鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

クレバー

 

1本目

 

ここ10年ほど。我が人生の1/3ほどの期間。老後について考えております。

 

私自身が老いを痛感しているというわけではなくて、身内の介護をしたり、町内会の仕事でご老体方と接する機会が多かったりしたことが関係しております。

 

 

老後に関することで最も頻繁に考えるのが「今のうちに癖をつけておかなくてはいけない」ということです。

 

今の私の年齢ではまだ「やろうと思えば出来る」と思っており、実際にやろうと思った時には出来ること。それが歳を取るとともに「やろうと思っても出来ない」になり、さらには「やろうとも思えない」になり、さらに悪化すると「やろうという発想が出てこない」になる。

 

人によっては80代90代となっても矍鑠(かくしゃく)としていてバイタリティーに溢れた人もいますが、少数です。

 

ほとんどの人は気力体力が衰え、若かりし頃からルーティンになっていたことしかやらなくなる。ルーティンすらやらなくなったら、もう終わりが近いですね、、

 

だからこそ、今のうちに老後に備えたルーティンを作っておかなくてはいけない。いつ急激に気力が衰えるとも分からないので、早め早めに手を打っておかないといけません。

 

 

以上は日常生活においての話でしたが、こっからはビリヤードについての話です。

 

初級者の頃からだいぶ考えが変わってきましたが、今も昔も変わらない考え方の1つが「今しか出来ないことは今やる」ということです。

 

具体的内容の典型例がハードブレイクです。歳を取ったらハードブレイクは明らかにキツそう。抑えたブレイクなんてのは歳を取ってからでもできる。ハードブレイクは体が動く今のうちしか出来ないから、今やるのだ!!

 

 

 

って、ずーーーっと思ってたんですよ。

 

ところが近年思いますのは、まず「ハードブレイクが好きな人って、歳を取ってからも結構普通にハードブレイクしてるよなぁ」ってことでした。

 

70代以上は存じ上げませんが、50代はもちろんのこと、60代の方々でもハードにブレイクしている人は結構たくさんいる。

 

そりゃ若い頃に比べたら弱くはなっているだろうし、しんどくもなっているとは思いますが、私がイメージしているほどには衰えないのかもしれない。歳を取ってからでもハードブレイクは思いのほか出来るのかも。

 

 

対して、歳を取ってからでもできると思っていたコントロールブレイク。私が問題視しているのが「ルーティンになっていない」ということです。

 

若い頃からコントロールブレイクをしていた人は、歳を取ってもあまり体力面での影響を受けることなく同じようなブレイクをし続けられるんじゃないでしょうか。

 

一方で私のように、まともにコントロールブレイクの練習をしてこなかったようなプレイヤーは、いざ歳を取ってからコントロールブレイクに切り替えようとした時に「今までやってこなかったことを今更やるのは面倒くさい」と、気力の面でハードルができてしまうような気がする。。。

 

 

プレイに関しても同じで、細かい手球コントロールだのセーフティーだのは「老獪な球は、老いてから撞きゃいいんじゃい!」とか思っている私ですが、いざ老いてからは「新しいことを習得するのは面倒くさい」になってしまうのでは、、、、

 

 

何事も気力があるうちに下地作りをしておかなきゃいけないなぁと考えている今日この頃です。

 

歳を取って衰えるのは体力だけじゃないですからねぇ。。。

 

 

 

2本目

 

 私はしばしば他人を評価する際に「クレバー」という言葉を使います(ビリヤードに限らず)

 

ビリヤードであれば、ショット選択であったり、考え方に対してだったりに使うことが多いでしょうか。

 

 

褒め70%、皮肉30%みたいな感じです。褒めてはいるのだけれど、純粋に褒めてはいない。

 

クレバーには「ずる賢い」という意味合いがあります。その成分が私の言葉にも含まれているわけです。

 

日本人相手に使うと大体は褒められたと感じるらしくて、皮肉が通じないことが多いんですけどね(;^ω^)

 

 

ビリヤードは「クレバー」の使い道が結構多いんですよw 「勝負に勝つためにはそうするのが正しいけれど、私は好きじゃない」「勝つこと以外の美学が感じられない」みたいな場面がたっくさんありますからね。

 

迷うことなく勝つための選択をする人に対して「クレバーだ」と言うことが度々ありますね、、、

 

 

3本目

 

実現が不可能に近い、妄想の話をしているだけです。ツッコミは不要ですw

 

 

3ポイントルールというのはソフトブレイク回避のためのルールのはずですが、正直あんまり効力がないですよね。3ポイントルール不採用の時に比べたら難易度が多少上がるというくらいで、男子プレイヤーの感覚からしたら「ソフト」なブレイクが充分に通用してしまう。

 

むしろ、強く撞いてるのにイリーガルになる場面が出てくるなど、本末転倒なシチュエーションまで登場する始末です。

 

 

んで、本当の意味で「ソフトブレイク禁止」「ハードブレイク推奨」のルールを作るならば、毎回速度を測定するという前提で「〇〇km以下はイリーガル」などにすればいいかなと。

 

それが理想ではあるのですが、そうなると大量の脱落者が出てきそう。100%に近い確率でイリーガルになってしまう選手が続出でしょう。

 

 

今までハードブレイクを志してこなかった人にいきなりやれって言っても無理がある。特にハードブレイクが苦手なベテラン上級者にとっては、今更大きく撞き方を変えることは

不可能に近いでしょうし。

 

「ハードブレイクをさせる」ではなく「楽に撞ける力加減でのマスワリ配置連発が出来ないようにさせる」というのを趣旨にするとしたら「各プレイヤーのMAXスピードの9割以上で撞かせる」みたいなルールがベストかなぁと思いますね。

 

これならば条件が一緒と言えるでしょうし、MAXの9割となれば完璧なコントロールは難しいでしょうし。

 

 

でもこれも結局は毎回スピードを測らなきゃいけないし、各プレイヤーのMAXを調べなきゃいけない。

 

 

そんなことを考えていると、どんどん妄想が膨らんでいきます。

 

まず「虚偽申告しようとする人は、絶対出てくるだろうな」ということです。実際よりもMAXを低く見せて、本番で楽をしようとする人は絶対に出てくるはず。クレバーですね。いや、これはさすがにクレバーとも言わんな。クソだ。

 

 

そしてまた、上級者であれば当たりが安定しているのでMAXというものが算出しやすいと思うのですが、私のような当たり外れが大きいプレイヤーは、どの状態をMAXとするのかが微妙だし。

 

また、練習しているうちにMAXが伸びたら自己申告で更新するの?しない人はいるだろうなぁ、、、

 

とかなんとか、何を考えていても「ルールの抜け穴を見つけ出す人」の存在が頭に浮かんでてきてしまうw

 

クレバーだなぁ。。。