鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

フロックが無いと勝てない

昨年、東日本冠の群馬、千葉、埼玉と出たわけですが、季節は一巡しまして2019年の初陣、東日本東京9ボールに出てまいりました。


戦績を先に言っておきますと、128名のシングルトーナメントにて勝勝負で終了でした。

 

この間も書きました通り、私の公式戦へのテンションが「一緒に出て楽しいと思えるような人に誘われた時だけ出る(もちろんスケジュールが空いているというのは前提で)」なもんですから、昨年は誘われなかったから東京は出なかったんですねw


今年は誘われたので出ることに。昨年の埼玉(12月)に出た時点で今年の東京に出ることは決めておりました。

 

いや、違うな。誘われたんじゃなくて、私の方から「東京10ボール出ようよ」って打診したんだった気がする。


公式戦に3回出て、そこそこモチベーションが上がっていた上に「10ボールの試合に出たい」という欲求もあったから、あの時だけは自分から誘ったのでしょう。

 

誘われた時しか公式戦に出ないって言ってる私が自分から誘うくらいですから、相当にやる気があったんですよ。


群馬、千葉、埼玉は9ボール。東京は10ボール。10ボールの試合に出てみたいという欲求があるくせに、自発的には試合に出ず誘われた時しか出ない。そして私を誘ってくる人は10ボールは敬遠する。よって10ボールの試合に出たことが無かったのです。

 

東京は10ボール。「初めて10ボールの公式戦に出るぞ!」とやる気を出していたわけですが、そのやる気は約1か月前に失われました。要綱が発表されたその日です。

 


今年は9ボールでの開催

 

 

一気に気持ちが萎えてしまいましたが、それまで10ボール開催だと思ってやる気を出していた私は、複数人に「出る」と言ってしまっており、さらには「出ようよ」と誘ってしまったりもした。いまさら引けなかったのです。


出なきゃいけない。しかしやる気が出てこない。微妙なテンションのまま時間は経過。


昨年公式戦に出た9月~12月は、平場での相撞きをそこそここなし、試合の直前にはハウストーナメントに出場して予め注意点を見つけておくなど、準備をしっかりしました。


ところが今回は、ハウスに出るのはおろか、相撞きすら全くしない日々でした。1回1~2時間の一人練習を週3回ほどやるだけ。そんだけ。


1週間ほど前に今回の目標が決まりました。「『本当にA級?』と言われない程度の球は撞く」という非常に低い目標になりましたww


しかし、なんだかそれすら危ないかもしれない。あまりに相撞きをしなさすぎて、いきなり公式戦に出たらA級陥落球を撞きそう。


そう思いながら試合の4日前にブラッドさんと相撞き。フルボッコにされる。

 

(試合前の1か月で、たぶんこの日しか相撞きをしていない、、、)


負けるのは仕方がないにせよ、自分があまりにも球を入れなさすぎる。「いくら公式戦に向けてのモチベーションが低いとはいえ、さすがにこのまんまだと恥をかくだけだぞ」と思い直し、ラスト4日で追い込もうと思うも。。。。


ここ最近ネタにしていた「周りを囲まれて練習しづらい」だの「めっちゃガン見される」だの、ネタにしてないですけど「その台を使いたいから、お前は早く帰れ」的な出来事もあったりして全く練習に身が入りませんでした。しかし何故だか球は入り出す。調子は上向き。


そして試合前日。突如としてやる気が湧いてきたのです。


「追い込まれるとやる気を出す!」「当日までには調整してくる男!」「帳尻合わせの達人!!」などと自画自賛(?)しておりましたww


そうは言っても、結局最後の追い込みも1人撞きしかしていませんから、本番でどうなるかは分からん。いまさらどうしようもないから、開き直るしかない!

 

(そういや、初心者と相撞きした日があったっけか。それはまぁ、ほとんど教えているだけでしたから相撞きにカウントせず、、、)

 


そして当日。


まず最初に思ったことは「近いって楽だわぁ」ってことでした。


昨年出た群馬、千葉、埼玉は、1番近かった千葉でも車で片道90分ほどです。ドライバーは私。試合開始時点でHP・MPゲージ共にエグれているわけですよ。


対して、今回の会場のロサまでは徒歩&電車で30分ほど。元気です。元気もりもり。近いは正義。


体調面に関しては、若干お腹が痛かったのを除けば今回はほぼ万全でありました。これ大事。


今回のフォーマットは9ボール7先(B級L級は6先)交互ブレイクのシングルイリミネーションです。運営曰く、1回転70分を見込んでいるとのこと。

 

