「ほとんど相撞きしかしない」って言う人がしばしばいるわけですが、純粋な疑問なんですが、どういう風に相撞きしているんでしょう?
自分の場合「上手くなりたい」という気持ちももちろんあるんですが「あれを試してみたい!」ってな事が、日々大量にあるのであります。
「試したいことを試す」そんな欲求を充足するのがビリヤードの大きな楽しみの1つでありまして、その欲求を満たすのに最適なのが一人撞きなので、一人撞きが好きなわけです。
相撞きとなると「勝ち負けはどうでもいいやー」って時じゃないと、結果がどう出るか分からない新たなこと試せませんでしょう?
私的に、一人撞きというのは試したいことを試したり、苦手なことを練習したり、出来る自信が無い球を出来るようにする場。
相撞きは出来る自信がある球を使って組み立てて行く場。という位置付け。
なので、相撞きばかりでは、今出来ることはさらに精度が上がるかもしれませんが、今出来ないことは上達しないわけですよ。
ですので「相撞きばっかり」って言う人は、俺からしたら
・ 負けても良いと思っている
・ 新たな技術を身につける気が無い
・ いつも格下しか相手にしていない
の、どれかってイメージなんですが、、、
相撞きばっかりの某Tさんは「実戦で必要なショットは大体実用レベルにあるので、後はそれらの精度を高めていくだけだから」と言ったようなことを言っていた。
けど、Tさんの場合はそう言うに余りある実力があるし、プロになるつもりは無いので、そこまで上を目指すつもりは無いとも言っていたので納得出来るんですがね。
B級の人でも「相撞きばっかり」って言う人が結構いるので「はて?」と。
相撞きが楽しいから相撞きばかりってのは合点がいくのですが、上手くなる手段としての100%相撞きってのを主張されると、やっぱり疑問です。
上手くなるためには練習が必要で、相撞きは練習の場にはならんと思うのです。
練習する→相撞きして反省をする→練習する→相撞きして反省する
っていう流れが必要だと思うので、相撞きばかりでも駄目、一人撞きばかりでも駄目。
自分としてはそれが普通だと思っているんですが、、、、
そういえば、ビリヤードを趣味にしている、とある元プロツポーツ選手と話をしたことがありまして、ビリヤードプロも交えてこんなことが話題に上がりました。
たとえば、絶対に勝ちたいと思っているG1の試合があって、そのG1の試合が行われるまでにG2の試合が3つある。
G1での勝率を上げるためには、どうするかって話しなんですがね。
要約すると「プロとして捨て試合をするってのは駄目だけど、もし本当に絶対に勝ちたい試合なのであれば、他の試合は捨て試合にした方がいい」ということでした。
G2の試合に出るなってんじゃなくて、出るんだけど勝ちに行くな、ということ。
G1の試合までのステップにしろってことです。
プロの世界での調整ってのは本当にシビアで、毎回毎回ベストな状態を保つのは至難。
下手にG2の試合で勝とうとしてG2の試合日に合わせて調整していくと、G1の時に狂う可能性がでかいんだとな。
練習途中で賭け球に誘われて、中途半端な状態で勝とうとすると壊れる。。。ってのと似た感じなんですかね?
常に誠心誠意の本気ってのがスポーツマンだとは言いますが、それはかえって迷宮への入り口なのかもしれません。