鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

条件は一緒じゃない

 

1本目

 

私が嫌いな言葉の1つに「条件はみんな一緒」があります。なぜなら、一緒ではないのに一緒だと言われた経験があまりにも多いからです。言い訳警察が口にしがちな言葉であるから。

  

もちろん「条件はみんな一緒」が当てはまることもあり、もっともだと感じる時だってあります。 

 

試合の1回戦で冴えない球を撞いて負けてしまって、あたかも自分だけが1回戦だから球が入らなかったかのような物言いをする人はいますが、それに対し「相手も同じでしょ」「1回戦で体が温まっていないのはみんな一緒」「条件はみんな一緒」と言われるのは分かるんです。これは本当に一緒だから。

 

 ですが、「条件はみんな一緒」が当てはまらないシチュエーションもある。当てはまらないシチュエーションで何度も言われた経験があるから嫌なイメージがあるのであります。。。

 

 たとえば、これからの季節に私が言いがちなのが「暖房がキツくて、暑すぎて集中できない」とか「乾燥してて目が良く見えない」とかなんですけど、それに対して言われがちなのが「暖房が暑いって、同じ部屋で球を撞いている他の人だって一緒でしょ」とか「この時期に目が乾くのはみんな一緒。条件は同じ」とかです。。。

 

 先日ツイートしたんですけど、駅のホームにいた時にふと周りを見渡したら、半袖シャツ1枚なのが私と外国人のオジさんの2人だけだったんですよ。あとはみんな長袖。ダウンジャケットを着ている人もいる。なのに私は半袖1枚、、、

 

ようは暑がりなのです。世の一般的な人とはちょっと体質が違う。

 

 なのに「暖房がキツい」と言った時に「条件はみんな一緒」と言われたら「一緒じゃねーよ!」としか思えないわけであります。こちらは半袖1枚で汗をかいてて、相手は長袖でケロっとしてて、差は明らかなのに。

 

 「適温だと感じる人の方が多いのだから、我慢しろ」「自分の方で対応しなきゃ」ならまだ理解するんですが、「条件はみんな一緒」はないでしょう、と。

 

 また、目が乾く件に関しても、私と同じドライアイのコンタクトレンズ使用者が「条件は一緒」と言うなら良いんですが、裸眼のプレイヤーから「条件は一緒」と言われたら「一緒じゃねーーー!!」って思うし。

 

 条件が一緒なことなんて滅多にないですよ。「条件が一緒」という言葉もまた、自分自身に言い聞かせるべき言葉ですよね。言い訳しそうな自分に言い聞かせる言葉であり、他人に投げかける言葉じゃない。

 

 自分のことが最もイジりやすいので自分を例にしましたけど、他人に対して理不尽な「条件はみんな一緒」という言葉が投げかけられている場面もしょっちゅう見かけます。

 

突如「ブレイクは35km以上で撞かなければファールというルールを採用します」「条件は一緒でしょ?」とか言われたら、何割かの人は喜ぶでしょうが、大半の人は「何が条件は一緒だよ!」「何基準での条件だよ!」って思いますよね?(笑)

 

そういう理不尽な「条件はみんな一緒」を過去に何回も聞かされているから、嫌いなのであります。

 

 これも言い訳警察の一種なんでしょうけど、「共感力がない」っていうだけの話だよなぁ。

 

 

2本目

 

私は、自宅の最寄球屋までがdoor to doorで30分くらい。職場も自宅とほぼ同じ場所なので、最寄球屋は一緒。

 

「片道30分、往復1時間は、ちょっとした時間に気軽に行ける距離ではない」と考え、「もっと近くに球屋出来ないかなー」と贅沢なことを昔から言っております私。

  

最寄までは30分ほどですが、同じ時間で行ける球屋が数軒あります。

  

そして片道4~50分くらいまで広げてみると十数軒、1時間まで広げたら何十軒とあると思います。

 

そのため、時間に余裕がある時には、その日その時の欲求にしたがって行く球屋を選べるわけでございます。

 

 私の行動範囲の中には、大型店であったり、俗に資本系と呼ばれるような店が多数あります。

 

そういう店のメリットは

 

 

  • 料金が安い店が多い
  • 人間関係が希薄である店が多いので、周りに気遣わず落ち着いて1人練習が出来る

 

 

という点が大きいです。一方のデメリットは

 

 

  • いざ相撞きをしたい時に、相手を見つけるのが難しい
  • 初級者にとっては、教わる相手、見て盗む相手を探すのが難しい
  • コンディションやテーブルの清掃に難がある場合がある
  • キューの購入やメンテナンスなどについて相談できるスタッフがいない場合が多い

 

 

こんな感じでしょうか。

  

しかし、個人店でもこのデメリットを持つ店はあるし、大型店・資本系の店にしたってデメリットをなくすことは出来る。

 

 いざ、大型店のデメリットがなくなった時に、個人店は太刀打ちできるの?

