鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

練習方法?

 

1本目

 

私は「練習方法」というものを考えたことがありませんでした。

 

「練習方法なんてものを考えなくても、日々課題はいくらでもあるだろうに」と思っていました。

 

センターショットを撞いているだけでも、バラ球を撞いているだけでも、ボウラードをやっているだけでも、9ボールをやっているだけでも、いくらでも自分の欠点が見つかり、いくらでも課題が浮かぶ。

 

練習方法なんてものを追い求めている人は、思考停止してるんじゃないか?という思いがありました。

 

しかしそれは、私には初級者時代に潤沢な練習時間があったから。質より量でゴリ押し出来たからこそであり、充分な練習時間を確保出来ない初級者さんが効率的な練習方法を追い求めたくなる気持ちは分かるなぁと思えるようになりました。



じゃぁどんな練習をすればいいのか?巷で噂になっているあの練習方法やこの練習方法は効果があるのか?

 

と聞かれても何も分かりません。

 

以前から定番の練習方法はありましたし、近年は各種SNSを通じて色んな練習方法が公開されていますよね。

 

それらに効果はあるのか?と聞かれても分からんのです。自分ではやったことがないんですもの。

 

効果が0な練習方法なんてもんは無いでしょう。やれば何かしらの技術は身につく。けどその効果の程がどれくらいなのか、実戦の役に立つのか、「役に立つんですか?」と聞いてきた人が求めるような効果があるのかどうかは知らん。

 

「世界のトップランカーがやっている練習方法!」なんてのもありますけど、世界ランカーがそれしか練習をやっていないはずがない。あくまでも練習の一部であり、それだけを練習してどの程度の効果があるのかという疑問はありますし。

 

「練習時間の限られた初級者が、それだけをやって効果が得られる練習方法とは?」となると、そもそもそんなものは存在しないとも思える。

 

今までの練習に加えて特定の練習方法を追加したら上達したってのはあると思います。ある程度の基礎が身についているBクラスAクラスが一皮向けるのに役立つ練習方法ってのはあると思う。

 

けど、特定の練習方法だけを採用した初級者がAクラスレベルにまでなるってことはなさそうですけどねぇ。。

 

結局は、その都度その都度自分に合った練習を自分で考えてやるか、それが出来なかったり面倒だったりするのであればレッスンを受ける。それしか道は無い気がするんですけども。




2本目

 

「『最高の店は?』と尋ねられても困る」という話をしばしば。

 

私は歴の中でそこそこ多くの店に足を運んでおります。そのためか「その中で1番良かった店は?」と聞かれることがたまにあるのですが、答えられません。

 

「コンディションがいい店」「コスパが良い店」「上級者と相撞きしたい時にはいい店」「初中級者の相手を探している時にはいい店」「5-9をしたい時にはいい店」「ブレイク練習をするのにいい店」などなど、条件をつけてもらえれば答えることが出来る。けど、総合点を出せと言われても、正直「突出した店はないです」としか言えません。

 

「1人練習はしやすいが、相撞きはしづらい」とか「相撞き相手は見つけやすいが、1人練習には向かない」とか「コスパは良いが、民度が低い」とか「コンディションが良いが、場代が高い」だとか、どの店も一長一短です。




先日、とある初級者さんから「ホームを作りたいとは思うのだけれど、『ここ!』っていう店に巡り合わない」と相談されました。

 

わかりみが深い。

 

「二度と来ない!」なんて思うほどの店はそうそうないですけど、逆の「この店に根を下ろすぞ!」と思うほどの店も無い。

 

ホームを決めるにあたっては、まずは「アクセス」で足切りがありますよね。どんだけ高評価の店だって、物理的な距離があったらそうそう足を運ぶ事はできない。ホームには出来ない。

 

私が今まで一度行ってみて「この店いいな」と思った店の大半はアクセス面で足を切られます。遠い。

 

「この店最高!!」とまで思うに至るには、何度も足を運ぶ必要があると思います。1回2回では「いい店だな」くらいまでしか思えない。何度も通って良いところも悪いところもしっかり見てこその「最高!」になるわけでして、アクセスで足を切られるような店は「最高」の段階まで持っていきようがないんですよね。「最高かもしれないが、よく知らない」という評価しか出来ない。

 

そして、頻繁に足を運べる範囲内の店には、申し訳ないが「最高!」と思うほどの店はない。

 

人生、大体のことは妥協の産物です。人によっては、生涯の伴侶すら妥協で決めているかもしれません(この間そんな話になってた、、w)

 

「これだ!!」ってものに巡り合うには、相当な行動力が必要だし、なんだかんだで最後は運が必要。

 

諦めて「マシ」なのを選ぶのが現実的かなと思います。