ここ1か月で何度か「東京では局所的にビリヤードが流行っています」みたいなツイートをした。
行く店行く店が満台で、あたかもビリヤードが流行っているかのようだったからだ。
ただ、ツイートした時にいた店は元から客の入りが良く、満台になるのも珍しくない店。ビリヤードが流行っているとかじゃなくて、単なる立地の問題だと思う。
が、以前に比べて本当に客の入りが良くなったなと思うのがサンビリ。
一般客じゃなくてプレイヤーが増えたので「ビリヤードが流行ってる」というわけではないけれど、以前に比べてプレイヤーにとって居心地のいい店になったということなんだろう。
しかし、長らくサンビリを利用している身としては、素直に喜んでもいられないのであります。
しばしば申しております通り、もしビリヤードが流行った場合の弊害として容易に想像し得るのが「撞きたい時に撞けない」「球撞き環境が悪化する」というものです。
球撞きに行ったらテーブルが埋まっていて待たなきゃいけないだとか。または当面テーブルは空かないので球撞きを諦めなきゃいけないとか。
練習がしたかったけれど1人撞きなんて出来る状況じゃないとか。セットマッチはおろか、多人数撞きを強制されるだとか。
テーブルに入れたは良いけど、周りにギッチリお客さんがいるので、思うような行動が出来ないとか。
ほんとにね。球屋の経営者様には申し訳ないですけど、客の立場からしたら店がすいている方が撞きやすいわけじゃないですか(笑)
この間ネコカフェの話をしていて「あそこの猫カフェ良いですよねー。いっつもお客さんいないから、ニャンコを独占出来る」って言われ、私は「そうだね」「けど、そういう店は潰れるんやで」と返答。
いや、ほんとにそう。
以前にうちの姉が、某ファーストフード店が潰れた時に「ショック」「あの店良かったのになー。すいてて、静かで」って言ってて「そりゃ潰れるわな」って思いました。
世の中にはきっと人ごみの中にいるのが好きっていう奇特な方もいらっしゃるんだと思いますけど、大半の人は人が少ない方が伸び伸び出来て良いって思いますよね。
「そんなこと言ったらダメ」「店のためには混んでないと」って言う人はいるでしょう。私だってそういう思いはありますとも。けどやっぱり本音は「とはいえ、すいているにこしたことはない」でしょう?
なんだか長々と書いて参りましたが、サンビリが最近繁盛しているもんだから、練習しづらいって言いたいだけw
今日もサンビリ行ってきたんですけど、まず満台で待ち。
テーブルを空けてくださった方がいてすぐに入れたんですけど、周りが人だらけなもんだから、試したいことが何も試せなかった。
なので大人しく地味に練習していたんですけど、すんごいイラついてました。サンビリのテーブルに(笑)
サンビリは全19台あって、テーブルによりけり特徴は違うんですけど、店の奥の方の台ほどカコカコする傾向にあります。球受けが悪い。
サンビリをホームにJPAを始めた当初は奥の台を使っていたのですが、あまりにカコカコするもんだから私が泣き言を言って、手前の台に変えてもらったってな話はブログで何度もしております通りです。
ここ何回かサンビリに行った時は、店が混んでて自分でテーブルを選ぶことが出来ず、空いていた台が毎度カコカコするテーブルで。
球受けの悪い台のあのイラッとする感じ、なんなんでしょうね。
カコカコっていう音が嫌なのか、弾かれていく先球のアクションが見ていてイラッとするのか。
そういや、韓国で球を撞いた時の話の続きを書いてないですけど、韓国で行ったお店のテーブルのポケット、逆ハの字だったんですよ。
以前にアムウェイカップに出たプロから「ポケットが逆ハの字だった」「パッと見、かなり渋く見えるからイメージが悪いけれど、受けが良いから案外入る」ってな話を聞いておりました。実際に撞いてみての感想は、プロから聞いた通りでした。
私、開口部がタイトで厚みの精度が要求されるようなテーブルは、さすがに好きだとは言えませんけど、嫌いではない。ちゃんとした厚みで撞ければ入ってくれるから。理不尽さが無い。
けど、カコカコする台は理不尽。厚みの精度に加えて、ショットスピードまで調整しなきゃいけない。球撞きが面白くなくなる。
