4本立て
1本目
私は「コンディションが悪い」に関しては仕方がないとも思っています。
なんせ球屋は儲からん。ラシャやクッションがヘタったり、ボールが摩耗して小さくなっても交換する余裕がなくコンディションが悪くなってしまうってのは、ある程度仕方がないことだと思っています。
「小まめに掃除をする」など、金のかからない努力で維持できる部分はしっかりやってほしいですけど、お金がかかる部分に関しては多少コンディションが悪くなってしまっていても仕方ないと思っています。
さて。
この間、都内屈指のコンディションの良さを誇る店をホームにしている連盟員様が「ホームアドバンテージが無いんだよ」と嘆いておられました。「コンディションが良すぎて、誰もが気持ちよく撞けちゃう」「癖が無いから、他店の人も気を遣うところがない」と。気持ちが凄く良く分かります。
他店の人でもまるで撞き慣れている台かのような感覚で撞けてしまうとなると、ホームアドバンテージがないですからね。
また、こんなパターンもあります。
JPAをやっていた時に散々ボヤいていましたが、私にとってはサンビリもホームアドバンテージがありませんでした。
チームのホームはサンビリだったけれど、個人的にはサンビリがホームなわけではないし、そしてサンビリのコンディションが苦手で全く対応出来ていないし。
・苦手で、球は入らんし手球が合わんし
・慣れるどころか苦手意識ばかりが働く
・けれど相手チームの人には「ホームなんだから」とハードルを上げられる
という三重苦。
ホームアドバンテージってのは、そのテーブルの癖を熟知しているからこそ対応出来て、アウェイの人よりも優位に立ててこそですよね。
反面、テーブルの難しさは分かっているのだけれど対応出来ず苦手意識ばかりが湧いてしまっている人よりも、難しさを知らないからこそのびのびとキューを出している人の方が球を入れるってことも少なからずあると思うんです。
そういうのってホームディスアドバンテージ?w
「ホームなんだから、ちゃんと撞かなきゃいけない」っていう、自分で自分を追い込んでしまうメンタルの問題もありますしねー。
2本目
何事も動き出しが遅いなぁと思っている私です。
グローブを2種類使っております。使い分けとかそういうんじゃなくて、単にメインキュー用(持ち運び用)とサブキュー用(置きグローブ)で2枚あるっていうだけの話です。
その置きグローブの方が破れてきてしまいました。オープンブリッジを組んだ時にキューが乗るV字の谷間の部分。そこが破れてきてしまいました。
オープンブリッジを多用するからこそそこが破れてきたんでしょうが、オープンブリッジを多用するからこそ、そこが破れていると痛手なのです。
痛手と言っても、ショットに何か影響が出るわけじゃないんです。単に「感触が気持ち悪い」っていうだけ。
私はフィンガーカットタイプのグローブが苦手です。その理由は「グローブに当たる部分と素肌に当たる部分があって、その感覚差が気持ち悪い」というもの。
破れてしまったグローブも同じなんです。破れた部分ではキューが素肌に当たる。他の部分ではグローブごしに当たる。その感覚の差が気持ち悪くて。
購入してから恐らく2年ほど経っているので、これはもう買い替え時だろうなと。
そう思ったまんま、もう1か月経ってます(;'∀')
「破れてるー」「気持ち悪いー」「買い替えなきゃ」と使う度に思ってるのに1か月ですよ。
動き出しが遅いというか雑というか、、、、ねぇ?
