鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

サンビリコンプレックス

3本立て


1本目


以前、11先(11先をやろうとしたわけではなく、結果的に11先になっただけだけど)でキッケー氏に負けたことがありました。


調子が悪いやらテーブルコンディションが合わないやら、反面きっけー氏は調子良さげに撞くやらで、なんかふっつーに負けました。


きっけー氏が度々言っているのは、きっけー氏のMAX(絶好調時)は私のMINよりも高いということ。それは確かにそうだと思う。


誰にでも調子の振れ幅はある。アバウトに私が絶不調時が70で絶好調時が90という70~90の幅で推移しているとしたら、きっけー氏は50~75とか。そんな感じで。


私が70の時にキッケー氏が75で撞いたら、私は負けてしまうのであります。


きっけー氏が好調で私が不調で、そこにコンディションやらなんやら色々合わさってくると、ハンデが無くともキッケー氏に普通に力負けすることはある。


ただやはりお互いがアベレージ以上に撞けている時であればたとえハンデがあっても私は負けませんし、アベレージ以上に撞ける率も経験値で勝っているぶん私の方が高い。


結果、やはり長い目で見れば私が勝ち越すのであります。負け越してたら私がAじゃないかキッケー氏がBじゃないっていう話になりますからね。


ちょうど今はプロ野球クライマックスシリーズ。シーズンを通して大きく負け越していたようなチームが短期決戦では勝ってしまったりします。勝負事はなんだってそういうもんなのです。


さて。Bクラスと対戦する時のフォーマットとしてありがちなのが5-4や6-4のハンデ戦です。


そういうフォーマットで、Aクラス昇級後に何度かほとんど撞けずにBクラスに負けたことがあります。


そうなりますと当然「相手がBじゃないだろう」って思ってしまうわけですが、Bクラスでもたまに爆発してしまう事ってありますよね。私相手にはバチバチな球を撞いていたのに、次の対戦ではアッサリ負けているBクラスってのもいました。


かくいう私も、B級時代に4連マス1度、3連マスを2度出した記憶があります。でもドB級でした。たまたま爆発した時に相手をした人が不運であるとしか言いようがありません。


Bクラスも中盤を越えてきますと「調子が良い時はAクラス並」になってくるので、たまたまその「調子が良い時」に対戦してしまうと、私もグダグダしていると負けてしまうのです。


そういう「たまたまAクラス並の球を撞いた」というBクラスなら良いのですが、アベレージとして「1度外したほぼ確実に取り切られる」っていうBクラスもいて、それはさすがに「Bじゃないだろう」っていう話になりますよねぇ。


まぁまぁまぁ、そういうSB問題は置いとくとして、私がBクラスに負ける場合、最も多いのが自滅であります。相手が上手かったのではなく私が下手だったという負け方。


相手が4先だった時の負けパターンでありがちなのは「2点は私の自滅、1点は相手のラッキー(一か八かのショットが決まるなどの「スーパーショットを決められてしまった」系。単純なフロックである場合もある)、1回は普通に取り切られる」で計4点。


ほんと多いです。そういう負け方。


マスワリばっかりでの勝利を「相手が関係ない勝利」だとしたら、自滅での負けは「相手が関係ない敗戦」ですわな。。。


そういう自滅球を撞いてしまうことがまだまだあって、嫌になります。


でも、逆の立場で、私が相手の自滅でチャンスをもらって「私何もしてないんだけどな。。。」っていう勝利を収めたことがSAやプロを相手にした時でもあるので、あのレベルになってもちょっとした調子やコンディション試合で、自滅球を撞いてしまうことはあるのでしょう。安心!!


