鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。


3本立て


ネタ1



球撞きの上達には色々な要素が絡むので、撞いた時間と実力が完全に比例するというわけでもないけれど、とはいえ球撞き時間が上達に必要な重要な要素の1つである事は間違いないのでございます。


仮に、球を始めてから1000時間でBクラスになれるとしたら。


毎日10時間撞いていたら3カ月そこらでBクラスになれる。


1回4時間の週2プレイヤーだとしたら、125週、2年半ほどかかる事になります。


前者は後者の9倍近い速度で成長する計算になります(実際は、そんな単純なもんではないけれど)


前者が1カ月で克服したミスを、後者は9カ月し続ける事になりますよね。後者が1ヶ月間くらい悩んだことが、前者にとっては3〜4日の悩みでしかない。


何故こんな話をしているかと言いますとね。


私は球を始めて9カ月でBクラスになりました。


世の中には1カ月でBクラスとかいるので、そういうのと比べてしまうと話になりませんけど、凡プレイヤーとしてはだいぶ早い方でしょう。


正直、もう球を始めた頃の記憶はほとんど無いのでうろ覚えですけど、球を始めて8カ月目が12月で「年末」という丁度良い目安がありまして「今年中にBクラスになろうかな」なんて思っていたような。


けど結局は「まだまだかなぁ」と踏ん切りがつかずに年内には昇級しなかったわけですが、その数週間後には「もうBで良いや」ってなって昇級した覚えがある。



今現在の遅々とした成長スピードから考えると信じられないけれど、その数週間だけで自分が納得するような成長があったんでしょう。BからAに上がる時ほどの葛藤はCからBへの昇級には無く、適当だったことも関係していますけど。


んでですな。自分の初級者時代が遠い昔であることもあり、そういうスピード成長をしていたために初級者と呼ばれる期間が短かったこともあってか、当時の事があまり記憶に残っていない。そのため、今現在初級者真っ只中のプレイヤーをみていて「自分が初級者の頃、こんなミスしたっけな?」と首を傾げることが多々あるのです。


そのミスが、その人も含めた特定の初級者特有のヘンテコミスなのか、単に昔の事なので自分もやっていたのを覚えていないのか、成長著しい時期のミスなんて忘れ去ってしまっているのか。


どんだけ想像をめぐらせてみても男性プレイヤーは女性プレイヤーのコンプレックスを真には理解できないわけですけど、上級者から見て初級者の気持ちってのは過去の自分ですから、思い起こせば分かるはずなんですけどねぇ。


初級者に教える時、なるべく初級者と同じ目線に立とうと思うんですけど、思い出せん。。。。



ネタ2


まだ球を始めたばかりの、ホーム店員Nさん。


「かなりのブランクが空いた元Aクラスが、再び球を始めたら何クラスなのか」が気になったらしい。


JPAのクラス分けと同じように、9ボールのクラス分けだってクラスダウンがあったっておかしな話ではないはずなんですが、無い事になってますよね。


自己申告なんで、降級したけりゃすればいいんですけど、なんだか「降級なんてあり得ない」ってのが一般論になってしまっていますからねぇ。


なんでなんでしょね?横綱みたいに、クラスに相応の実力が無くなったら引退しろってか?


それはともかく、Nさんは一度AクラスになったらAクラスのまんまという答えを聞いて「永久にA級。。。」というのがツボに入ったらしい。


こっちが真面目に球撞いている最中も「永久にA級」とブツブツ呟いているもんだから、追い払っておきました。



永久にA級ってのもおかしな話ですが、永久にC級や、永久にB級ってのはずっとマシな話で。


半年くらい前の話ですけど、Bクラスの時から知り合いのSさんと同じ試合に出た時の事。


Sさんは今や実力的にはSAクラスであります。


私とSさんが共にBクラスで、BC戦でしばしば顔を合わせていた頃。その頃にBクラスだった人で、今もBクラスって言う人はたくさんいる。


その一人が今やSAレベルになったSさんと試合で当たるとなった時、試合前にこんなこと言っているのを耳にしてしまいました



「あいつ(←Sさんのこと)上手いけど、肝心な所でミスするから負ける気しないんだよね」


うん。。。。それ、5年前にも同じこと言っているの聞いたわ。。。


Sさんが5年前と変わっていないと思っているんでしょうかね。案の定全く相手にならず、Sさんの圧勝でしたよ。


皆さんの周りにもいませんか?いつまでたっても昔のイメージのままで他人を評価する人。あたかも成長なんてしないと思っているかのように。


1回2回見ただけで、もう将来性が無いかのような判断を下したりする人。成長なんてしないと思っているかのような。


そういう人を見る度、私は思うんです。


「いつまでも成長しない、将来性が無いのはあなたでしょう。。。」と。


メッチャ毒吐いてますけど、私、相手が毒を吐かない限りはこっちも毒吐きませんので、そこんとこご承知置きを。。。


何年も目立った成長が無いプレイヤーってのは、他のプレイヤーも同じだと思っているのか、同じだと思いたいのか、上達や成長なんてしないかのような言動が目立つ気がします。


「今のままでは勝てない。もっと上手くならないと」ではなく「一生これ以上は上手くなれない」的な評価を他人に下す人。将来を見ようとしない。


そういう人がスカウトマンになると、某球団のように即戦力になるプレイヤーだけを取って使い捨てにするんでしょうな。


って何故だか話がプロ野球に行ってしまった(笑)



ネタ3


球撞き頻度によって成長スピードは全然違うのだから、ビリヤードを始めてからの年数だけを見た「歴」では実力の判断は出来ないわけですが。


一方で、実力ではなく歴が物を言う場合もあると感じることがございます。


たとえば、球を始めて2年目くらいに得られる知識があったとして、2年目でCクラスだった人は「Cクラスの頃から知っていた」になりますし、2年でAクラスになった人は「Aクラスになってから知った」ということになりますよね。


自分自身が上手くならないと得られない知識ってのも当然多くあるのですが、歴によって決まる知識も多いと思います。


なので、超スピードで成長したプレイヤーは「今さら」「Aになってから知った」っていう知識が多いんじゃないですかね?


超スピードで成長したプレイヤーは、考えより先に体が動くフィーリングプレイヤーが多いと思います。


伸び悩みを感じた頃に初めて頭を使い始めて一皮剥けるけれど、根本にあるのはフィーリング。


逆に、ゆっくりとした成長をする人は、自身の成長より先に知識がどんどん流入してくるので、悪く言えば「頭でっかち」になりがちな気がする。


まぁただそれは「ビリヤードの事を考えている時間は長いけれど、撞く時間は短い」人の話であって、ビリヤードの事を考える時間も無く忙しく日々を過ごしている人は知識を得る時間も無いわけですからね。


同じ球撞き時間が短いプレイヤー同士なら、案外後者の方が良いような気がしないでもない。


知識が成長を抑制するパターンってのは、稀でも何でもなく普通に良くありますからねぇ。


だからといって、何にも考えずに適当に撞きゃ良いというわけでは、もちろんございません。