果たして、私はいつグローブを買うのでしょうか。
タップもそう。
この間GB先生が、GB先生のホームのA級さん達やSA様が1週間~2週間のスパンでタップを変えるもんだから「頻度高すぎでしょう」みたいな話をしてたんですけどね。
私なんぞ「そろそろタップ変えるかなー」と思ったまんま数か月経ったりしますからね。
そして革巻き。
私のメインプレイキューも使い始めからそろそろ7年。手にした当初には新品だった革巻きも、だいぶすり減ってしまいました。
私は長らくバットエンドを持つことが多いフォームでしたので革巻き部分を持つことが少なく、7年間という期間のわりにはあんまりすり減っていない方なんじゃないかなとは思います。それでもやはり、持つことが多い後ろの方はだいぶツルツルに。
「交換しようかなぁー」「とか言いながら、たぶんあと数年は使ってるんだろうなw」とか思っていました。
ケチくさいというか、勿体ない精神が強いというか、単に腰が重いだけというかなんというか、とにもかくにも動き出しが遅い私です。
決定的にどうしようもなくなるまでは使い続けようっていう気持ちが強いですねぇ。
3本目
GB先生とタップの層剥がれの話をしておりました。
今日主流となっている積層タップは革を貼り合わせてあるわけですが、その貼り合わせが剥がれてきてしまうことがしばしばあります。
パッと浮かんできた限りで、私の歴の中では4回、層が剥がれました。3種類のタップで4回です。
3種類で4回ってことは、同じ種類のタップで2回剥がれたわけです。そのタップは使い心地的にはかなり好きだったのですが、1回目はすぐに剥がれ、交換した2回目もまたすぐに剥がれてしまったので、さすがに使用を諦めました。
他の2種類に関しては、そこそこ使い込んでからの剥がれだったのであんまり気にしていないんですけど、どうやら片方は「あのタップは剥がれやすい」として有名らしい。そんなことで有名にはなりたくないですね(;^ω^)
剥がれてしまった4回のうちの3回は1人練習中だったから特に問題は無かったんですけど、1回は当時ネタにしましたが、JPAの試合直前だったので大変に焦りました。
残った部分での整形を試みてみるも、なんせ10層の3層しか残っていない状態からRをつけるのは無理がありました。
結局その日は当時のチームキャプテンのキューを借りて試合に臨み「借り物のキューだから良い球が撞けなかった!!」なんてことにはならずに、なぜかバチバチの球を撞く私w
キャプテンは、そのキューのことを「引けないキューだ」と思っていたらしく、そのキューを使って私が難なく引いているのを見てショックを受けたというオマケがついた出来事でした。
私が今までに、道具のトラブルで焦ったのって、歴の中でその一件だけな気がします。
ブレイクキューのタップが飛んでしまったことは過去に何度もありますけども、そのどれも練習中や平場の相撞き中だったので、これといって焦る事態にはなりませんでした。ハウスキューを使ったり、誰かからキューを借りて対応したんだったと思います。
ブレイクをしたら折れた!!ってこともありましたけど、それも練習中だったし。試合中に折れたら、それはもうメンタル的に立ち直れなさそうですねw
プレイキューに関しては上記した通りタップの層剥がれが4回ありましたけど、タップが飛んでしまったってことは記憶に無いんだよなぁ。よーーーく頭を捻ると、1回2回はあったような気もするけど、たぶん大して肝心な場面でではなかったから、記憶に残ってないんだろうな。
あ、タップ交換練習のためにと思って自分で交換したタップが一瞬で飛んだってことはありましたけどねww 信頼できる人に交換をしてもらってタップが飛んでしまった経験が無い。
そうそう。余談であり、ちょっと前にツイートしてたことでもあるんですけども。
タップが飛ぶ時って、その予兆が現れることも多いじゃないですか。そこそこの期間使い続けていたタップが、普通に使っていただけで(ミスキューをしたわけでもなく)全くの予兆なくいきなり飛んでしまうってことはあんまりないんじゃないですかね?
大体は、ペチペチと異音がし出すとか、打感が変わってくるだとか、何かしらの予兆があると思います。
で、そういう予兆が現れた時。
外野から「変な音がするよ」「ちょっと貸して」って言われて貸したら、タップを下からグィっと押されて剥がされて「ほら。もう駄目だよ」って言われたことが何度かあります。
駄目にしたのはお前だろうが!
って言いたくてたまらんわけですよ。
そういう事をしてくる人的には「少し力を加えたくらいで剥がれるようでは、もう駄目」「まともに撞けない状態だから交換すべき」っていうことなんでしょう。
プロにやられたこともあります。プロだからこそ「シビアに撞くべき」「剥がれかけのタップで撞くなんて信じられない」ってことなのかもしれませんが、それはそっちの都合でね。。。
私は2本目で書いた通り、決定的にどうしようもなくなるまではダラダラと使い続けるタイプ。試合を目前に控えているとかだったら交換するでしょうけど、そうでもなければ剥がれかけのタップだって、まだ1~2週間は使えただろうっていう気持ちがある。
そんなもんだから、グイッと押されて剥がされようもんなら、やっぱり嫌なわけですよ。
しかも、その場でいきなり剥がされたら、その日のその後は一体どうすりゃいいんじゃっていう話でもありますし。
ツイートをした時には何人かの方に共感していただけました。やっぱそういう余計なお世話を働いてくる人はどこにでもいるんだろうなぁ。
もし今これを読んでいて身に覚えがある人がいらっしゃいましたら、どうぞお控えくださいませ。。。
「剥がれかけのタップで撞くなんて信じられない」って思う気持ちは分かります。それは否定しません。ただ、他人の道具に対して持論を押し付けようとしないでね。。。
4本目
皆様、スペアシャフトって持っていますか??