いや、安心とか言っている場合じゃない。




2本目


1本目から続く話でもあり、昨日のアンケートを取るに至った「コンディション対応に失敗して痛い目を見た」出来事の話であります。



まずは復習から。私とサンビリについて。


私とサンビリの出会いはもう10数年前。


その出会いから今に至るまでコンスタントに足を運んではいるのですが、基本的に一人練習か仲間内での球撞きしかしておりません。


サンビリにて、最もプレッシャーを感じ、最も真剣に球を撞いていたのがJPA


JPAは始めのうちは奥の方の台(サンビリをご存知の方のために一応台番号を言っておくと、17〜19です)をホームテーブルとして使っていたのですが、私があまりにも対応出来ずあまりにも嫌がるものだから、手前の台(1番&2番)に変えてもらいました。


1番2番は、テーブルがちょっと低いことを除けば、さほど苦手では無いコンディション。JPAという緊張する場でも充分に球は撞けました。


ようは何が言いたいかといえば、十数年通っておきながら、1番2番以外の台で真面目に球を撞いた経験がほとんど無かったのです。


JPAで真剣に撞いていたのは1番2番テーブルだけ。他の台では一人練習か友人知人達とのあまりプレッシャーの無い球か、どっちかしかやったことがありませんでした。


他のテーブルであっても、真面目に撞かないなりに入れの難しさだけはずっと感じておりました。サイズだけを見ればボール2個分以上あってガバッと開いているのですが、「開口部の大きさだけではポケットの渋さは測れない」の典型例でありまして、球受けがとにかく悪いです。


まるでスヌーカーのような感じで、レール際の球などは、一定以上のスピードで撞くと入れが存在しない場合があります。厚みがシビアな上に、ショットスピードも一定以下に抑えなきゃいけない。厚みがどんだけ正確でもショットスピードが速めだと入らない。


その上、テーブルによってはかなりヨレるので、ショットスピード低めで撞いたら撞いたで今度はヨレて入らないっていう。どうしようもない。


イモQさんは「ガコビリ(ガコガコするサンビリ)」などと呼称しておりますが、まさにそんな感じです。


先月はサンビリPABCに出ました。JPAを除いたら、サンビリ歴十数年目にして初めて真剣に球を撞く場でした。そしてJPAでは1番2番しか使っておりませんでしたから、それ以外のテーブルを広く全般的に使っての真剣な場としては初だったのです。



コンディション、難しくね??



って改めて思いました。もう入れが難しいというだけの話じゃない。


ただ、PABCの日は雨&空調故障中(あの時点では空調はもう直っていたという話もある。なんにせよピンピンでした)ということもあって、湿度が高めだったからなおさら難しかったんだろうとうい思いがありました。


さて、その後も2回ほどサンビリで仲間内トーナメントをやりました。


どちらも普段はそこまで真剣になるトーナメントではないのですが、なんせPABCでサンビリのコンディションを気にしながら真面目に球を撞きましたので、続けてサンビリのコンディションを意識しながら真面目に撞いてみました。



この店、無理じゃね??




2回とも、ほぼ崩壊に近い球を撞いてしまいました。意識し過ぎたせいもあるとは思うんですが、それにしても難しい。


ハウス1回、及び仲間内トーナメント2回。計3回サンビリで真面目に球を撞いてみて思ったことはと言えば「手球コントロールに難があり過ぎる」でありました。


いや、「コンディション対応力が低すぎる」の方が正しいかもしれない。


まずハウスに出た時、台風接近の影響もあってクッションがピンピン。コンディションとしては3回の中で最も悪かったと思います。


手球は全く合いません。


ただ、対戦相手達も手球が合っていなかったので条件は同じと言えたかもしれないし、手球が合わない時こそシュート力の見せどころってことになるかもしれません。


がっ、私の「手球が合わない」は「ちょっと転がり過ぎた」「今度は弱すぎた」「フリがおかしくなってしまった」「遠すぎ!」とか、そういう次元じゃないんです。「入れが難しくなってしまう」ではないんです。


隠れる、または手球がテーブル上から消えます。


「入れを難しくしてしまった」という出しミスならシュート力の見せどころかもしれませんが、隠れた球から入れられるほどのシュート力はありませんし、スクラッチしたら当然後がありません。


