鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

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2085文字

 

1本目

 

私とキッケー氏はよく一緒に行動していますが、「同い歳」「知的レベルが似通っている」からこそ付き合いやすいのであって、体格も性格(価値観)も真逆に近いです。

 

2人のA級へのなり方もかなり違って、私は量に傾倒、きっけー氏は質に傾倒していました。

 

A級になるまでにかかった総プレイ時間が、きっけー氏はかなり少ない方だと思います。

 

本人の発言を要約すると「練習するのが面倒くさい。面倒くさいから、どうすれば効率的に上手くなれるかを考える」とのこと。

 

一方の私は「頭を使うのがめんどうくさい。だからとりあえず行動に起こして、量でカバーする」という形。

 

私は歴で言えば2年半でA級になったので早い方だと思いますが、その2年半の間に一般的な社会人の歴10年分くらいの量を撞いていたと思います。

 

「量も質も」がベストなのは言うまでもないのですが

 

  • 圧倒的な質
  • 圧倒的な量

 

どちらかがあれば、「A級になる」という程度の目標は達成できるのだということを、私とキッケー氏とで証明しているww



とあるB級さんに関して「かなり撞いている割にA級になれない」という話が出ました。原因として「練習の質の低さ」が挙げられたのですが、質の低さは私も一緒。

 

私との比較となると、今度は「量が足りない」という話になってくるのですな。一般的な社会人プレイヤーよりはだいぶ量を撞いているが、量だけでAになれるほどの量は撞いていない。

 

ようするにそのB級さんは「今の練習量のままでA級になるにはもっと頭を使わないといけない。今の質のままでA級になるにはもっと量を撞かなくてはいけない」という状態なのです。どちらも足りていない。



私もかつては「質の低さを量でカバー」でやっていけましたけど、量を撞いていない今、質を上げなきゃいけないんだよなーと度々反省しているのだけれど、中々改めることができません。

 

そんな話で2本目へ。



 

2本目

 

「気づくのが遅い」「行動に起こすのが遅い」としか思えない話なんですけど、ハードブレイク練習をする際のウォームアップルーティンを考えていないのはマズいなと思っていて、やっと最近真面目に考えるようになりました。

 

球屋に着いて練習を始めた序盤は、ハードブレイクをしようとしてもまず当たらない。これは誰でも一緒だと思います。

 

ではどうやって体を温めるのか。「いつも通りのイメージで撞けば、いつも通りに当たる」という状態に持っていくまでに何をすべきなのか。

 

レールブレイク中心に練習をしていた頃はある程度ルーティンが確立されていたのですが、それは考えて編み出したルーティンではなく、ただの経験則でした。量で作り上げたルーティンだった。

 

平撞きブレイクに関してはルーティンがなにもできておりません。歴の中で、平撞きブレイクはレールブレイクの半分も量を撞いていないと思います。なので量だけでルーティンを作り出すにはまだまだ量が足りないのでしょう。となれば、頭を使わなくてはいけない。

 

だというのに、漫然と「レールブレイクと同じルーティンでやれば良いだろう」と思い込んでいたようで、平撞きブレイク用のルーティンのことなんぞ考えておらず。そして、レールブレイクのルーティンは平撞きブレイクには通用せず。そんな状態をダラダラと続けてしまっていた。

 

やっと重い腰を上げた私が意識し始めたのは

 

  • レストを短く(計測してはいませんが、3割ほど短くしている感覚)
  • 狙い点を真ん中に取る(普段は「そのまんま撞いたらミスキューする」というくらい下に合わせている)

 

この2点です。まだ体が温まっていない時やイメージが狂った時には、この2つを意識。

 

具体的な事を書くと長くなりすぎるので省略しますが、この2つを意識し始めてからは大外れが減った気がします。ルーティン大事ですね(知ってた)

 

 

練習し始めはレスト短く、狙い点を真ん中に取ってブレイクします。イメージが整ってきたらレストを長く、狙い点を下に取ります。

 

が、練習しているうちに脳内がグチャグチャになって、再びイメージが悪くなってくる時間帯というのがある。3時間練習するとしたら、2回くらい波が来ます。

 

その時には再び「レスト短く、狙い点は真ん中に」に戻ることが肝心。また最初からやり直すべき。

 

どうも私は後戻りするのが嫌いなんやら面倒なんやらで、イメージが悪いってのに「最初からやり直すのは嫌だ」と思ってしまって長いレスト&狙い点下のまんまブレイクを続け、そしてミスキューを連発してメンタル崩壊、、、、っていう破滅の道を進みがち。

 

一度スタート地点に戻る冷静さ。これが肝要。

 

今のところは実践できているんですが、気が緩むと「振り出しに戻るのは嫌だ!!」って思ってしまいそうになる。

 

特に、練習時間が残りわずかになってきた段階で振り出しに戻るのは気持ちの整理が難しいです。「あと30分しかないのに今から振り出しに戻ってたら、今日は何も進展なしで終わっちゃうじゃん!」とか考えてしまいがち。

 

けど、振り出しに戻れば「進展なし」で終われる。振り出しに戻ることを嫌うと「後退」という結果になりますのでね。

 

振り出しに戻る勇気が大事ですなぁ。