7先交互ブレイクという少し長めのフォーマットですが、全32台あるロサですのでサクサク試合が進行します。


私の初戦は2回転目にて。対A級。


本当は相手選手の事も含めて色々書きたいんですけど、どこで誰が見ているか分からないし(というか、実際に会場に読者様がチラホラいたみたいだし、、、)こちらとしては悪く書いたつもりがなくてもどう受け取られるか分かったもんじゃないので、自分の事だけ書くことにします。


私は1回戦を撞きながら「普通にアベレージくらいには撞けてるわ」「自分、本番に強いわ」とか何とか思ってましたw 試合開始からまだ何ラックかしか経ってない頃にですよ。


なんせ、あまりに相撞きをしてなくて不安ばかりだったのと、この間の相撞きでの内容が酷すぎたので自分に対するハードルがメッチャ下がっている。


練習時のアベレージくらいの球を公式戦でも撞けている。そのことに満足して「もう『本当にA級?と言われるような球は撞かない』という目標は達せられた」とか思っていた私でした。本当に志の低い男です。


確か2-5くらいまでリードされていました。それだけのリードを許しながら「普通に球入るわー」とか満足していた私ですよ。トーナメントプレイヤーの方々には完全に馬鹿にされるやつですね。


「『負けても内容が良かったら満足』なんて思っているようなプレイヤーは、絶対上手くなれないよなー」とか試合中に考えている私は絶対に上手くなれない。


球が入ることに満足した私は、調子に乗ってマクり、6-5で先にリーチをかけました。そして私のブレイクターンでしたのでマスワリを出せれば終了です。

 

 

ガチ盛りノーイン

 

 

肝心な場面でやらかしましたね。。。

 

そしてヒルヒルに追いつかれ、最終ラックを得点出来て勝てたわけですけど、最後の締めがまぁ酷かったですね。締まってない。


最後、こんな3球が回ってきました。

 

 

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これを7番を左下コーナーへのバンクを狙いつつ、手球を8・9の裏に持って行くというアンセをすることにしたんです。シュートアンドセーフティーというより、セーフティーアンドシュートな感じでして、セーフティー7割くらいのつもりで撞きました。


そしたら7番が入った。あんまり狙って無かった方は成功した。では、狙いだったセーフティーの方はどうかといえば

 

 

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手球ここ。どこがアンセじゃ!!


7番がショートして外れたのなら7番が短クッション際に転がってかろうじてセーフティーになったかもしれませんが、ロングだったらもう終了ですよね。手球を8・9の裏にっていう構想はどこへ行ったのか。


この時点で既に情けないわけですが、続きましての8番。

 

7番でのアンセがイメージ通りに決まっていれば、7番が入った場合も8番はもっと入れやすいはずだったのですが、手球がドソッポでしたからこれです。

 

 

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こうなってしまいましたが、皆様だったらどうしますでしょうか。なんか配置図だと右上コーナーにガッツで入れに行けそうですけど、実際には8番がもうちょぃ上の方にあったんだっけかな?右上コーナーへの入れは無く、上のサイドに直に入れに行くのもほぼ無理っていう感じでした。


私にはここまで来てセーフティーという選択肢は無いし、この配置でのアンセもいい案が無い。なので「外したら諦める」という渾身のサイドバンクを選択しました。結果

 

 

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9番への出しの関係で、少し強めに撞いたんです。そしたらショートしてシュートミス。しかし強く撞いたからこそのダブルバンクでイン。。。。


9番への出しだけは綺麗に決まっていたもんだから、相手からOKが出て終戦です。全く締まらん!!


こういう8番のダブルバンク、コールショットの10ボールじゃ当然駄目じゃないですか。9ボールだからこそ許されるわけですよね。


狙ったのと逆のサイドポケットに入るなんてのは良くある話であり、平場だと「どっちかに入れー!」とか言いながら撞いている人もいるし、昔とあるSA様も「ダブルバンクは、抜けた場合の保険として考えている」と言ってました。一応は狙いなんだとか。


けど私の場合は狙ってないし狙えるような腕前でもないし、良くあることであり事前に予測がつくとはいえフロックでしかないわけで。申し訳なさしかないです。そんな1回戦でした。勝てたのはラッキー。

 

1回戦総括「勝つには運が必要である」

 

東京9ボール話も、断続的に続く(バドミントンの話も東京9ボールの話も、まだ続きを書いておらん)