入れ繋ぎようのない出しミスになってしまうのです。


そのことを危惧するあまり、手球に意識を送り過ぎてのシュートミス。。。ってのをやらかしまくったのがハウスの時でした。



真面目サンビリ撞き2回目。仲間内トーナメント。


仲間内のお遊び感が強いトーナメントなだけに、ハンデがキツイです。私は7先。


相変わらず手球が合いませんが、ハウスの時の反省もあって、この時は「しっかり入れる」ことを意識して球を撞きました。


1回戦。相手4先。


8番入れスクラッチで1失点。3球残しのスクラッチ2失点目。相手が良い取り切りで3失点目。私が8から9で致命的な出しミスをしてセーフティーをしたら、スーパーショットを決められて4失点目。チーン。


まさに上で書いたような、典型的な自滅での負けパターンです。



敗者側で1度勝って、敗者2回戦。相手2先。


9番入れスクラッチで1失点。8番入れスクラッチで2失点。チーーーーーーン!!



凄いでしょう。これが私だ!!!



いや、ほんとにさ、凄いんですよ私。


かつてスクラッチ大魔王戦なる大会が行われていた時「Aだから、そんなにスクラッチしないだろう」とか言われる中で、真面目に撞いているのにスクラッチを量産する私。


JPAでも、初代キャプテンの時には「スクラッチをしたら1回につき50円の罰金」ってのをやってたんですけど、そこでもスクラッチを量産して積み立てまくる私。


私の手球ミスって、即致命傷に繋がるんです。


「出しミスをしても、頑張って入れ繋げばいい」と言える程度の手球の合わなさなら良いのですが、スクラッチ量産体制に入ってしまっている時はどうしようもないです。


入れに意識を送るとスクラッチ。出しに意識を送ると入らず相手にイージーボールをパス。


どうしようもない!!


んで、そんなどうしようもない手球の合わなさに追い込まれるのがサンビリのコンディションであります。


それに加えて入れも難しいわけですから、サンビリで勝って行くにはセーフティーを鍛えるしかないのかもしれない。。。。


サンビリ真面目撞きの3回目では、なんかもうトラウマばかりで、一体どんな球を撞いたんだったか覚えてません。。。




過去に数人から「サンビリはポケットがガバガバで簡単でしょ?」「このテーブルのどこが難しいの?簡単じゃん」とゆーよーなことを言われたことがありました。


ただですね。言ってきたのが全員Bクラスなんですよ。


サンビリを難しくないと思うのは、コンディションなんて関係なく球を入れないBクラス以下か、対応力の高い上級アマ以上のプレイヤーなんじゃないかと私は思っています。


入ろうが入らまいが、手球が出ようが出まいが全ては運次第みたいな球を撞いているレベルの人からしたら、サンビリの難しさは理解出来ないだろうし。


しっかりとしたコンディション対応力がある人からしたら「まぁ、普通に対応できる程度だね」となるのかもしれません。


けど、私と近いレベルの皆様。どうでしょう。サンビリ難しくないですか?


プレッシャーが無いとあんまり難しさが実感出来ないと思うので、是非サンビリでキツイ相撞きや試合に出るなど、痺れる対戦をしてみてくださいな。感想を聞かせていただきたいw 一人撞きならハイスコア更新を目指してボウラードをやってみるのも良いかも。


(そう。プレッシャーがない時だと結構対応出来ちゃって、プレッシャーがかかると途端に絶望させられるってのが、なおさら嫌なんですよね。自分のメンタルを測られているみたいで)


繰り返しになりますが、私と近いレベルの人に限ります。下手な人の「難しくない」も上手すぎる人の「難しくない」も聞き入れる気はない!!!w



3回目の真面目撞きであった生ビールカップでは、GB先生が「テーブルがおかしい」「ありえない」「なんだよ、このテーブル」「店がおかしい」とばっかり言ってましたww 挙句には船長さんに「GB先生は、ガコガコばっかりしてる」と言われてしまう始末。