先日Kさんから同様の質問を受けました。
私はNOです。
プレイキューにしてもブレイクキューにしても、たまにキューケースに予備のシャフトを入れている事はあるんですが、「万が一に備えてのスペア」という意味合いで持ち歩いているわけじゃないです。
「たまには他のシャフトで撞いてみよう」っていう気分になることがあるので、そのために持ち歩いているってだけ。
「遠征をする時には、念のためと思って予備のシャフトを持っていくこともありますけど、それにしたって『同じジョイントのシャフト』っていうだけで、全く同じ種類のシャフトっていうわけじゃないです」と私はKさんに言いました。
そう。万が一のことを考えてのスペアシャフトというのならば、全く同種のシャフトに同種のタップをつけてこそなわけじゃないですか。私は同じ種類のシャフトを複数持ったことは未だかつてありません。
一方のKさんは、同じ種類のシャフトを2本購入してスペアシャフトにしているらしい。試合の時には万が一を考えて持っていくのだとか。
3本目で書きましたしKさんにも言ったんですけど、私は肝心な場面で道具にトラブルを抱えてしまった経験が1回しかない。しかもその1回もなんとかなってしまった。だから痛い思いをしたことが無いのです。
Kさんはといえば、今までに試合中にタップが飛んでしまったことが2回あるらしい。とても痛い思いをしたとか。
「そういう(経験の)差もあるんだろうねぇ」とKさん。
「肝心な場面でトラブルを抱えた経験があるかどうか」という差もそうですけど、そもそもの話「肝心な場面」で球を撞く頻度が私とKさんでは全然違うってのも大きいんじゃないかなーと思いました。
私は公式戦に全然出ず、一人練習や平場での相撞きばっかりしてますから、何かしらのトラブルが起きても「スペアシャフトを持たねば!」と思うほどの痛い思いをしないんだよなぁ。
スペアシャフトといえば、一番記憶に残っている出来事が、これもまた何度もネタにしてますけど土方Pとの相撞き中の出来事です。
まだクラウド9という店があって、土方Pが所属していた頃の話なのでだいぶ昔です。まだDIプロが発売されておらず、初代DIだった頃じゃないかな。
土方Pにお相手していただいた時のこと。
当時はまだ9ボールが主流で、土方Pも思いっきりブレイクを撞いておられました。私がハードブレイクを所望するもんだから、なおさら強く撞いてくれていた気がします(笑)
そんな中、ブレイクキューのタップが飛んでしまいました。意外そうな顔をする土方P。そりゃ、ミスキューをしたわけでもなく会心の当たりをしていたのにタップが飛ぶとなると、「およ?」とも思いますよね。
キューケースの中からすぐにスペアのDIシャフトを取り出す土方P。「あ。スペアがあるんだ」と私は思ったもんでした。
でも、私が撞いている最中に、応急処置として飛んだタップを接着しなおす土方P。
DIという同じラインのシャフトであっても、やはり個体差や使い込み具合によって使い勝手が違うらしく、スペアは出来る限り使いたくないらしい。
「プロは当然のようにスペアシャフトを持っているんだな」「スペアはあくまでも万が一用であって、出来れば使いたくないもんなんだな」「プロだからこそ細かいこだわりがあるのかな」とかなんとか思った出来事でありました。
書いていて思い出しましたが、そういえば以前にSA様からスペアシャフトについて話を聞いたことがありました。
全く同種のシャフトに全く同じタップを撞けて、両方を日ごとに交互に使うらしい。同じくらい使い込んで、同じくらい慣れておく。いつ何時「万が一」の出来事が起きても、すぐに使いこなせるようにって。
私みたいなレジャー志向の強い雑なプレイヤーは、そこまでのことをしようとは思いませんねぇ。
そういや、とあるプロが、異なる硬度のタップをつけた同種のシャフトを持ち歩いているってな話は前にもしましたよね。
基本的には柔らかめなタップの方で撞いているのだけれど、重たいコンディションで撞く時には硬いタップの方にするのだとか。
あのプロの場合は、もし万が一が起きてしまった時には、硬度違いのタップがついたシャフトで対応するんだろうか。それともさらに別に、全く同じ硬度のタップがついたスペアシャフトも持ってんのかな?
今度会ったら聞いてみよっと。