 

 大型店には出せない小回りの良さを発揮して個性を示すってところでしょうかねぇ。

 

 あんまり深く考えてないので、この話はここで終わりw

 

 

3本目

 

いつぞや、プロのことを指して「あの人ってSLいくつなんですか?」「SL9!凄いですね!」と言っている初級者がいたってなツイートを見かけました。たまにそういう人、いますね、、w

 

 JPAのスキルレベルは9までしかないからSL9と言うしかないけれど、実際にはSL15くらいはあるプロ。

 

なのに「プロ」というだけでは凄さが分からず「SL9」と聞くと「すごい!」って感じるという、JPAのことしか知らない初級者ならではの反応でしょうか。

 

そんなツイートを思い出す出来事がありました。

 

ある日の私は初対面の初級者と相撞きすることになり、聞かれたのが「スキルレベルいくつですか?」でした。

 

JPAの場での話じゃないです。平場です。

 

平場にて初対面の相手から 「クラスは?」と聞かれる感覚で「スキルレベルはいくつですか?」と聞かれたのです。

 

 私はJPA経験がありますから「SL9です」という返答が出来ましたけど、JPA未経験者は面食らうでしょうね。。。

 

 後から聞いた話では、その初級者さんは、ビリヤードプレイヤーは全員自分のSLが分かっているのだと思い込んでいたらしい。

 

JPAだけで球を撞いていると、そういう思い込みをしちゃうのかなぁ?

 

 

4本目

 

この間、生意気盛りの若手A級君と話をしていました。

 

生意気盛り伸び盛り。ビリヤードにとにかく真剣で、勝負にも真剣。

 

私とは仲が良いので私のプレイスタイルにダメ出しをしてくることは無いんですけど(内心では馬鹿にしてるかもしれませんがw)面識のないプレイヤーたちにとにかくダメ出しをする若手A級君。

 

 とにかく勝ち負けに関係のないことをする人が嫌いらしくて、「なぜあんな無駄なことをするのか」「なぜ勝ちに拘ろうとしないのか」と頻繁に憤っておられる。

 

「人それぞれ、好みがあるんだからいいじゃない」って言ってみたら、こんな返事が返ってきました。

 

 「平場でなら全然良いんですよ。好きな球撞いてたって」「試合でふざけた球を撞くのが意味が分からない。なんで?なんのために試合に出てるの?って思っちゃう」

 

 「なんのために試合に出るかの理由だって人それぞれなんだから、別にいいじゃない。。。」と思ったのですが、「試合に出ながらも、勝ちを求めない人」ってのは何を目的に試合に出てるのかなぁ?と改めて考えもしました。

 

 私自身がハウストーナメントくらいだと勝ちを求めていないことが多いです。

 

公式戦に出る時はほぼ100%勝つことを目的に出場しておりますが、ハウストーナメントだと意識が低い。

 

公式戦だと「今の実力がどこまで通用するか」という意識ですが、ハウストーナメントくらいだと「いま試していることが、実戦でどれくらい機能するか」という気持ちで出ていることが多く、実験的な意味合いが強い。なので、あんまり勝ちを求めてはいないことが多いですねぇ。

 

ただ、近頃は「惰性で出ている」「知り合いに会うために出る」みたいな理由でハウスに出てしまっていることが多く、さすがにこれは真剣味が足らな過ぎてマズイと思っていますね、、、

  

5本目

  

とあるお店のハウストーナメントが、いっつも顔ぶれが同じでメンバーが固定化されてしまっていることを店員さんが嘆いておりました。

 

店員さんとしては試合を通じて常連さん達に刺激を得てほしいと思っている様子。普段の相撞きでは味わえない刺激を受けて、上達に結び付けてほしいと。

  

しかし、毎度毎度メンバーが決まってしまっていては、普段の相撞きと大差がない。ただの相撞き会みたいになってしまう。

 

 そう考えた店員さんが方々に声をかけて他店からの参加者が徐々に集まるようになってきたそうなのですが、「それまで参加してくれていた常連の何名かが、参加しなくなった」という新たな悩みを抱えたとか。

 

 参加しなくなった常連さん達は、きっと強い刺激なんていうものは求めていなくて、「見知った人たちとちょっとだけ普段と趣の違う相撞きをする」という程度の軽い刺激を求めていたんでしょうね。初めて顔を合わす上手い人達ばっかりになったから、魅力を感じなくなったのでしょう。

 

 ハウストーナメントに何を求めているか。どんなハウストーナメントに魅力を感じるか。これもまた人によりけりなんですよね。