鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

他人と自分

1本目

 

ブログでしばしば「上級者」という言葉を出します私。これには2通りの意味があります。


1つは「上級者と下級者」という相対的な評価としての上級者です。


この場合はたとえばJPAのスキルレベル2の人と3の人の比較であっても、3の人が上級者ということになります。


私が相対的な意味で「上級者」という言葉を出す時は、必ず「下級者」もセットで出てきます。「上級者」という言葉を見た時点で「とっても上手い人」をイメージするのはやめてくださいw


勘違いされないように「下級者」の方を先に文章で出していることが多いとは思うのですが、徹底はしていないので(笑)

 

上級者のもう1つの意味合いが、初級者・中級者・上級者という3段階で分けた場合の絶対評価としての「上級者」です。


絶対評価と言っても定義があるわけじゃないので、何をもって「上級者」とするかは人によりけりのイメージ次第でしょうけども、少なくともC級を「上級者」として考える人はいないでしょう。


で、その絶対評価としての初中上に関して、度々書いておりますが、私は自分自身のことを中級者であると思っております。

 

BC級の人の中には「A級は上級者」と考えている人が結構多いんですけど、A級以上の人で「A級になったら上級者」と考えてる人っているんだろうか??


A級は上級者であると考えている人って、初級中級はどういう括りをしているんだろうか。C級=初級、B級=中級、A級=上級ってんだったら、初中上なんて言い方をせずに単にABCで言い表せば良いだけですしねぇ。違う意味合いがあるからABCではなく初中上と言うわけでして。


もしかして「中級」がなくて、初級と上級の二択なのかな??その二択だとしたら「A級になったら上級」と私も考えるかなぁ。


以前に私が「初級者に向けて」というブログネタを書いたところ、後日Bクラスの人から「初級者だけじゃなくて、B級の自分でも参考になった!!」と言われました。私は「あー。この人は『自分は初級者ではない』と思ってるんだな」と苦笑しておりました。


私の中では、そのB級さんくらいのプレイヤーは初級者の扱いであり、思いっきりその時のブログ記事のターゲットになっていたのです。


初級中級上級のイメージって、ABCのクラス分けイメージ以上に人それぞれ大きく分かれそうだなー。

 

 

2本目


外国と日本とを比べての「外国はこういうところが優れている。日本も真似すべきだ」といった趣旨のネット記事をしばしば見かけます。そしてそういう記事に対してかなりの高確率で「なんでもかんでも外国の真似をすれば良いというものではない」「日本は日本である」といったコメントがついております。


どちらに賛同できるかは、その時次第であります。当たり前の話ですけども。


他人の長所は真似るべきだし、短所は真似るべきじゃないし、どっちでもいいならどっちでもいいわけですよ。


他人の長所を褒めた記事に対して「よそはよそ、うちはうち」「真似る必要はない」なんて言ってたら賛同出来ませんし、どっちでも良いことであれば「真似る必要はない」に賛同しますし。


言葉にしてしまえば当たり前の話なんですけど、案外分かっていない人は多いし、自分も自覚がないだけで分かってないんだろうなぁと思います。


明らかに真似た方が良い他人の長所を「人は人、自分は自分だ!」とか言って突っぱねるような人も少なくないですよね。


また、「憧れ」という感情は特に厄介だと思います。


皆様にも好きなプレイヤー、憧れのプレイヤーっているんじゃないかと思いますが、憧れのプレイヤーの全てを真似しようとするとロクなことにならんと思うのです。


憧れのプレイヤーにだって欠点はある。その欠点まで真似をし出してしまうとか。


長所でも短所でもなくどっちでも良い真似る必要が無いことなのに、真似ようとして物凄く苦労をして時間を浪費したりだとか。


真似るべきか否かの判断はただでさえ難しいのに、「憧れ」という感情はさらに判断を鈍らせると思うのです。

 

他人を真似るべきか否かはその内容次第になるわけでしてケースバイケースなわけでして、判断をするのは簡単じゃないわけですが、そもそも判断をしようともしていない人たちをしばしば見かけます。


冒頭の外国の真似話で言えば、外国へのあこがれを持った人はなんでもかんでも真似をしようとする。短所か長所かなんてのは考えない。外国がやることは何でもよく見えてしまうから、是非の判断などせず全部真似しようとする。


そして反対に「外国は外国、日本は日本」派閥の人の中には、日本礼讃の気持ちが強すぎて外国の全てを否定し、日本の欠点ですらも肯定するような人もいますでしょ。


個人レベルにまで落としてもそうで、自分の軸というものがなくて何でもかんでも他人の真似をしようとしちゃう人もいれば、自己愛が強すぎて他人の事は全否定って人もいる。


他人の長所すら否定する人ってのは、自己愛が強いとも言えるし、良し悪しよりも慣れ不慣れを優先して「今更自分を変えるのめんどくせー!」って人もいますよね。


どちらにせよ偏りは良くない。他者の良いところは取り入れ、悪いところは切り捨てる。そういう判断をしっかりすべきかなと思います。