私は安心していました。私は1回目と2回目のサンビリ撞きを経て「もうサンビリはむりぽ」と既に心が折れていたので、生ビールカップの時にはさしてショックも受けていなかったのですが、崩壊するGB先生を見て「GB先生でもサンビリは難しいよね」と思って元気が出た(笑)


生ビールカップは、初参加の人が優勝する確率が高いらしいですが、初参加なだけに「サンビリに対しての苦手意識が働かない」ってのも関係しているんじゃないかな。。。




そうそう。さっきから歯に衣を着せて「サンビリは難しい」って言ってますけど「おかしい」と言える台もあります。


クッションが死んでいる台が何台かあるのは知っていましたが、この間は、レールが曲がっている台があることに気付いてしまった。


長クッションがですね。フット側とヘッド側が真っ直ぐになってなくて、サイドポケットが谷になるかのような形で曲がってるんです。サイドポケットを跨いだカットなんて、絶対に入りようがない。


しかもそれがパッと見て分かるほどの曲がり具合ではなく、遠目から見てみると分かるくらいの曲がりっぷりってのがいやらしい(;´∀`)


んでまぁ、3回目のサンビリ撞きをした翌日にI氏と渋谷CUEで撞くことになって、前日にサンビリで撞いていたもんだからCUEのテーブルコンディションが楽で楽で。だからキューが出まくったってのも、I氏との相撞きで調子よく撞けた理由の1つだと思っています。


CUEも大概難しめなコンディションですからね。「CUE、楽じゃないでしょ!?」って思う人も多いと思うんですけど、サンビリと比べたら楽な気がする。まぁ、今回使ったCUEの台がたまたま簡単だったってのもあるとは思いますが。


サンビリにせよCUEにせよ、公式戦の会場になるような店のコンディションがあぁとなると、トーナメントプレイヤーの方々は大変だなぁ。


やっぱ大箱は、コンディションの維持が難しいのかなぁ。



3本目



本気で撞けばもっと良い球が撞けるのに、気力が衰えて本気にならないベテランA級さんがいるっていう話を、ちょっと前にしました。


私はその人のピーク時に近い球を見ているし、本気になった時の球を見ていて衝撃を受けた経験がある。また、他の人からそのA級さんの武勇伝も聞いている。


なので今現在はイマイチな球を撞いていても「本当は凄い人」という評価が出来るわけですけどもね。


元から大した球を撞いていたわけでもなく、何か戦績を残しているわけでもない私くらいのプレイヤーがさ。「昔の方が良い球撞けた」なんて言ってもさ。周りからしたら「知らんがな」って話ですよね。


私もビリヤードから気持ちが離れて月に1回とか2カ月に1回とかしかビリヤードをしない日々が数年間続いたことがあり、気持ちが戻ってきて再び真剣にビリヤードをやり始めてからは「勘が鈍っている」「昔のように撞けない」「昔の方が上手かった!!」って思ってたし言ってました。


けど、普通のA級が底辺A級になったってだけのこと。私からしたら大きなことですけど、周りの人からしたら「知らんがな」ですよね。


その昔、とある女性プレイヤーとこんな会話をしました。



女性「それにしてもMさん勝てないですねぇ。いつも1回戦か2回戦で負けてません?」

私「最近は確かにそうだけど、2年くらい前までは結構上位に入賞してたし、優勝したことだってあってじゃん」

女性「そうでしたっけ?でも過去は過去ですよ。大事なのは今でしょ!



ですって。中々に手厳しいお言葉。過去の栄光にぶら下がりたい人からしたらキッツイ一言じゃないでしょうか。


私は幸いリハビリヤードが上手く進んで「昔の方が上手かった!」と思うことはなくなりましたので「いまでしょ!」って言われても耳は痛くないですが、ビリヤード以外のことでは色々と過去の栄光にすがっていたいことはあるからなぁ。。。。(苦笑


オッサンになると過去の武勇伝など昔語りをしがちで、それが若者、特に女性には嫌われがちだって言いますからね。私も気を付けないとなぁ。