鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

マナーからルールへ

1本目


ルールはちゃんと守ろう編。


路上喫煙禁止の流れが始まった頃「マナーからルールへ」っていう標語をよく見かけませんでした?東京だけかな?


マナーでは守らない人が多かったからルールにしたという事情なわけでありましょう。


守らない人が多いからルールにしたが、いつかはマナーに戻したいと言っている自治体もありました。まぁ無理でしょうねぇ。マナーだった頃には悪いことをしているという自覚がなくて、ルールにされたことで自覚を持てたような人はマナーに戻っても大丈夫かもしれませんが、悪いことをしている自覚があって悪さをしている人は、マナーに戻ったら結局は違反しますよ。

 

とある駅の階段に「路上喫煙禁止。違反者には2000円の罰金」と書いてあって「安くね?」と思いました。


軽く調べてみたら、2000円の所が多いみたいですね。もっと安いところもある。


で、私が「2万円でも良いだろう」って言いましたところ「高すぎww」と何人かに言われました。喫煙者にだけじゃなくて、非喫煙者にまで。


ルールを守れば良いだけですからね?なぜ払うこと前提で考えるのか。


路上喫煙なんて大した罪ではないから、罰金も安くて良いという考え方?


2000円なんて簡単に払えちゃうじゃないですか。毎日毎日払うとなったらキツイでしょうけど、毎日路上喫煙してても、たぶん見つかるのなんて月に1回くらいですよ。そんだけの低頻度での2000円なんて「いざとなれば払えば良い」ってなりますでしょ?


罰金ってのは「絶対に払いたくない!」って額にしなきゃ意味がない。それこそ、路上喫煙をしたら無期懲役とかだって良いわけですよ。守ればいいだけなんですから。


何度か書いたと思いますが、常連のブレイク手球場外が多くて悩んでいた某店が、場外罰金100円を取るようにしたら「100円を払えば場外をしても良い」と受け取った人がいたばかりか、「誰が一番多く払うか競争!w」みたいになった人たちまでいて、かえって場外が増えたそうな。店主は馬鹿馬鹿しくなって罰金制度を取りやめたとな。


また、某事務所では、会議への遅刻に対して1000円の罰金制度を設けたら、遅刻が激増したそうです。これもまた「1000円を払えば遅刻が許される」と考えた人が多かったのでしょう。一気に1万円に引き上げたら遅刻者がいなくなったそうw


どんだけ努力や注意をしても破ってしまう可能性があるルールのペナルティが重過ぎるのは問題ですが、本人の意思次第でいくらでも守ることが出来るルールのペナルティはいくらでも重くしちゃっていいというか、重くすべきだと思うわけであります。そうしなきゃマナーと変わらないどころか、マナーだった頃よりも悪化する事例もあるわけですからね。

 

2本目


ルールじゃなくても意識しよう編。


先日「歩行者にもマナーを」みたいなツイートをした私。


自動車に関しては元からちゃんとしたルールがありましたが、近年は自転車のルールも厳格化されてきましたよね。まぁ、まともに取り締まっている風景は滅多に見ないですけど。。。


「自転車は軽車両扱い」「自転車も自動車と同じ!」いう主張はしばしば見かけますが、私は「歩行者もマナーを守ってほしいなぁ」といっつも思っています。


信号が赤になっても平気でのんびりと横断を続け、自動車の往来を妨げる歩行者とか。車道に思いっきりはみ出して信号待ちしている歩行者とか。緊急車両が接近しても、全く道を譲るそぶりを見せない歩行者とか。


都心の人通りが多い歩道で、急に立ち止まったり、蛇行歩行をしたり、後方確認をせずに急な進路変更をしたり転回したり。自動車だったら大事故の原因じゃないですか。歩道だって、自転車も走るような道だった場合は場合によっては死亡事故に繋がりますよ。


歩行者同士だった場合はブツかってしまっても大した怪我にはつながらないでしょうけど、邪魔なものは邪魔。


ってなわけで「歩行者だって自動車と同じ」ってなツイートをしたわけです。


今回は特に何も言われませんでしたが、以前に同じ趣旨の事を言ったら「自動車と同じってww」「歩行者にルールなんてないww」みたいなことを言われました。


出た出た。こういう人がいるから、マナーで済んでたものをわざわざルールにしなきゃいけなくなっちゃうんですよねぇ。


ルールじゃなければ守る必要がないと考える人とか、ルールになってないと罪の意識すら湧かない人とか。他の誰かが決めたルールがないと善悪の判断もつかないような人は困りもんであります。

 

3本目


今の私はパワーブレイク魁というブレイク専用キューを使っておりますが、それ以前は10年以上の長きに渡りブレイク&ジャンプキューを使っておりました。


ブレイク&ジャンプを使っていた頃に度々言われたのが「えっ。それブレイク&ジャンプだったの?」「それ、分割出来るの!」「ジャンプになるの!?」みたいなことです。


その多くは単純な驚きの言葉でしたが、1度だけ対戦相手に戦略上の失敗を示されたことがありました。私がジャンプキューを持っていないと思って、ジャンプショットという選択がないことを前提にしたセーフティーをしたようなのです。


そんなわけで、今回取り上げたいのは「他人のキューを借りるのは禁止」「試合途中でのキューの組み立ては禁止」というルールです。


どちらのルールも、制定された大元の理由は知らないんですけど、上記したセーフティーの例なんかは関係してるんじゃないかなー?と推測しています。


いつぞや観に行ったプロの試合にて、某トッププロが試合途中に普通にジャンプキューを組み立ててましたww


ルール違反ではありますが、相手選手は何も言わなかったし、そもそも何も気にしてもいない様子。


そりゃぁ、今時プロの試合でジャンプキューを持っていない選手なんていないでしょうからね。「えっ!ジャンプキュー持ってたの!?」なんてことにはならないのでしょう。


となれば「試合途中でのキューの組み立ては禁止」なんてのは、組み立てにかかる時間のぶん試合進行の妨げになるってくらいの意味合いしかなく、ジャンプキューくらいなら一瞬で組み立てられますから大した問題ではなく、いくらルールとは言えども守らなくてもほとんどの人が気にしないんじゃないでしょうか。


マチュアの試合も、公式戦ともなればジャンプキューは持っていて当たり前と考えるでしょうけども、ハウストーナメントレベルだとジャンプキューを持っていない人もいるだろうし、「所有はしているけれど、今日は持って来ていない」って人もいるはず。


なので、対戦相手がジャンプキューを持っていないと思って、「ジャンプでは簡単に処理出来ちゃうけど、空クッションからだと返しが難しいセーフティー」ってのをする人もいると思うんですよ。


そんな場合に、後からジャンプキューを組み立て始めるとか、他人からジャンプキューを借りてくるとかされると、セーフティーをした側の選手は「えぇぇぇ、、、、」って思っちゃうんじゃないかなぁ。


同じルール違反でも、相手に迷惑をかける時とかけない時があるぞっていう話でした。


自分自身はしっかりルールは守る。相手のルール違反は、なんら迷惑をかけられていないなら許容し、「ルールなんだから!」というだけの理由で罰しようとはしない。


そういう姿勢がベストかなと私は思いますです。はい。