皆様、試合の「格」ってものを考えたことはありますでしょうか。
プロの試合を見てみますとG1だとかG2だとかあるわけですが、やはり1の方が格が上ってことになりますし。国内戦に比べて海外のビッグトーナメントは上ってことになるんでしょうし。
低いレベルに話を移しますと、ハウストーナメントと公式戦ではやはり格が違いますよね。
ハウストーナメントの中でもお店によりけり「遊びに近いハウス」から「公式戦に近い雰囲気のハウス」まであって、レベルも様々。
どういう雰囲気のハウスが好きかは人によりけり分かれることでしょう。その日の気分で、どういうハウスに出たいか変わるって人も多いと思います。
10年も前の話になりますが、当時はまだ中堅A級という程度の腕前だった現SA様が、遊びに近い雰囲気の試合に出てC級に9番フロックインを連発されて負け「C級が試合に出るな、馬鹿野郎!」と憤っていたのを良く覚えております。
そう言いたくなるような負け方は私もしたことがあるので気持ちは分かるのですが、しかしながら人事として冷静に考えてみると、遊びに近い試合だというのは予め分かっていたはずなのです。
フロックを連発するようなプレイヤーが出てくることは容易に予想できたわけだし、運だけで勝ち負けが決まってしまう可能性があるフォーマットであることも分かっていたはずで。
嫌なら出なければ良い。出るなら割り切って出るしかない。
それが正論かなと思います。
さて。通称「学生選手権」と呼ばれる大会があります(正式名称忘れたw)
私も学生だった頃に2度ほど出場したことがあります。
一応、毎年開催されているCSカードが必要な試合ということで「公式戦」の括りに含まれるんだろうなとは思いますが、格式の高さは一切ございません。
私が出ていた頃の話なので、もしかしたら今は変わっている点もあるかもしれませんが、まずドレスコードは一切ございません(もしかしたらサンダルは不可程度の事はあったかもしれない)
なにより、予選3先、勝ち進んでも4先であります。
そして、3先で試合時間90分のテーブルとかが何台も出るような大会です。レベルは推して測るべし。
試合に出てみるまでは「もっとセット数長くしろ!」って思っていたんですが、あのレベルのプレイヤーが出てくるなら進行上、3先で仕方ないなって思わされました。
というわけで、CSカードが必要な試合であるという点では公式戦ですが、「出場したことのある公式戦」にカウントしようと思う試合ではございません。
また、恐らく今もやっているのだと思いますが「世田谷大会」と呼ばれる試合がありました(これも正式名を忘れたというか、元から知らなかったと思うw)
東京のことをご存知ならすぐに分かると思いますが、その名の通り世田谷区で行われる試合です。
クラス別に開催される試合でして、私はB級の頃に2回出ました。
A級になってからは世田谷と縁がなくなったためにA級戦には出場したことがなく雰囲気は分かりません。
少なくともB級戦はハウストーナメントですね。
世田谷大会もCSカードいるんですけど、ローカルもいいとこですしB級戦だったしで、これまた「出たことのある公式戦」にはカウントしていません。
私がカウントしている公式戦は、ジャパンオープンと幾つかの地方公式戦だけです。
しかしですねぇ。その地方公式戦の幾つかは「カウントしていいのかなぁ」という思いがあります。
レベルは申し分ないんです。見渡せばSA様だらけだし、連盟員もたくさん。B級以下の出場者はほとんどいません。
けども、雰囲気が。ハウストーナメントと大差なかったんです。下手したら、賞金額の大きなハウストーナメントの方が、よほどピリピリしているかもしれない。
一部のトーナメントプレイヤーの方は「トーナメントプレイヤーこそがビリヤードプレイヤーだ」みたいに思っているようですが、実際にはトーナメントプレイヤーもビリヤードプレイヤーという全体の中の1コミュニティでしかないと思います。
全体でも少ないってのにトーナメントプレイヤーとなったらなおさらでして。顔見知りだらけなんでしょうね。
なんかね。「なれ合い」的な雰囲気出している人がたくさんいたんですよね。地方公式戦。同窓会みたいな。
こっちはね。「よーし。公式戦出るぞ!」と意気込んで出てるんですよ。それでいてハウストーナメントみたいな雰囲気じゃ「だったらハウストーナメントで良いかな」ってなっちゃうわけですね。
「雰囲気関係なく集中出来なきゃダメ!」とか思う人もいるのかもしれませんが、雰囲気を味わいに行っているんですよ、私。ピリピリ感を味わいたいのに、ピリピリしてないんだもの。フィーが高いだけのハウストーナメント。
「楽しい」にも違いがあるってな話はしばしばしております。
猛者が「試合を楽しんできます!」みたいなことを言った場合の「楽しい」と。
酒飲みながら「うぇーーい!」とか言っている「楽しい」と。
私がね。「公式戦にはあまり出ない」って言うと「楽しいのに!」って言ってくるトーナメントプレイヤーの方がいます。
SA様なんかは「あのヒリついた感じの中で球を撞くのが楽しい」っていう、いかにもSAらしいことを言ってくれて、それは納得なんです(笑)
でも中には「うぇーーい!」の方の楽しさを感じて公式戦に出ている人もいるっぽくてですねぇ。嫌ですねぇ。
運営する側の人にしても、参加者の少なさに悩んで「気軽に出られる試合作り」なんてのを求めることもあるみたいですけど、、、
気軽に出られなくて良いんですって。それじゃハウストーナメントですよ。
公式戦ならばやはり「公式戦!」っていう格が欲しいなぁと。
私はそう思うのであります。
滅多に公式戦に出ないチキンならではの考えってことになってしまいますが、どうなんでしょう。