1本目
「体が元気だと、かえって手球が合わない」みたいに思ったこと、ありませんか?
いっつも仕事終わりの疲れた体で撞いていて、その感覚に慣れちゃっているもんだから、体調バッチリな元気な体だとショットが強くなり過ぎちゃうとか。
はたまた筋トレをしている方々などは、「筋力がついたら、手球が無茶苦茶になった」なんて感じたこと、あるはず。
慣れてしまえば元気な時や筋力がついた後の方が良いのだけれど、慣れるまでは従来の方が良い球が撞けるってことはありがちだと思います。
似たような話で私が最近感じているのが、押しのキュー切れについてです。
何か月か前に押し球の練習を重点的にしまして、以前は「引きはそこそこ切れるが、押しの切れを出すのは苦手」と思っていたのが、今は押しも引きもほぼ均等に「そこそこ切れる」という自信があります。
しかし、まだまだ付け焼刃状態なので、コントロールが出来ていないもよう。押しが切れすぎて全く意図せぬラインで手球が転がってしまうこと多々。
「ちょっとズレた」とかじゃなくて、笑ってしまうくらいイメージとズレます。相手からしたら「ふざけてんの?」ってくらいの謎の押しの切れを出してしまって手球がドソッポに転がっていくことが何度か。
持てる武器も、使いこなせないと意味がないですな。練習しよ。
2本目
タイミングが全く合わず、絶不調を迎えていたある日のこと。
手球が毎度毎度イメージより転がらず、「タイミングが合っていないせいだろうか」「それとも、湿気の影響でコンディションが重いのかなぁ??」なんて考えておりました。イメージの8割くらいしか転がってくれない。
段々とタイミングが合ってきて、完璧なタイミングで撞けた時には、今度は逆にイメージよりも2割くらい強めに転がってしまうww
同じ力加減で撞いているつもりでも、タイミングが合っている時と合っていない時では3割くらいは手球の転がりが違うように感じます(私のストロークの場合の話ですし、かつあくまでも体感での判断です)
同じ距離を転がすにも、タイミングが合っていないと一生懸命撞かないといけない。タイミングが合っている時は軽く撞いただけで転がってくれる。
タイミングがズレると手球を上手く転がせないなんてのは分かり切った話なんですけど、思っていた以上に差が出るっぽいなぁと感じたのでありました。
3本目
2本目のネタは私の体感で判断しただけのものでしたが、3本目はちゃんとした根拠のある話です。
お待たせしました、検証結果です。
— 栃木在住へっぽこA級 (@A94365720) 2020年10月22日
横軸が撞点高さ(真芯より上に)。
縦軸が真芯を撞いた時の手玉速度を100%とした比率です。
21mmではミスキューしたので18mmはほぼ限界撞点と思います。
キューアングルは一定のまま撞点高さ変えてます。
キューはBK-RUSH/22oz/ホワイトダイヤモンド pic.twitter.com/aXRGg0I417
こんな情報をいただきました。
多くの方は興味がない話でしょうけども、同じキューの角度、同じキュースピードで撞いた時、撞点が変わると手球のスピードはどれくらい変わるのかという検証結果です。
人力ではなくストロークマシンを使用しての検証ですので、人力の場合よりも正確な結果と言えると思います。
押し球や引き球を撞いた時は、真ん中を撞いた時に比べてどれくらいスピードが減じるのか。
ブレイクの際、撞点を変えるとどれくらいスピードが落ちるのか。撞点がズレてしまった時、どれくらいロスをしているのか。
分かったところで何か上達に結びつくわけではないですが、一部の人には需要のある情報だと思います(笑)
限界撞点を撞いた時には76%になるという結果が出たわけですが、これは大体イメージ通りでした。
主に自分自身やプロのブレイクを計測しまくり、同じ力加減で撞いたつもりの時のMAX値(しっかり真ん中を撞けた時)とMIN値(ミスキュー寸前のカス当たりをした時)のスピード差から、限界撞点を撞いた場合には2~3割減になるという結論を出してブログにも書いたことがあったような?
私が気になったのは、6mmズレても98%、9mmズレても96%であるという点です。
真ん中を撞こうとしたのに6mmズレてしまったなんてのは、結構なズレですよ。9mmなんてのはなおさらで、私が「全然当たらなかったー!」なんて思ってる時のズレ具合は9mm以内に収まっていると思います(ただし、実戦中に限る。一人練習中は平気でミスキューしますので、、w)
私の体感的には6mmズレたら5%、9mmもズレたら1割は減じているイメージだったんですけど、全然らしい。
そうなると今後のブレイクに対する姿勢がちょっと変わってきます。
まず、普段「いい感じに撞けたけど、ちょっと芯を外してしまった。ちゃんと芯を撞ければ〇〇kmくらいは出てたかもしれないのに!!」なんて思うことが多々あるんですが、芯を食っても〇〇kmは出ないということが分かりましたww
芯を外してしまった時の結果に5%なり10%なり上乗せした数値を「芯を食った時のスピード」として妄想していたのですが、実際には大差ないようだ。
もう1つ。栃木在住へっぽこA級さんも仰ってましたが、スピードアップを図るにあたって「撞点を正確にしよう」と考えるよりも「もっと思い切りキュースピードを出そう」と意識した方が良いかもしれないってことです。
私は「そこそこいい感じの撞き方が出来たけれども、ちょっと撞点がズレてしまった」なんていう時には、その撞き方を定着させつつ、撞点を正確にしようという方面で練習をします。
が、スピードアップを第1に考えるのであれば、そこでやるべきことは撞点は現状の多少ズレた状態のままで良いから、さらに速く振れるように練習した方が良いのかもしれない。
ミスキューをするほどの撞点のズレは問題外ですけど、9mm程度までのズレに収まっているのであれば、撞点の精度アップは後回しにして、どんどんキュースピードアップの方に意識を送っても良いのかもしれない。キュースピードはこれで充分っていう段階になってから、撞点のことを考える方が良いのかも。
いや、これは結構大きな収穫だ。今後の練習方針が変わるぞ。
P.S.
このネタがアップされる頃には、私はへっぽこA級さんにお会いしているはず、、、w