運がない！！」とか思っていました。
しかし、あまりにも頻繁にスクラッチを繰り返した末に「どこにクッションさせるかを正確にイメージしていない自分が悪いのだ」と悟りました。長クッションのどこらへんに入れるかをほとんど考えていない。「なんとなくこの辺」しか考えていない。
「これは普通にスクラッチがある球だ」「スクラッチしてしまうのが不運なのではなく、何も考えていないのにスクラッチしないのが『ラッキー』なだけである」と気づいたわけです。
そう気づいて、クッションのことをしっかり考えるようになってからはスクラッチが減りました。上達した。
今でも出しまで考える余裕が無い時にスクラッチさせてしまうことはありますけど、撞く前から「スクラッチの可能性があるけど、出しにまで気が回らないのだ。南無三！」と思っているし、スクラッチしてしまっても諦めます。
そんな私と同等以上の腕前や歴があるのに、なおこういう球を「スクラッチするような配置じゃない」「スクラッチしてしまうのは不運である」と考える人は少なくない。まさに「運気だけで人生を乗り切ってきた人」であります。
「球回り」に関しても同じです。
日頃散々に悪い球回りを経験していてなお「言い訳は出来ない。対応出来ないのであればそれは自分の実力不足である」と言える人は格好いいですよね。
一方で、運が良く、球回りの悪さをほとんど経験したことがないような人が「球回りが悪いだなんて、ただの言い訳」なんて言っていたら、、、、ねぇ？
同じことを言うのでも、やはり「誰が言うか」が大事なわけで、「誰」なのかが分からないことが多いネット上ですと「この人はどっちの立場の人なんだろうな。それが分からないと賛成も反対も出来ないな」と思うことがとても多いですよね。
そんなのは分かりきった話ですので、発言主のことを知っている人だけが賛成や反対の声を上げればいいのであり、見ず知らずである場合は「ノーリアクション」が正解なんでしょうね。下手に声をあげるべきではないですな。
余談ですが、稀に自身の運の良さを自覚した上で「人生なんてのは運ゲーなんだから、運気に恵まれている自分は選ばれし人間である。俺すげー」みたいな人がいますね(；´∀｀) ありゃもうダメだ。
駄目だと思いつつ「人生なんて運次第なんだから、運の良さを誇ることの何が悪いのか」という考え方を否定しきれない自分もいます。。。