今日撞いた台は、ポケットのサイズはこんなもんです。
余裕で2個入る。ガバガバでしょう?見た目は。
見た目には甘いから、慣れない人は油断します。油断してカコカコさせます。甘いはずなのに入らないってのを繰り返してぶっ壊れていく人を何人も見てきました。
まぁ、ポケットの真正面から入れていく分には正真正銘単なる甘いポケットなんですが、問題は先球の位置が低く(レールに近く)なっていった時。
スヌーカーよろしく、入らない球ってのが出てきます。
さすがにスヌーカーほどのシビアさはないですけど、ちょぃとこの動画を見てくだしゃんせ
ショットスピードが速いこともあってえらく分かりづらい動画ですが、何をやってるかって、手球だけを撞いて球受けをチェックしております。
手球だけ撞いてますから、そりゃあ正確にポケットの狙ったところに向かって撞けてますとも。「そこで入らんなら、どこでも入らん」ってところに向かって撞いています。
それでもこれくらいのショットスピードになると弾かれる。どんだけ正確な厚みに入れても、ショットスピードが上がると物理的に入れがなくなってしまうのであります。
「いやいや。先球がこんなスピードになるほどの速度じゃ撞かないでしょう」って思われる方がいらっしゃるに違いない。
確かにこの動画の時はちと強く撞きすぎた感はある。
が、例えばこんな配置を撞くとしますよ。
9番に出来るだけ厚く出したいですから、引くわけじゃないですか。
手球と8番が近いんで、図下の短クッション近くまで引き切っちゃうのもさほど難しくないですよね。右利きであれば、テーブルの横に立って撞けますし。
しかしですね。無理でした。その力加減ではもう8番が入らない。ガコガコ。
ちょぃ下をバツンって撞くんじゃなくて、先球に出来る限りスピードを持たせないようにほぼほぼ限界撞点を優しーく撞くような引きで撞いてみてもですね。引き切ろうとすると8番入らん。
8番が入る力加減だと、センターをちょぃ越える程度までの引きが限界でした。
もうさ。撞けるショットが限られてきちゃって、面白くない!!
その昔。高田馬場に山水の支店がまだあったころ。
スーケーのチャレマが行われまして見学しに行ったのですが、ウォームアップ練習をするスーケー氏、ポケットに何か違和感を覚えたらしく、上に載せた動画の私と同じく、手球だけをポケットに向けて撞いておりました
カコカコッ。カコカコッ。
スーケー氏「Very tight!」
苦笑しておられました。
また別の例。今のような、興行目的のプレイヤーの参加はお断り云々っていう縛りはなく、フィリピンSA達が跋扈していた頃。
かなりポケットが渋い華台を持つお店のハウスにて、激渋の華台で撞く時と他の普通の台で撞く時とで、フィリピンSA達は全く違うプレイスタイルでありました。
渋い台ではセーフティー中心、普通の台ではランアウト中心。
それが出来る腕前がありゃ良いんですけどね。わたしゃ攻めるしか能が無いのですよ。
ってか、プレイスタイルを変えるにしても
これはどないせいっちゅーんじゃ。これはさすがにセーフティーしに行く配置じゃないですよね。
引ける所まで引いて、9番入れ勝負?
ってか、私は今日何度も繰り返しこの配置を撞いて「センターを少し越えるくらいまでしか引けない」ってのが分かったから「攻めるとしたら、そこら辺まで引いて9番入れ勝負」っていう選択が出来ますけどね。
普通だったらガッツリ引きに行ってガコガコして「えっ!?」ってなりますよね。よっぽど撞き慣れた人じゃなきゃ、どれくらいまで受けてくれるかなんて知らないんだから。
「この台、カコカコしやすいなー」くらいには感じてた人であっても、さすがにそこまでショットスピードに縛りが出てくるとは思わないだろうし。
そんなテーブルいらん!!
繰り返しになりますが、渋くするんだったら、厚みさえ正確なら力加減は関係なく入ってくれる渋台が良いです。
力加減まで縛りがある球受けの悪さは勘弁してください。
渋すぎるポケットに対して「ゲーム性が変わってしまう」として疑問を呈する人はプロでもいますけど、私は球受けの悪いテーブルには本当に「ゲーム性が変わってしまう」と感じますねぇ。